【人間関係】わかりやすさ重視タイプか?正確さ重視タイプか?

みなさんは、このような会話をしたことはありますか?

Aさん:目的の記載を追加してください。
Bさん:記載しました。
Aさん:書かれてないので追加してください。
Bさん:え…書いてありますやん……

このなんともかみ合わない会話は、実は考え方の根本にある価値観が異なっています。
ただ、価値観は目に見えないため、お互いの価値観が異なるまま会話をし、あれ…この人とかみ合わないな…ということが発生します。

今回は、かみ合わない会話を観察し、お互いどういう風に価値観がずれているのかを考えたので、ご紹介します。

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本記事でご紹介する価値観とは、

わかりやすさ重視タイプ、か、正確さ重視タイプかの2パターンに分けられます。
(これ以降は、わかりやすさ重視タイプを抽象的思考の持ち主、正確さ重視タイプを具体的思考の持ち主と呼ぶようにします。)

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そもそもなぜ、この思想の違いを考えはじめたかというと、私はチームとして働いておりますが、合う人と合わない人がハッキリ分かれたんです。

意見が割れるというような可愛らしい合わなさではなく、思考も、提案も、考え方も、会話も、どう頑張っても交わらない。
こんなに交わらないことがあるのか、私の伝え方が悪いのだろうかと、半年間悩み続けて、やっと気がつきました。

そもそも、タイプが違う。

最近私は、コミュニケーションにおいて、どのような伝え方をするかと同じくらい、相手がどのような人かを理解する、ことが大事だと学びました。

(記事では、人間関係構築ノートに特徴を記載する方法を紹介してます。)

このノートを書いていて、わたしと思考が合わないなーと思う人たちに共通する特徴があり、その根幹となる思考が【具体的思考】でした。
一方、この人と合うなーと思っている人たちは【抽象的思考】の持ち主が多かったです。

このように、人は無意識のうちに【抽象的思考】【具体的思考】に基づいて、会話をしたり、資料を作ったりしているのだと、わかったのです。

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では、具体的思考、抽象的思考とは、どのような思考を指しているのかを説明します。

具体的思考よりの人は、正確であることを美とするタイプです。細部を詰めることが得意な人で、目の前の木が腐ってるか確認して、と言われた時、木の葉を一枚一枚確認し始め、確認した一枚一枚のデータを全て資料にまとめ、提出する人のイメージです。

一方抽象的思考よりの人は、シンプルでわかりやすいことを美とするタイプです。本質から考えることが得意で、同じく腐ってるかを確認してと言われたら、木の幹を1本だけ確認し、そこから考えられる原因を洗い出し、最も起因する原因を報告する人のイメージです。

観察してわかった特徴を挙げてみます。

具体的思考よりの人の特徴

  • 資料は正確さ重視!

  • 資料の1スライドに含まれる情報量が多い。

  • 資料は量重視。

  • 事実ファーストで報告。

  • いきなり詳細な内容から話し始める。

  • ToDo(するべき事)を真っ先に考える。

  • 実現度、現実味のある提案が良し。

  • 細かい仕様の話が得意。

抽象的思考よりの人の特徴

  • 資料はわかりやすさ重視!

  • 資料の1スライドに含まれる情報量が少ない。

  • 資料は質重視。

  • 結論ファーストで報告。

  • 全体像から話し始め、詳細な話に落ちていく。

  • ToBe(あるべき姿)を真っ先に考える。

  • 抽象的でも本質的な改善になる提案であれば、一旦受け入れる。そのあとにプランに落とし込む。

  • 要するに?が得意。要約や例え話が得意。

  • 相手の反応を推測することが得意。

イメージつきましたでしょうか?
ちなみに、1番はじめに載せていた会話は、抽象的思考よりのわたしと、具体的思考よりの人の実際にあった会話です。

具:目的の記載を追加してください。
抽:記載しました。
具:書かれてないので追加してください。
抽:え…書いてありますやん……

具体的思考の人は正確さ重視なので、全情報を掲載するのが当たり前の思考にあります。
それに比べて、抽象的思考の人はわかりやすさ重視なので、誰に、どのような目的で見せるかによって必要十分な情報を載せることが当たり前の思考にあります。

その結果、上記のような永遠に交わらない会話が発生します。笑 どっちかが間違っている訳ではなく、お互いに重要とする価値観が異なってるだけでどちらも正しいことを言っているので、誰も折れないやっかいな状況になります。笑

さてさて、ここで、自分や相手がどちらよりの思考かを判断できる質問を作ってみました。
イェスかノーかで答えてみてください。

思考判断クェスチョン

Q1.要するに?がないと、もどかしい気持ちになる。
Q2.相手の理解度に応じて必要な情報だけを掲載する。
Q3.会議では、はじめに会議の中で決めるべきことをすり合わせるところから始める。
Q4.資料を読む側の労力や時間を想定し、適切なボリュームの資料を作成する。
Q5.情報を誰かに共有するときは、必ず粒度の粗い話から徐々に細かい話をする。

イェスが多い人は、【抽象的思考】よりの人です。

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ここまでで、それぞれの特徴をお伝えしてきましたが、自分の持つ価値観を、そう簡単に変えることはできないとも思ってます。

具体的思考の人と抽象的思考の人が同じ仕事をすると、残念ながら全く交わりません。笑 共存する方法を半年間考え続けましたが、共存できませんでした。

では、どうすればいいのか。

自分がどちらよりの思考かを知り、適したレイヤーの仕事に活かすことがベストかなと思いました。

仕事は上流から下流に落とし込んでいくと思います。抽象的思考の人は、上流の方針を定めるところに能力を活かし、具体的思考の人は、下流の具体的アクションに落とし込むところに能力を活かす。これがwin-winの関係のように思います。

もし、自分と合わないなーと思う人がいれば、その人はどちらの特徴かを考えることをおすすめします。

これが分かると、交わらない人となぜ交わらないかが少しだけ見えるはずです。(自分の特徴を把握すると、どの仕事のレイヤーが向いているかを知ることができます。)

合わない人の特徴を把握せずに会話すると、自分のストレスだけが蓄積されます。毎回、クソっ!って思います。

これが【相手はこういう人】と事前にわかれば、こういう人だからって割り切れるようになり、心の負担もだいぶ減ります。

合わない人と会話して、自分が悲しむのは、もったいない時間ですよね。この記事を読み、もったいない時間が少しでも減ればいいなと願ってます。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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