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【書評】トップ1%に上り詰めたいなら、20代は残業するな

◆読書目的

残業に対する考え方を改め、現在の働き方を変えること。

◆要約

残業は心身ともに疲労感の高いものであるが、何も考えなくても残業しているだけで頑張っている風に見られる、ある意味ラクな選択肢である。しかし、自身の成長や豊かな生活を追い求めるのであれば、自分の頭で考え、スジの良い仕事に取り組むことが必要。

◆ポイント

1.目標は小さく具体的に

解説
 目標は大きく抽象的な目標と小さく具体的な目標の2つに分けられる。前者を持つ人は志が大きく、良いことだと世間では認識されているが抽象的な目標をいくら格好良く語っても実現には至らない。実際に世の中を変えるには、小さく具体的な目標を設定して行動する必要がある

面白い点
 上記は世の中で良しとされている抽象的な目標(いわゆる夢)だけを持っていてもどうしようもないと断言している点が現実的で納得感がある。大きな目標は実現が難しいがゆえに、進捗が進んでいなくてもあまりわからない。その結果、口だけ達者な人が増えていく。必ずしも抽象的な目標を否定しているわけではないが、それと同時に具体的な目標を持っていない人は注意が必要である。

自分の場合
 自分の場合も「世の中に貢献できる人間になる」「成長する」というような抽象的な目標だけでなく、1年後にはどのような立場でどのような成果を出せる人間を目指すのか、今担当しているプロジェクトでは何をゴールとするのか等の小さな目標を立て、それに対して地道に行動を積み重ねていく必要がある。

2.スジの悪い仕事に時間を取られるな

解説
 スジの良い仕事とは以下のどちらかを満たす仕事である。トップ1%を目指したいなら、スジの悪い仕事に労力を割かず、スジの良い仕事に対して120%の力で取り組むべきである。
(1)成長につながる(2)評価につながる

面白い点
 新人だからといって、「目の前の仕事に一生懸命取り組むことが成長につながる」というような根拠のない理由から、スジの悪い仕事に取り組んでしまうということは多々ある。当然、やる前までは思っても見なかった成長が得られる仕事もあるが、ただがむしゃらに取り組んでいれば良いという考えは思考の放棄である。本当に成長したいのであれば、自分の中で仕事を仕分けてこの仕事はスジの良い仕事だから全力で取り掛かろう、とアタマを使って考える必要がある。

私の場合
 私の場合も量をこなせば質はあとから付いてくるというような考えから、とにかく成長に繋がらず、評価もされないような仕事も「やります!」と言って引き受けてしまう傾向があった。その部分に関しても改めて取り組み方を見直し、評価もされない、成長もできないような仕事は断ったり、自分以外の得意な人に割り振るなどを考える必要がある。

3.努力と怠惰は紙一重

解説
 努力というのは2つある。1つは多くの人が思い浮かべるわかりやすい努力で「残業して仕事に取り組む」ような与えられた枠組の中での努力。もう1つは「そもそもこの仕事はやる必要があるのかを考える」ような与えられた枠組みそのものを変えようとする努力。前者は「思考停止」しているという点で怠惰であり、後者は「スジの良い努力」だと言える。この本は一貫してこのスジの良い努力をしようということを述べた内容となっている。

面白い点
 仕事において自分の頭で考えることは最も重要であることだとこれまでも認識していたが、改めて考えを明確に言語化された。このスジの良い努力を増やしている人が実際に成長しており、自分の思い描くキャリアを進んでいることは想像がつく。

私の場合
 がむしゃらに努力をする、条件反射で「やります」ということはやってしまいがちなので、改めてそこは「考えてから行動する」ということを癖付ける必要がある。

◆ToDo

 仕事の棚卸しをして、どれがスジの良い仕事とそうでない仕事の切り分けを行う。

この本を読んで改めて自分の仕事とそれらに対する取り組み方を考えなおすきっかけとなった。土日には上記のTODOを実行し、仕事への向き合い方を改善しようと思う。成長を信じてひたすらに残業をしている人、残業から抜け出せない人にはオススメの一冊。



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