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[健康] 今さら聞けない! - ポリフェノールって何? -

前回の記事で、アベナンスラミドはオーツに含まれる特有のポリフェノールであるという記事を書きました。

そこで単純に湧き上がった疑問が、「ポリフェノールってよく聞くけど、なんなんだ?😂」で、言葉は知っているけど実際には、ポリフェノールが何であるかがよくわかっていないことに気づいてしまいました。

今回の記事ではポリフェノールについてわかったことをまとめていき、皆さんの健康維持に役立てれば嬉しいです🙂

ポリフェノールとは

ほぼ全ての植物に含まれている苦味や渋み、、色素の部分のことで、植物自身が紫外線や虫、小動物などの攻撃から身を守るために生成する成分のことで、そもそもは植物の自己防衛に役立つ機能なんですね。そして花の色が鮮やかで美しいのもポリフェノールの作用です。

自然界には8,000種類以上存在すると言われています。
基本的には、実や種、皮に多く含まれています。

歴史

ポリフェノールの健康効果が注目され始めたのは1990年前後で、フランス人が高脂肪食を食べているにも関わらず、なぜか動脈硬化が少ないという「フレンチパラドックス現象」に着目した日本人の研究者が、フランス人に動脈硬化が少ないのは日常的に赤ワインを摂取しており、それに含まれるポリフェノールに動脈硬化の予防効果があるという論文を発表しました。そして動脈硬化の大きな要因は、活性酸素により血管中のコレステロールが酸化されることだということを結論づけました。

それから、世界中で盛んにポリフェノールの研究が進められるようになりました。

ポリフェノールの主な作用

抗酸化作用のほかに、抗炎症・痒み作用抗アレルギー作用骨粗鬆症の予防作用脂肪吸収作用視覚機能調整作用認知機能維持作用など、そのポリフェノールの種類によって様々な効果をもちます。

ではなぜ、ポリフェノールが人の健康や美容に良いと言われるのか。
代表的な効能でもある、「抗酸化作用」で「 活性酸素」と「抗酸化性物質」に着目して、説明していきます。

前回の記事で書いたように、人間は酸素を空気中から取り入れ、その酸素が身体中の細胞にエネルギーとして行き渡ります。が、その過程で活性酸素に変化しこれが異常に増えることで逆に細胞を傷つけたり、酸化させたりするためそれが病気や老いの原因となります。
そこで、その活性酸素の働きを抑制する働きをもった「抗酸化物質」が自ら活性酸素と結びつくことで体内の酸化を防いでくれるという仕組みです。

ポリフェノールの1日摂取目安は?

約1,000〜1,500mg
野菜や果物を積極的に取り入れ、食生活を整えることで理想的なポリフェノールの量を摂取することができます。
また、ポリフェノールの効果の持続時間は、3〜4時間と言われているので、朝食にオーツ、昼食にコーヒー、夕食後に紅茶やハーブティーなど、1日の中でこまめに、また習慣的にポリフェノールを摂取することで効果を維持できるのではないでしょうか。

また、ポリフェノールを摂取する際に、砂糖や甘いものを一緒に食べてしまうと、逆に活性酸素が増えてしまいポリフェノールの効果が薄れてしまうので、注意が必要。なるべく、ポリフェノールの食品単体で食べることをおすすめ!

「若さ生活、ブルーベリーアイ」は正しかった!!

「ブルブルベリアイアイ、ブルベリアイ🎶」のCMでお馴染みの、若さ生活が販売しているサプリメントや、「脂肪の吸収を抑える、黒烏龍茶」などは全部ポリフェノールの効果を謳った商品なんですね〜!

そこで代表的なポリフェノールとその作用について、見ていきましょう!

ブルーベリー:「アントシアニン」

ブルーベリーだけではなく、葡萄や紫芋、ナスなど紫っぽい色のものにアントシアニンは含まれています。
視覚情報は外からの光を受け取ると、ロドプシンという成分が分解され脳に光の情報を伝達し処理します。その後、ロドプシンが再合成されることで元に戻りますが、この再合成が遅れることで目がぼやけたり霞んだりする症状が現れます。アントシアニンはこのロドプシンの再合成を促進する働きがあることから、「ブルーベリー=目にいい」がきてるんですね。
毎日のスマホ、パソコン作業で疲れた目に、ブルーベリーを取り入れてみては?

大豆:大豆由来の「イソフラボン」

これもよく聞きますね!なんでだかわかってなかったので、今回自分自身でも大変勉強になってます(笑)
これは、大豆由来のイソフラボンというポリフェノールが女性ホルモンであるエストロゲンと構造が類似していて、似た働きをするそうです。その効果には、肌や髪の毛の潤いを保ったり、女性の健康に大きく関わるほか、女性特有の更年期の際には、のぼせや火照りの軽減に効果があるとされています。

しょうが:「ショウガオール、ジンゲオール、ジンゲロン」

ショウガには体を温める作用があるのは有名ですね、これも生姜に含まれるポリフェノールのおかげで、特定の生理活性物質の働きを抑制して、末梢血管の血流を改善し、冷え症を解消する効果があります!!

チョコレート:「フラバノール、プロシアニジン類」

カカオの含有量が多いものや、純ココアにフラバノールはたくさん含まれています。心血管毛の機能を健康に保つ作用や、ストレスの軽減などに効果があるとされています。
「ストレスが溜まったら、チョコレート」はあながち間違いではありませんね!!ただし、ビターチョコレートのようなカカオ含有量が多いものにしましょう!!

緑茶、紅茶:「カテキン(8種類)、テアフラビン、テアルビジン」

緑茶のカテキンには様々な効果が期待されています。例えば、抗酸化作用、抗菌・殺菌・抗ウイルス作用、コレステロール低減作用、体脂肪低減作用、抗アレルギー作用など。
また紅茶のポリフェノールはかなり強力な抗菌作用があるとされ、虫歯菌に対する作用やインフルエンザウイルスの感染力を奪う作用など、マウスでの実験でも確認されています。
「風邪かな?と思ったら、葛根湯!」と同様に、紅茶を飲んでみては?

コーヒー:「クロロゲン酸」

血糖値の上昇抑制、血圧改善、発癌抑制、脂肪吸収作用。歯の白さを保つためにコーヒーはなるべく控えているのですが、これを知ったら飲もうかなと心が揺らぎました。

これ以外にも、たくさんの種類のポリフェノールが世には存在しているので、気になった方は調べてみては?そして習慣的に食事やサプリメントでポリフェノールを生活に取り入れていきましょう!!!

では、長くなってしまいましたが、また次回!!


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