25:はやく火星に行って火星人と友達になりたい

ピンクとグレーの宇宙人みたいなおじいちゃんが自転車漕いでた、歳とったらきみの白髪はぼくが染めてあげる、二人でピンク色にして世界一かわいいおじいちゃんとおばあちゃんになろうよ、ぼくらも宇宙人だったねって言って笑おう、きらきらのビーズを集めて縫い合わせる、僕らだけの大切。大丈夫、全部上手くいくからね、きみはきみだけの幸せな夢で生きていける、ぼくが守るから泣かないで。夜になって、深い深いネイビーブルーの闇の中で、醒めない夢をみたい、二人だけの宇宙で愛を囁いて、誰にも邪魔されずに、死んでも離れられないように、永遠に眠りにつこう。深淵の淵から星を数えて、幾つもの幸せを拾うんだ、こんなに近くに愛はあったんだって、ぼんやりしてたら見逃しちゃう、こんなのは嫌だ、もっと暗くて寒くてずっとずっと奥の深いところできみの瞳に映る星だけを見つめていたい、きみしかいらないよ、きみだけでいいんだ、同じようにぼくのことを愛してくれなくたっていいから。

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