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英ソ米豪混成特殊部隊出陣!【 コールオブデューティ ヴァンガード 】(PS5)キャンペーンレビュー

注意:本記事にはネタバレが含まれます!

大戦末期ナチスの秘密情報を捕えろ!

1945年。大戦の決着が見えた中、ナチスの極秘計画「プロジェクト・フェニックス」を追うため、イギリス・ソ連・アメリカ・オーストラリアの英雄たちが一つとなった特殊部隊「ヴァンガード」が動き出していた…。
そんなプロフェッショナルな彼らの活躍を楽しめるのがCoDシリーズ18作目の「CALL OF DUTY VANGUARD」だ。

物語の始まりは終戦間際

本作のキャンペーンの見どころは初期のCoD1~3あたりを思わせる各国の一兵士として各戦場で戦えるところ。そして本作の特殊部隊ヴァンガードの隊員たちは誰もが一際個性的。イギリスの黒人兵士やソ連のエリート女スナイパー、アメリカの英雄的パイロット、オーストラリアの爆発のスペシャリストなど史実の有名な兵士たちをモデルとしており、初期CoDの懐かしさを感じつつも、昨今の映画さながらの演出もたっぷりだ。

ムービーシーンは多めだが、ドラマに緩急がついて個人的には好みで、ナチスとの尋問シーンはCGながらも緊張感があって良い出来だ。
ミッションもD-DAYのフランス奪還から、復讐に燃えるスターリングラード、怒涛のドンパチを味わえるエルアラメイン、零戦との死闘を繰り広がるミッドウェー海戦と迫力に満ちたものばかりで一つ一つのミッションはどれも濃厚。特にソ連のポリーナの家族と故郷を奪われ復讐鬼となる悲しくも熾烈な物語は本作の肝だ。というかポリーナの前では他の連中が霞むぜ!

実質ポリーナ編が本編だ。
零戦とのバトルも大迫力!

ゲーム的にはカバーからのブラインドファイアが出来るのも本作の新要素。ただし使う場面が後半はマップが広すぎてあまりないのが残念。他にもキャラクターによって爆発物がたくさん扱えたり、索敵が容易になったりと特殊なアクションが出来るのも各キャラに個性が出ていて楽しかったです。

狭いところではだいぶ強い!

うーん、煮え切らないラスト!

ただ本作はヴァンガードとしての活躍よりも、各キャラの過去を振り返るシーンが主となっているので、彼らのチームワーク溢れる活躍が拝めるのは最初と最後のステージだけなのが残念。(しかも最初は失敗してる。)ただこの序盤も夜の雨のシーンで一気にキャラクターを登場させられるので、あまり個性的に映らないのが残念だ。(特にウェイドとルーカスもとても良いキャラだけに割を食っている。)
それに死ぬためだけに出てきたノバックや、雑に殺されてしまったリチャードなどの活躍も更に見ておきたかった…正直主役4人は少ない!だけどラストミッションでは4人それぞれにパートを交代しながら遊んでいける展開がかなりアツい。もっとこのチームでたくさん戦いたかったな…。

そしてストーリーは宿敵を倒し、ナチスの秘密計画を見つけたところで本作はひと段落ということで「俺たちの戦いはこれからだ!ヴァンガードたちの今後の活躍にご期待ください!」という続編を思わせる終わり方でかなり残念。ヴァンガードの続編は本作の世間の評価的に登場するか分からないだけにスッキリしない締め方だ。(CoDゴーストなんて前例があるだけに尚更だぜ!)あー!CoD WWIIがちゃんと締めただけにモヤモヤするー!

ちなみに武器関係でも日本兵が堂々とリボルバー型ショットガンを持っていたりとだいぶファンタジーな気がする。

それと個人期にとても残念だったのは本作にはCoD名物のインテルやWWIIであった収集要素などが一切ない。WWIIではその当時の空気感をナイフや日用品などのアイテムや、手紙等のテキストから味わうことが出来ただけに本作でそれが一切用意されていないのは正直かなり残念である。あれがあるだけで探索しがいがあるんだよなぁ…。

そんなわけで丁寧にドラマを描いた個性的なキャラクターで、往年のCoDを思わせる多様な戦場を体験出来る興奮はありつつも、続編ありきのストーリー作りに若干疑問を持ってしまう一本でありました。
それじゃ次はCoDMW2だな!


DATA

コールオブデューティ ヴァンガード
発売:ソニー・インタラクティブエンタテインメント(PS4、PS5)
   アクティビジョン
開発:Sledgehammer Games
           Treyarch(ゾンビモード)
対応ハード:PS5、PS4、Xbox series X/S、Xbox ONE、PC
発売日:2021年11月5日
ジャンル:FPS


ちなみに当時日本もこんなプロモーションをしていて驚き!やっぱポリーナが主人公だったな…。

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