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無銭飲食!? 地元のヤンキー中学生たち

夜営業を始めて、

まあ、来るだろうなあとは思っていたが、
とうとうやってきた地元のヤンキー中学生。

もちろん、たまにヤンキー中学生はやって来ていたが、
昼間だったし、礼儀正しい方であった。

しかし夜となると変わって来る。

先日遅めに小学生の頃から来ていた2人がやって来た。
今は中学2年生の男子と女子。

この寒いのにかき氷を食べてた。
「寒いのに大丈夫か?」
「大丈夫、大丈夫」
って言っていたが、実はお金をあまり持っていなかったので、
100円のかき氷にしていたのだ。

そのうち友だち3人がやって来た。
「お金ないから奢って」
来るなり最初の2人に言っていたが、
たこせんチーマヨデラックスや中華なんナンやかき氷を注文し出した。

大丈夫か?と思ってはいたが、
後から来たうちの1人がお金を持っていそうだったので注文に応じた。

そして会計。
1780円。
最初の2人とお金を持ってそうな子が支払いに来たが、
770円足りない。

「770円足りんぞ」
「そんなに食べたん?」
「たこせんデラックスとか中華なんナンいっぱい食べとったやろ?」
「誰かお金持ってない?」

お金をかき集めに外に出る。
「友だちが持って来るから」と言うけど、
「そんなんあかんに決まっとるやろ」と私に一蹴。
とうとう全員が財布を出してお金を集める。
みんなが私の前に来て、
財布の中身を見せ、
1円玉、5円玉、全部を私に差し出す。
全部巻き上げた。
しかし、あと10円足らない。
困り果ててる5人。
「払おうとする意思は感じたから、今回は許したるわ」
「ほんまに? ほんまごめんなさい」
「その代わり、また来いよ」
「はい。絶対にまた来ます!」

こんな子どもたちが増えたら、
世界から戦争なんて無くなるのになあって思った。
ちゃうか(笑

(らおばん)


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古本喫茶店主らおばん
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