身体拘束の地獄
こんにちは。あおです。
この間、東洋経済オンラインさんの記事を読みました。
身体拘束。そんなの、マンガやSF、ハリウッドやサスペンス映画の中の話だと思っていませんか?
実際にあるのです。
忘れられません。あの地獄。
私も、17の夏、精神病院 閉鎖病棟 強制入院
監視カメラ付きの個室で身体拘束をされました。
摂食障害が、ただ単に栄養を入れるだけで治るはずがない。
ただカロリーを増やした食事を摂取させて、
基準の体重まで増やすだけで治るはずがない。
30分以内に出された病院食を食べ終えなければ、強制的に
記事に書かれているような鼻から胃に直接カロリーを注ぎ込まれました。
鼻チューブと呼ばれ、恐れていたものの一つです。
まだまだある地獄です。。。
今回のテーマは、身体拘束の地獄でしたね。他にも地獄がありすぎて、忘れていました。
何も説明も聞かず、急に主治医から身体拘束しますと言われ、
何人もの看護師が私のまわりを囲んで、腹部に太いコルセット兼毛布のようなものをまかれ、手首をベッドの両サイドにつながったものでつながれました。足は、覚えていません。
あの時は、夏でした。お腹を巻くコルセットのようなものが、蒸れて、とてもかゆかったのを覚えています。暑いよりかゆかった。
手首は、親への交換日記を書くために動かしていたので、縛られている部分が真っ赤になった。それでも、緩めてもらえなかった。
トイレも、看護師をいちいち呼ばなければならなかった。男性でも女性でも、トイレをしている最中に監視された。
トイレをしたいけど、看護師を呼ぶことに抵抗があった。
あの時の私は、女子高生。17歳。病気であるからと言っても、女子高生の心には変わりない。プライド、恥、思春期の心があったのに。
見られたくない。ぎりぎりまで我慢して、膀胱が炎症を起こした。
でも、あの時はまだ親との面会さえも許されなかった。
誰もあの時の苦しみは知らないだろう。
親も、子供がどんな状態なのかもわかっていない。
どんなことをされているのか、わかっていない。
それを隠すために、病院は面会を断ち切っているのだろうと感じていたのを覚えている。
身体拘束。
どんなことがあっても、許されてはいけない。
実際に起こっている、閉鎖病棟での仕打ちを、皆さんに知ってほしい。
そして、身体拘束がなくなるように。
こんな思いをする人が、一人でもいなくなるように。
出来たら、拡散してほしい。
私の、私たち身体拘束の経験者の苦しみを。。。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
あお。