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マークの大冒険 百年戦争編 | パテーの決戦前
1429年6月18日、北フランス・パテー近郊、
パテーの決戦前____。
「鹿の群れが森林地帯に入った時、わずかにだが、人の声が聞こえた。おそらく、あそこでイングランド兵が身を潜めている。追撃に来たボクらを迎撃するつもりだ」
パテー近郊、フランス軍の野営地で作戦会議が開かれる中、マークはジャンヌ・ダルクに言った。
「なら、攻撃あるのみ。受けて立とう。リッシュモン、どう思う?」
甲冑を纏う女
マークの大冒険 百年戦争編 | シャルル7世との密会
ジャンヌ・ダルクとリッシュモン率いるフランス軍は、その目覚ましい快進撃によりパテーの戦いで大勝利を収めた。その後も彼らは連戦を重ね、ついにランスへの道も開かれる。ジャンヌ・ダルク一行はランスまで進み、王太子シャルルはランス・ノートルダム大聖堂で念願の戴冠式を果たした。そんな喜ばしい出来事から、ほどなくしてのことだった。
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「これからは外交で穏便にことを済ませたい。それなのにジャンヌ
マークの大冒険 百年戦争編 | オルレアン包囲戦
1429年、フランス王国オルレアン市____。
シノンで王太子シャルルと謁見を果たしたジャンヌ・ダルクは、甲冑と軍旗を与えられ、正式に軍に迎え入れられた。そして、ジャンヌはジル・ド・レ男爵が率いる部隊と共に籠城しているオルレアン市民の救援に向かう。1429年4月29日の夜、ジャンヌたちはオルレアンに入城し、市民から大歓待を受けた。この救援により、オルレアンに希望の灯がついた。それから間もなくして
マークの大冒険 百年戦争編 | ジャンヌ・ダルクの最期
ランスでの王太子シャルルの戴冠式を境に、ジャンヌ・ダルクの運命は雲行きが怪しくなって来ていた。ジャンヌは首都パリの奪還を主張したが、シャルル7世はこれに乗り気でなく、ジャンヌは十分な兵と物資を与えられない状態で出陣する。首都パリの防衛は堅く、フランス軍の結果は無惨なものとなり、彼らは撤退を余儀なくされた。
その後もジャンヌは積極的な攻撃を主張し、各地を転戦した。だが、その強運も尽き、コンピエーニ