仕事で必要なもの:時間と材料と満足
私には妹がいて、この春上京して、今日初出社しています。
私は昨年の春社会人デビューし、転職して社会人二度目の春を前回と違う場所で迎えています。
新しく社会人になる人間たち、早くて16歳 多くて23歳になる子たち 自分の時間軸で生きてきたわたしのような人たち
この最悪な世界でいろんな環境、いろんな自分で頑張るために、おそらく共通することがあります。
仕事とは、時間と材料と満足のバランスだということです。
仕事というのは作業に対してお金をもらう、ということです。そして私たちが「生きていく」というのは、自分の体に対して納得するということです。
そのため「仕事をして」「生きる・生活をする」というのは、お金をもらって自分の体を納得する状態にしていくということです。
病気になったらお金を使って病院に行き、自分の体が納得できる状態に「治して」もらいます。お金を普段の食事や運動に使い、納得できる状態を「維持」することもあります。
仕事をしないというのはお金をもらわないということで、それでも自分で野菜を育てたり、自分で道具を作って自分の健康を問題なく管理できたら大丈夫です。昔に近づく、現在の経済・社会から離れれば離れるほどそれは可能になります。経済とはお金を中心にした仕組みなので。
同じ軸で回る社会の一因を社会人といい、今の社会の軸はお金であることがほとんどです。
社会人の中でも特に多いのは、企業に雇われる労働者です。
仕事を細分化すると、「誰でもできる作業」「専門性の高い作業」「会社に所属して営業のとってきた仕事をもらっている」「納品物のクオリティが早い」とかなんとか色々あります。仕事の周りにはほんとうに色々な概念があります。
業種、職種、部署、取引関係、色々なことがありますが、お金を稼ぐための「仕事」というものの中身は
時間
材料
満足
でできていて、仕事が変わるというのはこのバランスが変わるということだと思います。
業界によって扱う材料は違いますし、職種によってバランスの偏り方に傾向もあります。
例えば営業さんは「2」の材料にあたるものは最悪なくても大丈夫ですが、「1」の時間は相手のお客さんに合わせて決めないといけないし、「3」の満足感がないと自分のところの商品を気に入ってもらえません。それぞれ違うお客さんにどう自分たちの商品を気に入ってもらうのか、伝え方にいろいろな工夫が必要です。
そのため流動的な「時間」「満足感」を管理するのが上手、得意、感覚的にできるような人が選ばれやすいのです。
そして同じお金でお仕事をするのにも、「時間」が少なくて締め切りが近いなら、「材料」にあたる情報やデータ、ファイルを揃えてほしいところですし それか「満足」にあたるもの クオリティを下げてでも出すようなことだってあります。
製造業、印刷物などは最後の「クオリティ」は物質的なきまりによって左右されることがありますし、私のいるWeb周りは「満足」にあたるクオリティが低くても使われる時間が短いから問題ない それより早く出したいからすぐ作ってくれ みたいなこともあります。
なので例えば私のデザイン作業の場合、時間もない、材料もそっちでそろえてほしい!しかも最高にかっこいいデザインを作ってほしい!なんてことがあれば、その分お金を余分にもらうことになります。同じお金で管理できる時間と材料と満足には、限界があるからです。
このようにして仕事の対価、お給料の仕組みは決まっていきます。
仕事=お金の中身は時間と材料と満足ですが、にんげんの中身は健康です。
健康を調整するためにお仕事をしているのです。
健康とお金が交換できるなら、それらはかなり似た中身でできています。
あなたの健康も、時間と材料と満足があっていいのです。
そのためこれからもし、今日あなたが始める「仕事」が時間をたっぷり使うものであなたの「健康」に必要な時間まで食ってしまったり
きまった時間と材料で必要な満足を作れなくて、あなたの満足を前もって余分に「仕事」に分けないといけなかったり そういうことがあったら
自分の「健康」を補充するために、「仕事」からはいつか時間、材料、満足のどれかを引っ張ってきて戻さないといけません。
「健康」が大きい人は「仕事」が一時的に大きく大変なものでもなんとかなりますが、小さい「健康」を大事に大事に使う人は、一気に大きな「仕事」をしようとすると手持ちの「健康」がなくなってしまいます。
なので、もしその仕事が「うまくいかない」「続けられない」日が来ても、休んで自分の健康を充電したり、健康が充電できる仕組みを探したりすればまた始められます。
休む前と同じ仕事じゃなくても、自分のもつ「健康」と同じぐらいの仕事を見つけられたら、それでちょうどになります。「健康」に合わせて「仕事」を変えてもいいし、「仕事」に合わせて「健康」を変えてもいいのです。
人生は「健康」の管理であって、それをやめることはできません。多くの場合健康の管理にはお金がいるので仕事もやめられない計算になりますが、厳密にはそうではありません。
健康のためのお金をやめられないのであって、お金がなくても健康を維持できれば仕事はしなくていいです。
健康に必要なお金が少なければ、仕事も少なくていいのです。
新社会人になるということはお金を中心にした社会の一員になるということで、多くの場合それと近いタイミングで成人を迎え、自分で健康と仕事のバランスを取るようになるということです。
自分が自分の「健康」からは逃げられないということを忘れずに、ぜひ自分にとって一番楽で一番しっくりくるバランスを探してください。