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生活の質が少しでも上がる書籍のオススメ


1.はじめに

おはようございます!

今回は私の好きな書籍を紹介したいと思います。

日暮いんこさんの『北欧時間 世界一幸せな国の人たちが教えてくれたこと』です。

2.そもそも、北欧って、どこのこと?

「北欧って、一体どこの国のこと」

日本で言う「北欧」のイメージは、主に、デンマーク・スウェーデン・ノルウェー・フィンランド・アイスランドの5カ国のことを指すことが多いようです。

近年の世界幸福度レポートを見てみると、先述のご報告が、毎年10位以内に堂々とランクインしています。

日本はと言うと、毎年50位〜60位台あたり。

なぜ、このような違いがあるのでしょうか?

北欧の人々の生活に密着した結果、どうやら時間の使い方にそのヒントが隠れているようです。

3.まずは「8 ・ 8 ・ 8ルール」を知ろう

「8 ・ 8 ・ 8ルール」って、一体何のことだと思いますか?

答えは、1日の24時間を3つに分け、8時間「労働」、8時間「睡眠」、そして8時間「自分の時間」とした「8 ・ 8 ・ 8」のなのです。

生活と仕事のバランスをうまく保つ秘訣について、歩行の人々に聞くと、この「『8 ・ 8 ・ 8 ・』ルールに尽きる!」と言う回答がたくさんありました。

実は、この考え方自体は、北欧特有のものではありません。

イギリス発祥の労働運動のスローガンで、日本にもしっかりと波及した歴史があります。

4.日本と似ているところ、異なるところ

意外にも彼らの性格や気質は日本人と似ています。

  • とてもシャイで感情表現が控えめ

  • お酒を飲むと急に打ち解けられる

  • 勤勉で真面目。活字、読書好きな人が多い

  • 家では靴を脱ぐ

  • 信号はきちんと守る

  • サウナ、温泉での裸の付き合いがある

などなど。パーソナルスペースの取り方も似ていて、日本人と会話しているのではと錯覚することもあるほどです。

北欧にいると「誰もが無理をせずとも、のびのびと生きていけるような環境」がもうそこにあるとことに気がつきます。

それは、充実した生活保障や、残業のない働き方、自由に使える自分の時間の多さ、立場に関係なく、人と人が実直に対話できる空気感といったところです。

一人ひとりの「個人」が尊重され、自由に生きられる社会であるべきという、現在にも受け継がれる、彼らの「考え方」が社会を形成してきました。

もちろん、現在の北欧社会も完璧なものではありません。

しかしながら、もともとの気質が似ている我々日本人が「幸せ上手」な北欧の人々から多くのことを学べるということに変わりはないはずです。

5.世界で1番大事なのは誰?

「世界の中で1番大事な関係性って、誰との関係性だと思う?」

デンマークのビジネススクールに通っていたある日、先生がみんなに問いかけました。

家族?パートナー?それとも友人でしょうか?

先生はこう続けます。

「それは、いつも自分の1番近くにいて、生涯ずっと共に時間を過ごす人。つまり、自分自身だよ。」

「大切な友人に話しかけるように、自分に話しかけている言葉に意識を向けてみて」

とのこと。

6.「言葉」に気をつける

目指すは、北欧の友人たちのような、自然で嫌味のない、健康的な自己肯定感。

やることは、とにかく、頭の中の「言葉」を意識すること。

作者は、先述したデンマークのビジネススクールの先生に教わった通り、「ノートに自分の考えたことをそのまま書き出す」と言うことから始めました。

それにつれ、頭の中の言葉も以前よりずっと優しくなりました。

そんなプロセスを経て、気づけば理由もなく、落ち込んでいる時間がどんどん減っていき、表情も明るくなっていきました。

あなたは毎日、自分で自分に欠けている言葉にどれぐらい気をつけていますか?

アメリカ国立科学財団の研究によると、人間の脳では1日に1.2万〜6万回のことが思考されているそうです。

さらに、その95%は前日と同じ内容のもの。

そして、その80%はネガティブな内容のものであるとだとか。

昨日と同じネガティブな思考が、1日に4万回も自分の頭の中をぐるぐると回っていると考えると、恐ろしいですよね。

「あなたはダメな人、価値がない」
「才能もないのに努力が足りない」
「あなたがつらいなんてどうでもいい」

そんなことを1日に4万回もう言ってくるような人、絶対に近くにいてほしくありません。

なのに、この世で1番自分のそばにいる自分が、そんな存在になっていませんか?

「今日はよく頑張ったね」
「すごいね、疲れたら休んでもいいんだよ」
「今している事はあなたに合っているかな?」
「次はこんなことにチャレンジしてみない?」
「あなたならできる!」

そんな言葉を自分に毎日何万回もかけ続けてくれる自分とともに、大切な時間を過ごしていきましょう。

7.自然の力でパワーチャージ

北欧の人々は、自然と触れ合う時間、「Friluftsliv」(フリルフツリーヴ、直訳すると「野外生活」)をとても大切にします。

休みの日に何をしていたか、彼らに聞くと、帰ってくる答えは、森の中でピクニックをしていた、海岸を散歩していた、など。

自然と一体になりながら、家族や友人とゆったりと過ごすのが1番のぜいたくだそう。

実はこれ、ストレス解消にもとても効果があり「ストレスホルモンのコルチゾールを減少させるのに、最も効果的なのは、自然を感じられる環境下で20〜30分間、過ごすこと」と言う米ミシガン大学の研究結果もあるようです。(ちなみにランニングや読書などせず、ただ座ったり歩いたりしているときに最も効果が確認されたそう)。

朝の通勤は、公園を通るルートにする、野外でランチを取る、など。

ちょっとしたことですが、とても良い気分転換になります。

8.どこに行くにも自転車主義

デンマークの人々は老若男女皆、自転車が大好き。

道路に自転車、専用令はもちろん完備。

自転車専用の橋まであります。

都会だと車よりも自転車で移動するのが1番早いと言う説も。

彼ら曰く、自転車はただの移動手段ではないそう。

毎日の程良い運動で心と体が元気になり、日中のパフォーマンスも上がる。それに加え、車よりもずっと環境にやさしい!

自転車をまさに最強アイテムなのだとか。

9.いい汗、かいていますか?

自転車だけでは飽きたらず、体を動かす習慣をとても大切にする北欧の人々。

街中にはスポーツジムがたくさんあり、いつも賑わっています。

運動嫌いの筆者は「どうしてそんなに事務通いが続けられるの」と、同僚の女性であり、とても仕事ができて、メンタルも強くて、フィジカル的にも筋肉モリモリなデンマーク人のトリーネに聞いてみました。

それと、彼女がちょっと悩んで、

「運動が大好きだからね!もう少し正確に言うと『運動したあとのリフレッシュされた感覚がないと、私はやっていけない!』って感じかしら」

との事。

「実は、私、数年前にうつでふさぎ込んでしまったの」

いつも全力な彼女、きっと責任感が強すぎて思い詰めてしまったのでしょう。

彼女はこう続けました。

「うつから抜け出したくて、カウンセリングも含めて、あれこれ試したけど、圧倒的に手ごたえを感じたのが運動だったの。特に筋トレが大好きになったわ」

「寛解した今でも、やっぱり冬は寒くて、暗くて、気持ちがどんどん内向きになっていくのを感じるの」

「そんなもやもやを吹き飛ばす、最強の解決策が運動なの!実際、運動は抗うつ剤と同じ位効果があるって研究があるのよ」

と、教えてくれました。

北欧の大人たちの60%以上が週に2回以上運動しているとのデータもあります。

運動は、健康と幸せを追求する現代のバイキングたちが、冬の寒さや暗さにあう手段の1つでもあるかもしれません。

10.「ちゃんとしない人生」のすすめ

子どもの頃は、自分の現在の年齢位になったら、もっと精神的に「ちゃんとした大人」になれると思っていませんでしたか?

自分の誕生日に「自分はまだまだ、中身は小さい子どもなのだけど」とこっそり不安になること、ありませんか?

安心してください。実は皆そうらしいのです。

アートの授業で、フィンランド人の先生が、「誰もが大人の『フリ』を一生懸命やっている、中身は小さい子ども」だと言っていました。

でも皆まだ、このことに気がついていないのです。

周りと同じように「『ちゃんとした大人』にならないと!」と、皆が競うように背伸びをして、無理をしています。

好きではないことや、心のどこかで自分には合っていないと感じている仕事でも、「ちゃんとした大人」っているために、そんな違和感を無視して続けてしまいます。

筆者は「ちゃんとした大人」になるのは諦めてから、すごく人生が楽しくなりました。

現在はフリーランス/自営業で、自分の好きなときに働いています。

大体ベッドの上で寝転がって仕事をして、そのまま寝てしまうこともしばしば。

ちゃんとしていないのを通り越して、だらしないですね。

けれど「ちゃんと」した大人として仕事をしていた時より、何十倍も幸せで、心も健康になりました。

好きなことで、楽しく仕事をしたいなんて甘えている、といった考え方を持っている人もまだまだ多いようです。

うつの境界線を行き来していたあの時に、「甘えず」に「耐える」ことを選んでいたら、今頃どうなっていたか。

考えると、恐ろしいです。

もしあなたが「ちゃんとした大人」を目指すとすぐに辛くなるような、私と同じタイプの方であれば、さっさと諦めてしまいましょう。

そして、面白い大人、いつも楽しそうにしている大人を私と一緒に目指してみませんか?

11.ホットチョコレートの魔法

特に冬、北欧の人々にも深く愛されているのが、ホットチョコレート。

カフェだけでなく、冬の遊園地でも、大人も子どももそろって、ホットチョコレートを飲んでいるのを見かけます。

作り方はいたって簡単。

チョコレートをあたたかい牛乳に溶かすだけ。

レンジでも作ることができます。

なんともカロリーと糖分がすごそうですが、カカオに含まれるビタミンDが冬季鬱を防ぐので、もはや変更ドリンクだと北欧の人々は言い張っています(※諸説あります)。

12.「ほっこりタイム」をもうける

デンマークには「Hygge(ヒュッゲ)」と言う単語があります。

ピッタリと同じ意味の日本語は無いのですが、「ほっこり」が近いと筆者は感じます。

「家族や、気の置けない友人と皆でこたつに入っているときの感覚」ということがわかりやすいでしょうか。

居心地が良いとか、気持ちがまったりとしている状態です。

「身近で快適な時間」とも訳されるようです。

デンマークの人々は、日常でこの単語を非常によく使います。

どんなシチュエーションが1番「Hygge(ヒュッゲ)」なのか、熱心に話し合うこともしばしば。

自国アイデンティティにも感じているそう。

形容詞としてだけではなく、動詞として「ちょっとHyggeしよう〜」なんて誘われることも。

スウェーデンにも「Fika(フィーカ)」という単語があり、「コーヒーブレイク」を意味しますが、単なる小休憩ではありません。

友人や同僚とともに、コーヒーや紅茶とお菓子を楽しみながら、心の中の話や日常の出来事を共有する、スウェーデン人にとってとても大切な時間となっています。

スウェーデン人はほぼ全員、1日に数回フィーカの時間取るそう。

こちらも、よく「Fikaしよう〜」と誘ってくれます。

これらの言葉から、北欧の人々は、仕事や日常の忙しさから1歩引いて、リラックスする時間を持つことをとても大切にしているのがわかります。

仕事が立て込むと、このような、心を穏やかに温める時間をついないがしろにしてしまいます。

忙しい時ほど意識して「ほっこり」時間を取り、心地よさを感じる状態に戻ることを忘れないようにしましょう。

13.ろうそくは便利アイテム

北欧の人々は、ろうそくが大好き。

ろうそくをともすと、ゆらゆらと揺れる炎を見ているだけで、気持ちがとても落ち着くのだとか(実際に、ろうそくや焚き火など火の揺らぎを見ていると、リラックス時の脳波であるα波が増加することが研究で判明しているそう)。

友人宅でのディナーに招待されると、テーブルの真ん中に窓際に丁寧にろうそくがとされているのをよく目にします。

ろうそくが空間を優しく照らし、あたたかく歓迎されているような素敵な空間演出をしてくれます。

筆者自身、これまで「#ていねいな暮らし」的なものに憧れつつも、ずぼらすぎて、幾度と無く挫折してきました。

そんな私でも、この「ろうそく」にはハマりました。

だけで、一瞬にして、部屋が豊かであたたかな雰囲気になり、リラックス気分に自然と切り替えることができます。

簡単ながらも、日常に特別感とやすらぎの時間をもたらしてくれるそのアイテムは、これからの私の生活に欠かせないものとなりそうです。

14.小さな瞬間も大切にし、感謝の気持ちを忘れない

筆者が北欧で最初に感じたのは、時間の流れの違いでした。

日本では、毎日の生活が「予定」や「仕事」でパンパン。

ですが、北欧で暮らし、彼らの考え方に触れていくにつれ、そのゆったりとした時間の流れは、

「小さな瞬間も、大切にし、日常に対する感謝の気持ちを忘れない」

そんな彼らの姿勢の表れであることに気が付きました。

例えば、ある日、デンマーク人の友人を招いて、家でコーヒーを飲んでいた時。

彼女が窓の外を見て、遠くに見える風景や、その日の天気、空の色などをじっくりと眺めていました。

そして、

「今日は本当に美しい1日だね」

と、やさしい笑顔で言いました。

ありふれた瞬間かもしれませんが、彼女はその一瞬を心から大切に感じ、共有してくれたのです。

散歩中に見つけた花の美しさ、おいしい料理を共有できる幸せ、家族や友人とのあたたかい会話。

何気ない瞬間にも、じっと目を向け、心から楽しむ。彼らの姿は、私にとって新鮮な驚きでした。

あなたも、ふだんの生活の中にちりばめられた、「ありふれた小さな幸せ」に目を向ける時間を意識してみませんか?

例えば、夜寝る前に、その日に感謝したことや喜びを感じた瞬間を3つ思い出してみてください。

その小さな一瞬、一瞬が、あなたの幸せを作り上げる大切な瞬間であると感じるはずです。

15.さいごに

これは私が大好きでお気に入りの本です。

北欧好きの友人に感化されて、北欧に関する本を集めていた時期がありますした。

コーヒーを飲みながら図書館で本を読む朝活をしたり、ホットヨガを始めたり、家で本を読む時も、照明を落としてWoodWickのアロマキャンドルを焚いて環境を工夫してみたり。

この本でかなり影響を受けました。

私は精神疾患で仕事ができないので、こう言った書籍を参考にしながらより回復できる方法を模索しています。

北欧の方々の過ごし方は忙しい日本人にとって、とても参考になると思います。

今回要約したつもりですが、とても長くなってしまいました。

最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。

とても素敵な本なので、ぜひこの本を手に取って見てみてください。

人生の考え方が少し変わると思います。

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『北欧時間 世界一幸せな国の人たちが教えてくれたこと』
著者:日暮いんこ
出版社:大和出版

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