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チュニジア料理について

休日は料理をなるべく作ろう、と言うことで、色々とやっているのだけれど、2022年、寅年だし、何かテーマを決めたら、楽しいし、何より続くな、ということで、なるべくいろんな国の料理にチャレンジしようということで、今回はチュニジア料理にチャレンジしてみました。

日本にとってチュニジアというのは、馴染みの国だと思ってます。っていうのも、

グループHで日本とチュニジアは同組でした。

森島と、中田のゴールで勝ったあの試合です。チュニジアに関してはそれ以外のイメージがないと言う方もおられるかもしれません。私もそうです。

今や森島も中田も引退して、全然関係ないけど中田翔は日本ハムから巨人に移籍して、全然関係ないけど、いぶりがっこ職人は後継者不足に悩んでいるようです。

そんな、チュニジアの料理を今回は作ってみました。


世界の料理シリーズ〜チュニジア〜


いいですね。私のためにあるようなYouTubeチャンネルです。

素晴らしい。

チュニジア料理って何が使われるのか、そもそものルーツを知るために少しチュニジアについて調べてみました。

チュニジアは地中海に面しており、対岸はもうイタリア。同じようなところにある北アフリカの国として、モロッコがあります。モロッコってなんかいいイメージがあるので、それに近いチュニジアは本当にいい国なんだろうなと推察されます。チュニジアは旧フランス領の国のようで、地中海式気候に恵まれた海岸部ではヨーロッパへ輸出向けのワインの生産が盛んだそうです。(イスラム教ですが)ぶどう栽培,ワイン作りの歴史はフェニキュアの時代までさかのぼるとかさかのぼらないとか。なんてったって、あのフェニキュアの時代ですからね。チュニジアの歴史はフェニキュアの時代か、そうでないかに分けられると言っても過言ではありません。

チュニジアの代表料理として挙げられるのが、

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きな粉です


そう、クスクスです。

クスクスってあんまり食べたことないなあと思って、妻にクスクスってどんな料理だったか聞いたのですが、「あんまり記憶に残らない味」と言ってたので、やめました。せっかくの休日、せっかくのチュニジア冒険、記憶に残らないんじゃあ、そうは問屋が卸さない、とでも言いましょうか。

そんなこんなで、先程のYouTubeチャンネルにたどり着くのですが、


シェフに、チュニジア料理に欠かせないスパイスがあると教わりました。それが・・・


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あれです


ハリッサです。

唐辛子がベースですが、にんにく、コリアンダー、クミンやオリーブオイルを混ぜた調味料で、なかなか辛いですが、さまざまな旨味が織りなすアンサンブルは、カルテット、クインテットと、もう、はい。幕が降りるまでスタンディングオベーションです。

カルディに行けば売っているだろうと、車をブブンと走らせて、キキっとラインで駐車して、バタンとドアを閉めたなら、到着カルディです。

そら、売ってました。

持ってましたね


持ってました。
ダブル・ハリッサ・体制となりました。

チュニジアに唐辛子が輸入され始めたのは、1535~1574年頃のスペイン占領下でのことといわれています。スペインにも占領されていたんですね。あの頃のヨーロッパは占領占領、また占領だったのが伺えます。
ちなみにチュニジアはかつては「ローマの穀倉地帯」と呼ばれるほどに食料に恵まれていたそうです。ここにもヨーロッパ至上主義が垣間見えます。


ローマの穀倉地帯て…
ローマの穀倉地帯はローマやろ…


唐辛子自体は、チュニジアがスペインに占領される以前に、歴史的に有名な「コロンブス交換」により渡っていたようです。
コロンブスの髪の毛1本と700トンの唐辛子を交換したという、あれですね。


そんなハリッサを活かした料理が、今回作った『オジャ』という料理です。

肉とトマト、そしてハリッサを中心に炒めて煮た、超絶シンプル料理でした。

なんぼでもあるような料理ですが、ハリッサをメインに、(ほぼ味付けはハリッサのみ)料理を構成することで、気分はエスニック・クイーン。絨毯の上であぐらを描きながら、昇る太陽に一瞥をくれる。そんなエスニック・クイーンが降りてくる、そういう印象を、うけます。

1つで味が決まる。引き締まる。少し乱暴かもしれませんが、ハリッサを使うことのメリットなんだと思います。(メリッサですね)

お肉はラム肉を使用しました。しっかり塩胡椒をして、油からじっくりと焼くことで美味しくなったと自負しているのと(YouTubeのシェフがそう言っていたので)、ハリッサに香辛料がすでにいっぱい入ってたりするので、臭みに関してもありませんでした。
トマト缶を入れてグツグツと。最後に卵を割ったら完成です。

ふたごちゃんでした
これで3人前くらいです


美味しかったです。ご飯にかけても良いし、少し辛いですが、ビールもすすみました。
味は本当に、塩で味を整えたぐらいで、ハリッサのポテンシャルだけで成り立っているような感じです。ありがとう。ハリッサ。2瓶あるのでどんどん使っていきたいと思います。料理中は基本的に何かを食べて何かを飲みながら〜が多いのですが、茹でたウインナーにハリッサをつけて食べるだけでビールがズンズンとすすみました。ありがとう、ハリッサ。「ハリッサ、今日の天気は?」


最後にチュニジアのことわざを紹介したいと思います。



“اللي يعطي سلاحه يموت به”



「武器を与えるものは、その武器で死ぬ」


因果応報、ですね。


また次の国でお会いしましょう。それでは!

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