イモカタバミの花
西日差す看板の陰イモカタバミ
不法移民駅前に咲くイモカタバミ
イモカタバミ精一杯のプロテスト
知らぬ間に処を得たり芋片喰
満ち足りて駅前に咲くイモカタバミ
イモカタバミ昔は誰も不法移民
ブタナ咲く寂れた路地の片蔭に
そよ風に揺れる花の名ブタナとは
列なして揺れるブタナはエレガント
街路樹の跡地に揺れるブタナかな
イヌフグリブタナセイタカアワダチソウ
名の木みな青葉を名乗る六月よ
夏衣行き交う上は積乱雲
ツツジよりスギナが勝る花壇かな
孟春
イモカタバミ群れ咲くアスファルトの中の猫の額のその土溜まり
イモカタバミ我もまた同じさすらいて花咲く場所を探す身の上
ひょろひょろの茎のびのびと伸ばしつつタンポポモドキ咲く二三輪
恥かいて折れそうなときは読み返す徒然草の百五十段
歎異抄第一章の腑に落ちて浄土に生まる現し身にして
歌を詠む瞬発力を高めたい憧れるのは小式部内侍
カリュウ
外出するとやはり出ます。数だけは。