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生き辛さの原因は〇〇、知れば人生変わります
潔癖症の母との生活が、僕に与えた影響
「靴下脱いで足を拭きや!」
そう母が叫ぶ。
家に入る前には必ず靴下を脱ぎ、足を拭く。
別にどろんこ遊びをしてきたんじゃない。
小学校に入学する頃から、母が潔癖症になった。
家の中を自由に歩けるのは、お風呂に入った後だけ。
で、一度家に入ると、外に遊びに行くこともできない。
遊びに行ったら、またお風呂に入らなければならなかった。
そんな理不尽なルールを
最初は普通のこととして生活する中で、
僕の小学生時代は過ぎていった。
想像できますか?
家に友達を呼ぶことなんて、できないんです。
母にとって、外から戻ってくる人は汚い存在。
その汚れを家に持ち込むなんて、考えられなかったんだろう。
僕たち兄弟2人の生活は、母の潔癖症のルールにがんじがらめにされていた。
母の優しさと喜びの瞬間
それでも、母がいつも鬱陶しかったわけじゃない。
優しいときもあったし、落ち込んで泣いている姿を見たこともある。
僕が大学に合格したとき、母はすごく喜んでくれた。
「よかったね!」と涙ぐみながら、何度も言ってくれた。
その時の母の笑顔は、今でも鮮明に覚えている。
でも、それは僕が持っていた
「親は大切にするもの」という常識から、
ルールに素直に従うことと同様に、母を出来るだけ
良く思いたかった、からなのかもしれない。
父が作ってくれた「逃げ場」
見かねた父は、家の裏の1.5mほどの隙間に、
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