<一人旅・徒歩>青ヶ島 2024.10.4~6(1日目)
準備編はこちらからどうぞ。
八丈島空港でヘリコプターの受付
10/4(金) 8:00、八丈島空港の「愛らんどシャトル」で受付。
持ち込み手荷物は5kgまで(それ以上は1kg毎に240円の超過料金)で、いわゆる機内預かりも出来ます。私が行ったときはボディバッグは計られなかったのですが、計られることもあるそうなので、出来る限り身軽で行きましょう。
「待合室に進んでください」とのアナウンスがあってから、飛行機と同じように保安検査場を通過し、国内線と同じように待合室で待ちます。
搭乗開始になると階段を下りて、ヘリコプターに直接搭乗します。「スマホの電源を切ってください」と言われるので、機内で写真を撮りたい人はデジカメを持っていきましょう。
ヘリコプターはそのまま上に飛べるはずですが、滑走路まで出て行ってから飛び立ちます。離陸後すぐは窓に広がる八丈富士や八丈小島が。海上に出てからも虹が出ていたり、海の色合いが変わったりするので全く飽きません。しばらくすると眼前には青ヶ島!テンションが上がります。
青ヶ島に到着
ヘリコプターに乗ってから約20分で青ヶ島に到着!
ヘリコプターから降りたら、すぐに帰りの青ヶ島→八丈島の搭乗が始まり、あっという間に飛び立ちます。それから行きの便の荷物受け取り。
ヘリポートからは徒歩であおがしま屋さんに移動。途中で軽トラのおっちゃんが「どこ行くんやー?」とお声掛けくださり、「あおがしま屋さんです!」というと道を教えてくださいました。やさしさに感謝。
いざ辿り着くと一見、普通のお家っぽいので、扉開けるのドキドキ。
荷物を置かせて頂き、まずは「The・青ヶ島」ともいえる「大凸部(おおとんぶ)」に!
大凸部(おおとんぶ)
あおがしま屋さんのすぐ上に「大凸部登山口」があります。
ここから「大凸部遊歩道」まで舗装がされている(レンタカーで行ける)坂道が続きます。登山口からは約10分ですが、全て上り坂です。
地味にしんどいですが、上っている途中に見える景色が素晴らしい。
大凸部遊歩道はここから!
「えっ、ここ入っていいの?」という感じですが、入って大丈夫です。
うわあああ、ネットで見たことあるー!という景色が眼前に広がり、言葉を失います。
見るたびに光の当たり方や雲の雰囲気でどんどん景色が変わるので、どれだけ見ても飽きません。海も美しい。
昼食(あおがしま屋さん)
大凸部の素晴らしい景色で気力を充電、帰りは軽やかにあおがしま屋さんに戻ってきました。
初めてのあおがしま屋さんでのお食事は「冷やし中華」でした。炎天下で大凸部に上ったので、これは有難い…!しっかり量があるのでお腹いっぱいになりました。
地熱釜
東京から持ち込んだ「肉まん」を蒸すべく、地熱釜に向かうことに。Google mapで見るとこんな感じ。
1時間11分ならまあ歩けるか、と安易な気持ちで歩き始め、途中からはどんどん丸山(内輪山)が近づいてくることもあり、ワクワク。
ただ「平成流し坂トンネル」あたりから心に暗雲が立ち込めます。
…これ、帰りは上るんだよね…?
とはいえ、もう引き返すわけにもいかず、どんどん下っていきます。
後に気付くのですが、この道ってここなんですよね…そりゃ超ハードモードだわ…
どんどん下った後はどんどん上っていきます。歩くこと1時間30分、地熱窯に到着。
炎天下だったこともあり、微妙に頭痛もする。
地熱釜に肉まんを放り込み、下のレバーを捻って待っている間、お隣の「ふれあいサウナ」の自販機(お手洗いも借りられます)でドデカミンminiを身体に沁み渡らせながら、今後の行程をリサーチ。
ここまで来たからには三宝港には行きたい、でもここから更に35分の上り下り…下るということは更に上りが増えるんだよな。でも出来れば17:15までに青ヶ島村役場(平日のみ)でデジタルスタンプのバッジも交換したい…
島から島へ!ここにしかない自然・文化・人情に触れる、旅情あふれる島ハイク「東京11島ホッピング スタンプラリー」 - YAMASTA(ヤマスタ) (yamakei.co.jp)
どうすべきか気持ちの整理もつかないま、待つこと約20分。
肉まんを引き上げて食べている(皮がふわっふわで美味しい!)と、お隣で同じく地熱釜で温めたものを召し上がっているレンタカーの男性が。
「ここまで歩いてきたんですけど帰りの上り坂を考えると気が遠くなりそうです笑」と話していると「乗っていきます?」と。地熱釜に神がいた!
更に図々しいことに神に「三宝港って寄って頂けたりします?」とお伺いするとご快諾くださいました。ありがとう、神様!
《追記》この方が神様です。
三宝港
自然に溢れた青ヶ島の中でここだけは要塞のような体を成しています。
防波堤も何もなく、眼前に広がるのは水平線。こりゃあ就航率50-60%になるわ。神様は今日、八丈島から船(条件付運航)で来られたそうなのですが、それはそれは揺れて、本もスマホも(見ると酔うので)見られず、横になることしか出来なかった、とのことでした。恐るべし黒潮。
青ヶ島村役場
神様に村役場に送って頂き、無事にデジタルスタンプのバッジをゲット!ありがとう、神様!
お昼にあおがしま屋で出会ったスペインご出身の方が「役場でスタンプ推せるよ!」と教えてくださったのでちゃっかりそれも押していきます。スペインの方、ありがとう!
青ヶ島郵便局
あおがしま屋さんの少し手前に郵便局を発見。青ヶ島のポストカードとかあるかな?と訊いてみたところ、ポストカードはないけれどポストのカード(ちょっと分かりづらいな…)ならあるよと教えて頂きました。かわいい!
窓口で郵便の受付をすると風景スタンプを押して頂けるとのこと。土日も8:00~12:00まで郵便の受付をされているのが有難い。
ちなみに青ヶ島の航空写真のポストカードは島唯一の商店「十一屋酒店」さんにあります。店頭に出ていないこともあるようなので見当たらない時は是非お店の方に訊いてみてください。
再びの大凸部
神様のおかげで足が温存されたので、夕焼けを狙って再び大凸部に上ります。朝よりも明らかに足が重く、こんなにしんどかったっけ…と思いながらも上ります。朝とは異なる少し切ない景色。
しんどくても来てよかったな、と心から思える風景でした。
夕食(あおがしま屋さん)
スペインの方と英語でお話ししながら晩御飯。最近、英語はかなりおサボりしていたので、単語が全然出てこない。ちゃんと勉強しなきゃダメだな、と反省。
カフェを出て空を見上げると満天の星空。あおがしま屋さんに住み込みで働いておられる女性に「歩いて行ける星がきれいなところはありますか?」とお伺いすると「ジョウマン共同牧場かな」とのことで歩いて向かってみることにします。車があるならば三宝港がオススメとのことでした。
ジョウマン共同牧場
持ってきたiPhoneでは全く上手に映らなかったのですが、真っ黒な空に数えきれないほど、こぼれんばかりの星々。天の川もくっきりと見え、時たま流れ星も流れていきます。
牛さんの息遣いや地面を踏む音が時々聞こえるくらいの静寂と、遠く八丈島の灯台が明るく感じられるくらいの暗闇に包まれた私(と牛さん)だけの空間。しばらくすると牛さんが草を食べにこちらに来てくださったので、写真にも影で入ってくれました。
たっぷり星空を堪能してお宿に。シャワーを浴びて、結局寝たのは1時過ぎ。おやすみなさい。
2日目はこちらからどうぞ。