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[読書] 久々に小説を読んでみた - さよならの向こう側 -
昔から自分の感情や気持ち、考えを言葉にすることが苦手だ。今はマシになった方だが、以前は伝えるということに恥ずかしさや、否定されたら、相手の意見と違ったらどうしようという怖れがあった。そもそも自分の感情や気持ち、考えに向き合うことをしてこなかった幼少期青年期。今でも意識しないと、知らず知らずに、自分の中に沸き起こった感情や考えを立ち止まり深く掘り下げることなく、無視してしまう。そうやってやり過ごした方が何も起きずに、何倍もラクにやり過ごせるからだ。それが私の悪い癖だ。
そして、それらの感情や考えを相手に聞かれた時にはうまく言葉にできず、いや、表現できるほどの言葉を知らないために曖昧で薄っぺらい適当な言葉で本当の気持ちを誤魔化してしまう。
私は今まで避けてきたこの自分自身の問題をしかと受け入れそろそろ真剣に向き合わないといけないと気づいたのであった。
読書の習慣はあるが、私がよく読むビジネス書や自己啓発書では自分の気持ちや感情を詳細に表す言葉を習得するのにはどこか物足りない、少し違うように感じた。
そこで、小説の方が登場人物の感情や行動を理解する過程で、自分の感情や行動を見つめ直すきっかけ、そしてそれを言葉に落とし込むというプロセスが容易なのではないかと考えた!
そして、インスタで流れてきたポストの中でとりあえず目についた小説を読んでみることにした。
その記念すべき第1冊目が「さようならの向う側」
さよならの向う側 ー清水晴木ー
結論から言う。
正直、レビューでの評判ほど、私の心にはあまり響かなかった(笑)
単純に自分が小説を読むことにワクワクしていたのと、「純度100%の感動小説」という謳い文句からの期待値が高すぎたのもあって、展開が想定の範囲内すぎてあまり感動はせず。一番最後の待ち続ける男のストーリーと、3話目くらいの猫のストーリーは実家の猫を思い出させてくれたからまだマシかなと思ったけど、それがなかったらと思うと…。
「死んだ後、24時間だけ現世に戻ることができ、会いたい人に会える」というコンセプト的にはすごく好き。だから読んでみようかな、とも思った作品ではある。
がしかし、「会えるのはその死を知らない人だけ」というルールがある。
あなたなら誰に会いますか?
「そのルールいる?!」って正直もう冒頭でちょっと萎えた。いろんなレビューでも見かけるのが、このルールがあることによって、誰に会いに行きたいかと言う答えがすぐ出ないというもの。まあ本の中では、結局大切な人に会いに行くんだけど、「そういう設定かよ…」ていうのが感想の大部分を占めた。なんだかあまり深みのない小説だなと思った。
人によっては、最初から泣いたっていう人もいた。わからない。私の共感力、想像力がまだまだないせいなのか?
ぜひ、皆さんにも読んでみてほしい、そして感想をシェアしてほしい一冊となった。
ちょっと1冊目としては、幸先の悪いスタートになりましたが、次はいい小説に出会いたい。
The Midnight Library ーMat Haigー
同じようなストーリーで、死んだ主人公が現世に戻って、違う選択肢を選ぶという内容の小説を前に読んだことがあったのを思い出した。これは英語の勉強がてら読んだもの。
Kindle版はかなり安い。そして、読みやすく英語の勉強にもなるのでおすすめ。(日本語版もありますが、私は読んだことありません)
私はこの小説の方が激推しです。
この2冊の共通点としては、「あの時こうしていたら、違う人生だったかもしれない」「ああしていればよかった」という主人公の後悔、どちらも自分の人生を振り返る旅をして成長し、読者にそれぞれの物語を通じて自分の人生における選択について深く考えるきっかけを与えてくれる本だと思います。
「The Midnight Library」がよりファンタジー的な設定で、ノーラがさまざまな人生を体験するのがユニークで想像力を刺激する構造、なおかつ哲学的な要素が強く「人生そのものの可能性」について希望を感じさせてくれます。
それに対して、「さよならの向う側」はより現実的で人間関係や別れがテーマの中心となっていて、登場人物への共感やストーリー自体の展開が刺さるかどうか、感情移入の度合いが読者の個人的経験に左右されるのかな、と感じました!
年内もう1冊読みた終わりたい!!!
2024年もあと3日!楽しんで、2025年も笑って迎えましょう!!!!
今日も読んでくださりありがとうございます!
皆さんの次の1冊の手助けになれば嬉しいです!!!
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