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文系のための理数センス養成講座(竹内薫)
■ご紹介文
「文系ですか?理系ですか?」
こう聞かれて、あなたは何と答えますか?
本書は、AIや最先端テクノロジーなど、これからの時代を生き抜く教養として「理数センス」がますます重要になると提起し、どう捉えどう接すればいいのかを紹介する一冊。
まずは、整理してみましょう。
・理系:抽象、相対、客観、論理
・文系:具体、絶対、主観、情緒
このように分類できることが、本書にも書かれています。
ここで、冒頭の質問です。
質問の違和感を、感じていただけるでしょうか。
そう、「私は文系です」「私は理系です」と区分することは無意味なのです。
人のなかには、抽象的な感覚もあれば、具体的な感覚もある。
すなわち、自分の中には文系の要素も理系の要素もあるのです。
要するに、バランスの問題なのです。
自分が文系だと思うのなら、理数センスに触れてバランスを整える。
自分が理系だと思うのなら、近づき過ぎていないか距離感を確認する。
片方の中に安住し、生き残れる時代は終わりました。
バランスを整え、どちらの領域にも適切に判断できる思考を養わなければ、生き残ってはいけないのです。
専門書ではなく教養本です。
楽しみながら読めますよ。
■3つの実践ポイント
【1】科学に関する本を読む
【2】自分の捉え方が、事実を捉えているのか、解釈が混じっていないのかに常に注意する
【3】過度に分類し過ぎない
■書評掲載URL
【シェア読書:936冊目】文系のための理数センス養成講座(竹内薫)
※この記事は、書評ブログ「Share読書.Com」で紹介した記事の短縮版です。