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家づくりコラム

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家の性能や資金計画、営業マンが考えていること…など、展示場では絶対に教えてくれない事を、タブー無しでズバっとお話しているコラムです。
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2020年5月の記事一覧

誠実な営業マンほど不誠実に見える|施主が知っておくべき資金計画4つのポイント

誠実な営業マンほど不誠実に見える|施主が知っておくべき資金計画4つのポイント

今日は、知識がない施主から見ると、不誠実な営業マンが誠実に見え、誠実な営業マンが不誠実に見えるという話です。

営業マンの誠実さは、どこに現れるか?営業マンの誠実さは、資金計画に現れます。

家の資金計画に詳しい人であれば、契約「後」に施主のテンションを上げてくれる営業マンが誠実で、契約「前」に施主のテンションを上げてくれる営業マンが不誠実と考えます。

一方、家の資金計画に詳しくない人だと、これ

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「とりあえず契約」が定着した住宅業界のブラックな常識|見積書の無意味さ

「とりあえず契約」が定着した住宅業界のブラックな常識|見積書の無意味さ

前回に引き続き、お金の話をしていきましょう。

住宅業界の謎の商習慣住宅業界には、「仮契約」という言葉が存在し、「とりあえず契約して、細かいことは契約してから決めていきましょう」という謎の商習慣が存在します。

これが普通でしょと言わんばかりに、多くの住宅会社がこの方式を採用してますが、他の業界ではありえない話。住宅業界の常識は世間の非常識ですからね、施主の皆さんは流されないように。

当然ながら

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注文住宅の適正な価格とは?|質を担保したら最低いくらかかる?

注文住宅の適正な価格とは?|質を担保したら最低いくらかかる?

前回までの振り返り。「家なんかにお金をかけるな。質は担保しろ。」が基本スタンス。

家の価値は0になる、むしろ固定資産税・修繕費を考えると負の資産なので、なるべくお金をかけるべきではない。でも、家は健康の土台なので、質は担保すべき。質を担保しない家なら、建てない方がまし。という事です。

そして、この相反したテーマを実現可能にするのが、「ちょうどいい塩梅」の考え方。過不足なく偏りなく仕様を決定し、

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「ちょうどいい塩梅」の家づくり|やりすぎずやらなさすぎないのがベスト

「ちょうどいい塩梅」の家づくり|やりすぎずやらなさすぎないのがベスト

前回は、「家なんかにお金をかけるな!質は担保しろ!」について、お話しました。まーこれ、思いっきり矛盾してるのはお気づきの通り。今日は、じゃ、どうすれば?について、お話していきます。

「ちょうどいい塩梅」の精神は古代より論語に出てくる「中庸の徳たるや、それ至れるかな」という一説の「中庸(ちゅうよう)」という言葉が、ちょうどいい塩梅を指します。

古代ギリシャでも、アリストテレスが「メソテース」とい

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家なんかにお金をかけるな!の理由|賃貸VS持ち家の考え方

家なんかにお金をかけるな!の理由|賃貸VS持ち家の考え方

賃貸VS持ち家論争にも触れながら、家にお金をかけるべきではない理由について、お話していきます。

本記事の内容は、YouTube動画でも分かりやすく解説していますので、こちらもご覧ください!

結論家はトイレットペーパーと同じ消費財。資産価値など残りません。いにしえの営業トーク「家は資産になる!」は大嘘。固定資産税や修繕費を考えると、むしろ負の資産。

なので、なるべく家にお金をかけるべきではない

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住宅業界にはプリウスが存在しない!?

住宅業界にはプリウスが存在しない!?

日本の住宅会社の、「価格と断熱/気密のスペック」の組み合わせをざっくり分類すると、こんな感じ。(当然、全ての会社にあてはまるわけじゃないので、そうじゃない場合もある!って指摘はなしで)

①高価格&超ハイスペック
スーパー工務店、性能特化型ハウスメーカー
→レクサス

②高価格&スペック不足
大手ハウスメーカー
→ハイブランドだけど性能いまいちな外車

③手の届く価格&スペック不足
新興系/FC系

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新築住宅のエアコン計画について

新築住宅のエアコン計画について

我が家では、毎年壁に穴をあけ、様々なエアコン計画を実験しています。現在、天井点検口の数は8か所。特に、夏の2階のエアコン計画が難しい。

そんな「日本で最も自宅でエアコン実験をしているであろう男」が行き着いた、エアコン計画の王道パターンをご紹介します。

エアコン無し/1台で暮らすのは無理「エアコン無しでエコな暮らし!」などというPRを時々見かけますが、どれだけ家を高性能にしても無理です。唯一方法

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