さあ、建てるぞ。
待ちに待った、家づくりの大きな一歩を踏み出す「建て方」の日。
天気予報は曇りのち雨、ということでしたが、時折ザーッと雨が降ることはあれど、なんとか作業ができました。
当初は、8月22日と23日の2日間で、大工さん5人と助っ人メンバーでガッとやりきるつもりでしたが、やはり現実はそう上手くはいきませんでした…。
なかなか見ることのできない、自分の親が切って製材して刻んだ材を使った家づくりの建て方。
家の完成を数年前から心待ちにしている子どもたちも、この日だけは特別に保育園をおやすみして、家族総出で建て方に参加しました。
夫・バタは前夜からそわそわしている感じで、建て方当日は家を7時に出発して、現場へ出発。
私も子どもを引き連れて、いろいろ用事を済ませてから向かい、現場へ到着したのが10時前だったのですが、現場へ到着するやいなや、目に飛び込んできたのは、もはやこのまますぐに完成しそうな勢いの建て方の様子…!
私と子どもたちがいなかった、たった2時間という時間で、ここまで建て方って進むものなのかという驚きと同時に、この調子なら予定通り2日間で終わるかなという安心感もそのときはありました。
今回作る家には、大黒柱が3本ありますが、ちょっと入れ方が特徴的で、土台下の基礎のところまで大黒柱の下面が付く形になっています。さらに、この大黒柱3本は、新居周りで数年前に伐採し、長尺の材であったがゆえ、搬出が厳しかったため、現地でチェーンソー製材でやろう!ということで、大苦戦した材3本でもありました。
このときの大苦戦した大黒柱も気がつけば3本、何食わぬ顔で、すでに堂々と建っている…!
肝心なところを映像で撮れなかった…!とYouTuberとしてはありえない失態をやらかしてしまったわけですが、気持ちを切り替えて、梁桁が入るのを心待ちにしてカメラを構えて待ちます。
しかし、一向に梁桁が入っていく様子がなく、大工さんや監督もそわそわして、クレーン車のおじさんもとっても暇そうな様子…。
柱までは順調にすこすこと入っていったものの、梁桁の墨付けが間違えていることによって刻みが違っていたり、精度が甘くてすんなり入らず、一度クレーンで吊って入れてみては、どこが刻み直しが必要かをみて、また吊り上げて地上へ戻して、大工さんが刻み直す…の繰り返しでした。
そこに雨が時折降るので、どうしても手が止められてしまい、なかなか思うように進んでいかない建て方は、あれよあれよと時間も過ぎ去り、結局、初日は梁桁が数本入って終わりました。
「惨敗や…」
と、嘆く夫・バタ。
助っ人大工さんたちからも「こんなに進んでない建て方は初めて…!」との言葉が発されていたほど、亀の歩みで始まった建て方。
もちろん夫・バタは全力を尽くして刻んできたわけですが、そうはいっても読み慣れていないプロが描いた設計図をもとに家一棟のほとんどすべての材を墨付けから刻みまで一人でこなして、すでに脳内パンク状態でよくがんばったと思います。
実際にこの日を迎えなければ、みえなかったことはたくさんあるし、その様子を終始見守ってくれていた、助っ人の大工さん4人組は、素人ながらに無謀でも「やりたい」という気持ちで立ち向かって、全力で取り組んだ夫の姿に感銘を受けてくれていました。
私も同じ気持ちで夫を見守ってきたつもりですが、そうはいっても私も同じ素人な上、もうすぐ臨月を迎える妊婦でもあり、できることは精神面で支えることくらい。
そういう意味でも、助っ人の大工さんたち4人組をはじめ、工務店のみなさんの存在は本当にありがたく、支えがなければ、家づくりは完工しないということを夫婦ともども痛感しています。
「結いで建てるいえ」という名前のクラウドファンディングに挑戦していましたが、本当にその通りで、むしろ今はこちらから提供できているものが果たしてあるのか疑問でしかないですが、ここで支えてもらった分は必ずや恩送りをしていきます。
果たして家はいつできるんだろうという気持ちはありますが、生き急いでも状況は変わらないので、できうる限りでサポートしながら、まずは私も出産を無事に迎えて、早く回復して、また夫婦で現場に立てるように努めたいと思います…!
建て方の続きは、明日、日曜日。
どうか晴れてくれますように。
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