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ドキュメンタリー

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記事一覧

「議会乱入を仕組んだ男 トランプ 陰の“盟友”」ロジャーストーンがすごい!

BS世界のドキュメンタリー「議会乱入を仕組んだ男 トランプ 陰の“盟友”」が実に興味深かった。 デンマークの映画監督クリストファー・グルブランセンが撮った、トランプの政治顧問ロジャー・ストーンのドキュメンタリー。 もっとも衝撃だったのは、あの国会議事堂乱入の日の朝。そこまで選挙結果を覆す運動を立ち上げ主導してきたストーンは、トランプの演説のあと抗議デモの先頭に立つつもりだった。彼はのプランには国会乱入などは全くは入っていなかったのだ。 しかもその日の予定はいつしかトランプ自身

「ロシアを捨てたロシア人たち」ダメな政治家を選ぶと。

「ロシアを捨てたロシア人たち」(BSスペシャル)はウクライナ侵略後、ロシアを捨てて国外に生きる4人の家族のドキュメンタリー。 ホントに戦争が起こってしまった国は、人々われわれとは全く異なる世界に生きることになるんだなぁ。 ウクライナの兵士の人が言っていたが、彼らの戦争は”2022年のウクライナ侵略“からではない、2014年のクリミア侵略からなのだ。 10年も勝てる見込みのない戦争を続けることになったのは、政治家がダメだったということだろう。国民がダメな政治家を、政治体制を選択

NHK「ソビエトハイウェイ ルート2 バルト三国」は見応えあった。

BSスペシャル「ソビエトハイウェイ ルート2 バルト三国」。NHKはいい取材をした。 毎日放送してる国際報道などは、現地取材もしないスタッフ、キャスターが、CNN、ABCなど海外メディアを見てそれにコメントつけてるだけの内容で見る価値ないのに。 日本のジャーナリストはダメだなぁ、欧米のジャーナリストはスターアンカーだって、みんな現地に行くのに、って思ってたけど。 この番組は見応えあった。 バルト3国の人々がウクライナ侵略を見て、何を思うか、感じるか。 そして自分たちがロシアに

ロシアジャーナリスト・ドミトリー・ムラトフのドキュメンタリー

ロシア独立系紙「ノーバヤ・ガゼータ」編集長としてノーベル平和賞を受賞したドミトリー・ムラトフがナワリヌイ氏の死を追求している。 忘れていたけれどまだ逮捕されてなかったのだ。 2023年のイギリスのドキュメンタリー「事実の代償 私はロシアで伝え続ける」は見た。こういうドキュメンタリーを作成するイギリスってすごい。日本の報道機関は海外の報道を流してコメントするだけだからなぁ。 ナワリヌイのような政治家、ムラトフのようなジャーナリストがまだロシアにはいる、いた。 でも、世界は悪くな

高原直泰の引退ドキュメンタリーにぐっときた。

高原直泰のTBSバース・デイ引退ドキュメンタリーを見た。おれらがサッカー日本代表に最高に燃えてたころの選手だよ。高原、稲本、中村俊、中田英ら。 知らなかった。沖縄でクラブチームを立ち上げ、オーナー、監督、選手を続けてたったて。 それに加え、沖縄でコーヒーの栽培してる、クラブ運営のために。 とても印象だったのは引退を決めた本音を語ったところ。自分のことだけだったらもっとやりたかったかも。でも他の人の人生も預かってるし。コーヒー農園でもいろんな人と関わってるし。 グッときた。その

難民映画祭「困難への挑戦 ― 音楽とともに」いろいろ考えさせられた。

今日は文京区・国連UNHCR協会共催の『難民映画祭パートナーズ上映会「困難への挑戦 ― 音楽とともに」』で文京区シビックセンター。 「ビバ・マエストロ!指揮者ドゥダメルの挑戦」と「私は歌う~アフガン女性たちの闘い~」 。 前者もとても感動的だったが別に書くこととして、先ずは後半の方について書かなければ。 アフガニスタンの国民的歌手アリアナ・サイードが審査員を務めるオーディション番組に参加した2人の女性が差別や偏見と闘いながら一流の歌手になろうと努力するハナシからこのドキュ

NHKプロフェッショナル「宮崎駿の2399日」を観て思ったこと。23/12/

昨夜放送のNHKプロフェッショナル「宮崎駿の2399日」を観た。7月に公開された「君たちはどう生きるか」の創作ドキュメンタリー。 命を削るように6年の歳月をかけ、狂気の世界に脚を踏み入れながら、あの作品を創っていたことに驚いた。 わたしは公開直後に観たけれど、観てなにを思ったのだろう。考えたのだろう。理解した、気になったのだろう。観た日に書いたブログを読み返してみたがとても薄っぺらい。わかった気になろうとして、適当なこと書いてるだけだと思った。 宮崎駿の世界は難解だ。こうなん

東京新聞・望月衣塑子記者がモデルの「i新聞記者ドキュメント」

映画「新聞記者」のことを先週少し書いたけど。wowowでは「i新聞記者ドキュメント」をセットで放映していた。ドキュメントの新聞記者とは東京新聞の望月衣塑子記者だということも、映画新聞記者の原案がこの望月記者の著作「新聞記者」だということも、今回初めて知った。 で、「I 新聞記者ドキュメント」もそのあと見たわけだけれど、複雑な思いが残った。 ジャーナリストの伊藤詩織氏が、著名なテレビ記者だった山口敬之氏に強姦されたとして損害賠償を求めた訴訟の取材は完全に賛同できる。伊藤さんの

1985年のUSAフォー・アフリカを見ながら思った

いま飲みながら、NHKの「映像発掘バラエティー たけしのその時カメラは回っていた」を見ていたら。 ウッドストックでジミヘンがアメリカ国家を弾くシーンがあり、タイムスリップしていった。 それからUSAフォー・アフリカになった。 1985年って、おれはまだ32歳だった、のか。 当時深刻化していたアフリカの飢餓救済のためにマイケルをはじめスーパースターが、ミュージックアワード終了後に結集して、徹夜で「ウィ・アー・ザ・ワールド」を創り上げた。 そのメーキング映像はジェーンフォンダが