チェイシング朝日|日記
週の半分以上は早起きをしている。(毎日はまだムリ)
大体4時半〜5時くらい。
きっかけは偶然だった。
4時くらいにふと目が覚め、もう一度眠れそうにもなかったので起きてみた日。
窓の外はまだ暗くて(夜の一部だ)と思った。
さて何をしよう。「〜しなければ」ばかりの昼間とは違い、何をしてもいい時間。
子育てをしている職場の先輩は、子供が起きてくると自分の時間がなくなるから4時起きで自分の時間を作ると言っていた。
「自分の時間って何するんですか」と聞くと、「うーん、仕事とか」と言った。ヒェ。
凄いな。真似できない。(したくない)
結局、毎日の習慣に決めている「日記」「読書」「編み物」のうちから、日記をやることにした。
1日の始まり朝イチバンに日記を書く。
別にいいのだよ、いつ書いたって。自由だから日記なんだもん✌️
それに書いてみて分かった。
起きてすぐの日記を書く時間は、頭の中が冴え冴えとしていて集中できる。
言葉が勝手に出てくる。筆が乗っているような気もする。
書けて嬉しくなるような日記をいつもより短い時間で仕上げた。満足!
これは時間のかかる趣味(読書と編み物)を掛け持ちしている私にとって、ちょっとした革命だ。
時間帯が変わると使える時間が増えるなんて。なんとお得か。
心で理解した言葉、早起きは三文の徳。
私はただかぎ針を動かし続ける。
夜空は白の光が混ざって群青色になった。
時計の秒針の音だけが耳に届く。コッコッ。
手袋の糸処理をする。ズァーッ。
空はすっかり明るくなった。薄い雲が幕のように広がってまっ白だ。今日は曇り。
(曇りでも朝日って眩しいんだな)と思う。
あちこちで鳥が鳴いている。チチチ、クー、コー、チュオチュオ、キュキュ。
マンションから聞こえる鳥の声がこんなにあることを初めて知った。
ベランダから見える家々に光があたって、ぴかぴかしている。夜つゆかな。
この景色を見るためだけでもまた早起きしてしまうな。
向かいのマンションの窓に人影がちらちらと動く。
そのマンションの中庭を始発電車へ急ぐ人が横切る。
かぎ針を置いて、朝食を作りにキッチンへ入った。