「原因と結果」の経済学(中室牧子、津川友介)
■ご紹介文
・メタボ健診を受けていれば長生きできる
・テレビを見せる子どもの学力が下がる
・偏差値の高い大学へ行けば収入が上がる
これを見て、「うん、そうだよね」と思ったのなら、あなたは騙されているかも?
本書は、根拠のない通説が山積みの教育と医療を題材にして、あなたがデータに流されずにきちんと判断できる思考力を養えるように、因果推論の基本的な考えかたを教授する一冊。
わたしたちは、データ氾濫時代を生きています。
意識・無意識に関わらず、日々大量のデータがあなたを目がけて流れてきます。
そして、知らず知らずのうちに、”根拠のない通説”を定説と”思い込み”、誤った判断軸を形成しているのです。
そう、今この瞬間にも・・・。
誰もが「役立つ!」と思ったWEBメディアが閉鎖されましたよね?
誰もが「役立つ!」と思った健康情報に根拠がなく、人気番組が終了しましたよね?
なぜ、こういうことが起きるのでしょうか?
それこそが、本書のテーマである、「因果関係」と「相関関係」を誤認してしまった結果なのです。
目の前に示されたデータ・情報に対して、
「本当に因果関係があるか?」
と、きちんと問いかけ考えるトレーニングをしておけば、正しい判断ができるのです。
【「因果推論」は、現代人の必須の教養である】
このキャッチコピーに偽りのない、学びがいのある一冊です。
■3つの実践ポイント
【1】因果関係とはどういうものか、きちんと整理する
【2】相関関係とはどういうものか、きちんと整理する
【3】示されたデータが、本当に因果関係なのか?と疑う意識を育てる
■書評掲載URL
【シェア読書:924冊目】「原因と結果」の経済学(中室牧子、津川友介)
※この記事は、書評ブログ「Share読書.Com」で紹介した記事の、短縮版です。