悩める子どもたち
「おっちゃ〜ん! 私、登校拒否になってしもうた!」
ドアを開けるなり、そう言って来たのは、
2ヶ月振りくらいに来た中1のリタちゃんだ。
「いつから言ってないねん?」
「10月から」
「そっか」
「どうしよう?」
「何がどうしようやねん。行きたないんやったらええやん」
「そやけどさ」
「心配すんな。そこに大先輩がおるやないか」
大先輩とは小学校の時から登校拒否をしている中1の子だ。
「は〜い! 大先輩で〜す!」
「大先輩は1ヶ月に1回くらいしか学校行ってへんからな」
「いいえ、2ヶ月に1回くらいです!」
店では明るい2人。
子どもたちは子どもたちで、
いろんなものと闘ってるんやろなあ。
子ども社会とか、親子関係とか、自分とか。
子どもたちは子どもたちで、
いろんなことで悩んでいるんやろなあ。
これまでのこととか、これからのこととか、今どうするかとか。
がんばれ! 子どもたち!
お前たちはおもろいぞ!
そやから大丈夫や!
こんな子どもたちが増えたら、
世界から戦争なんて無くなるのになあって思った。
(らおばん)
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