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2019年下半期ベストライブ
2019年は77本のライブに行けた。アーティスト数でいうと152組を観た。今回は振り返りたいライブが多いので下半期のみで10選。上半期は↓に記載。
10位 11/23 MONO NO AWARE 「マジでかけがえのないものツアー」@福岡the voodoo lounge
彼らにとって初めての福岡ワンマン。楽曲同様、初めてライブを観た時の印象は「なんじゃこいつら、、」というもので。ボーカル玉置くんは目をバッキバキにしながらよく分からないことを口走り、それ以外の3人は無表情で奇妙にも程があった。しかし、このライブでの彼らは一味違った。玉置くんも不器用ながら懸命に、「このアルバムは今まで伝えたかったことが1番うまく書けた」と語っていたし、それを見守る3人も微笑みを浮かべていた。3作品を経て、ようやく"人間"になったかのような彼ら。その歩みもまた『かけがえのないもの』に込められているようで、ね。アンコールでは、感極まって玉置君は涙をこらえていた。ちゃんと伝わってるよ!メンバー全員、同い年なのでそういう意味でも応援してる。1993年生まれ!神木隆之介世代!
9位 12/20 レキシTOUR 2019『アナザーレキシ~あなたの知らないレキシの世界~』@福岡サンパレス
#レキシ 全国ツアー「アナザーレキシツアー」
— ビクターエンタテインメント (@VictorMusic) December 21, 2019
ファイナルの福岡公演が大盛況で終了😎!
アンコールでは、「光る!INAHO」が蛍の光のように会場を幻想的に包み込み、セーラー服姿での演奏もあるなど
レキシらしさ満開、爆笑の“ラストギグ”でした🌾✨
📸:聖徳太郎(田中聖太郎)https://t.co/pOdRL8zmAY pic.twitter.com/KjdBABW2E6
初めてのレキシ、がっつり3時間。久しぶりにかなり強烈な体感だった。はっきり言って、初めて観るにはあまりにもハイレベルすぎた笑。1曲目が「Takada'」。原曲はU-zhaanのタブラと池ちゃんのアドリブ歌唱で成されるネタ曲なのだが、このツアーではスクリーンを用いてスケール感たっぷりのアレンジが施されており、まさにレキシのアナザーサイドを見せるセトリだ。アルバムにおける渋めな楽曲が多く、濃厚なファンクサウンドでディープに踊らせてくる。しかしMCでは評判通りの無駄話の多さとふざけ倒す時間が続き、そのギャップにみるみる疲れていくのであった。いい意味でね!実に1時間近く及んだアンコールでは、サポートメンバーも全員で「セーラー服を脱がさないで」をダンス。どういうことなのか未だに分かってない。
アナザーレキシツアー千穐楽センキュー⚡️
— レキシ 池田貴史 (@ekechang) December 22, 2019
初日から千穐楽まで、今回はいつにも増してメンバー&スタッフと一緒に作り上げた、そんなLivegigになりました。また新たな扉が開いたような気がします。最後までネタバレを守ってくれた方々にも感謝。また次回まで、じゃあね♪ pic.twitter.com/3Wxh92puAN
8位 9/3 ネクライトーキーワンマンツアー 2019”ゴーゴートーキーズ! 全国編”@福岡CB
石風呂ボカロ曲も含めると膨大なストックがある故に大好きな「レイニーレイニー」に全然巡り合わないのだけが辛いのだけど、来年に期待。この時本編でやってた新曲は「ボケナスのうた」と「深夜とコンビニ」だったよう。
7位 12/22 相対性理論 presents「変数Ⅲ」@Zepp Fukuoka
ほぼ微動だにせず、ステージ上に釘付けになるフロアも含め、鑑賞という言葉がよく似合う公演だった。X、Y、Z、何を代入するかで答えが変わる変数というシリーズ、その終結作のアンサーは不穏な未来を示すものだった。
6位 11/1 フレンズワンマンツアー シチュエーション・コメディー season4@福岡DRUM LOGOS
着実にキャパを上げての初LOGOS。フレンズのライブの良さって、ずっと近いBPMでゆるりと踊り続けられるところだと思う。絶妙なテンポキープと、軽やかに移ろっていくメロディとテンションが気持ち良い。新譜『HEART GIRL』の中でもひときわ新機軸な「0:25」におけるドラムス関口塁の歌唱とギター三浦太郎のラップなど、ステージングの面でもバラエティ豊かな見せ方ができる。アコースティックアレンジで披露された「NIGHT TOWN」「夜明けのメモリー」「またねFOREVER」の3曲は、このバンドのセンチメンタルを加速させていた。「またねFOREVER」の冒頭のスキャットが、「バララドゥ キス&ショウ」という歌詞であり、えみそんがレコ―ディング時に思いついたというエピソード、彼女の瞬発的ワードセンスを象徴してて最高。
5位 12/23 UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2019「Bee side Sea side ~B-side Collection Album~」@福岡サンパレス
いい席で観れたのも嬉しかった。「ここであったがけもの道」の前の、鈴木貴雄のドラムソロをゼロズレで目撃して、笑いながら興奮してた。彼のドラムは知性と野性とユーモアが凄い。田淵のアンプ台を叩いてたの面白すぎ。
4位 11/22 ストレイテナー Drawing A Map TOUR@福岡DRUM LOGOS
8月にフェス、10月ナナイロと短期間の内に観たテナーは随分と柔らかく歌心を全面に出したバンドになっていた。まさに今のモード!というようなミニアルバム『Blank Map』を引っ提げてのツアー、てっきりそういう博愛的なライブを繰り広げるのかと思いきや、まさかの獰猛さで。「VANDALISM」くらいから凄まじかったな、音の塊をどんどん打ち込まれている心地、だんだんと滲んでいく汗にあぁストレイテナーって狂えるロックバンドだったわ、、とつい忘れかけていた事実を再確認させてくれた。「シンデレラソング」とか、こんな必殺ナンバーになってたんですか。「TODAY」ってこんなに爽快な曲だったんですか。培ってきたモノを今最大限にぶちまける環境が出揃っている。こんなにも誇らしい状況があるのだろうか、と感服。
3位 12/21 Base Ball Bear「Guitar!Drum!Bass!Tour」@小倉FUSE
上半期の『17才』ツアーもとても良かったし、ベボベは毎ツアー本当にすごいクオリティの更新と安心をくれる。この数日後のニコ生で語っていた通り、"良い音"へのこだわりが細部まで行き届いた研ぎ澄まされた2時間。
2位 12/27 SPITZ JAMBOREE TOUR 2019-2020 "MIKKE"@マリンメッセ福岡
長らく大好きなスピッツだけど、ワンマンを観るのは初めて。この人気、このキャリアなのに福岡でのアリーナ公演はこれまで数回のみ。メンバー皆お立ち台があることやサイドに広いステージに新鮮な反応をしていて驚き。と言いつつ、会場のサイズ云々に関わらず、良い音楽だけで空間を満たしてしまうのがこのバンドの強みだ。一貫して、飄々と、穏やかに、えげつないグルーヴを出し続ける姿はあまりに逞しかった。『見っけ』の曲はもちろん、「遥か」など歌い出しだけで歓声が上がる人気曲も、「ヒビスクス」のような死の匂い薫る曲も粛々と演奏し続ける。終盤には「青い車」「ロビンソン」「渚」「楓」「春の歌」の容赦ない連投で季節も全部まぜこぜで詩情に溺れかけた。ロックバンドがアリーナに立つ、その理想形を観た気がする。
1位 10/18 ELLEGARDEN@NANA-IRO ELECTRIC TOUR 2019,インテックス大阪6号館
やっぱり、エルレの音を聴いてぶっ飛ばされる体験をしたというのが2019年の1番の思い出。懐古以上に"現役の音"だったのがとても恐ろしかった。未だにアンコールでの「スターフィッシュ」のイントロが鮮明に思い出される。
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