セックスの悩みを自分達で解決してゆくには
セックスについての感想を述べ合うのって、正直難しいと思うんですよね。
一歩間違えれば相手のプライドを傷つけたり、自信を失わせてしまうかもしれない。
それに、自分だって具体的に口にするのはやっぱり恥ずかしい。
( どうやらあんまり周りから思われてないみたいなんですが、私も普通に恥ずかしいです笑 )
ピロートークの時間がちゃんと取れていても終わったあとってくたくただし、
頭回らない状態で( または逆に賢者モードの状態で )相手に伝えて、果たして言葉足らずになっちゃわないだろうかとか。
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このトピックに関して、最近私の中ですごくいいなって思うものがあって、積極的に取り入れているものがあります。
自分の中で「自分はどんなセックスを求めているのか」が明確になるし
繊細なことを気持ちも込めて丁寧に伝えられる、
そしてセックスもちゃんと大切な思い出として残せてしまう、素敵な方法です。
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よく、タスクが多すぎる時や自分を客観的に見たい時は紙に書き出すといいって言うじゃないですか。
あれを、やります。と言うと多分「そんな簡単なことやっても変わらないよ」となるか、「いやいや恥ずかしくて無理!」となるかの人が多いと思うのですが、とりあえず読み進めてみてください。
あんまり人に見られたくないことだとは思うので、紙媒体じゃなくて大丈夫です。私は「My日記」っていう鍵付きの日記アプリを使ってます。
そう、日記なんです。あったことをまず書いてみる。最初は恥ずかしいかもしれないけれど、ちょっとずつでもいいから、「キスをして、それから触られて、しばらくして…」みたいなざっくりで。
もう少し書けるって方は、具体的にどう触れられたとか、どのくらい時間をかけたとか、思い出せる限り書いてみてください。ちゃんと思い出せないこともあると思うので、断片的な記憶でも、時系列が前後してしまっても全然問題ないです。
意外とセックスを終えて、それをちゃんと振り返る機会ってないと思うんですよね。気持ちよかったなぁ、幸せだったなぁとか、逆にマジでしんどかったわーとか、ぼやっとした感情だけが残る。
それを一度文字にして、客観的に見てみると、意外と「ここはよかったけど、ここはあんまりよくなかった」「ここでローション導入すればよかったな」みたいなことが自ずと見えてきます。なので、それもさっき書いた文章の後に続けて書いてみる。
ここで終わらせてもいいけれど、セックスって2人で作るものだから、せっかくなら思い出も含めて相手と共有してみて欲しいのです。「ここはこうして貰えたのがすごく嬉しかった」「もっとこうしてくれたらよりお互い楽しめると思う」とか。逆に「これに関して実はすごく辛くて悲しくなった」とかも。
一言で「気持ちよかった」「よくなかった」とばっさり評価を下してしまうと、自分の中でも相手の中でも次に活かせないし、大事なものが抜け落ちたままになってしまう。
だから、少し勇気がいるけれど、カラオケでいうところの分析採点をしてみる。単に何点って評価だけじゃないから、「確かにここはよくないけど、ここに関してはよかったな」と細部まで見えた方が、一方的に落ち込んでしまったり、逆に次も同じことをして知らずのうちに二人の間の溝が大きくなってしまうことも防げる。
そして、セックスもデートと一緒で大切な思い出だから。文字にして渡すと、恋文のように手元に残ります。ベッドの上の時間も、手を繋いで街を歩いたのと同じように大切にして欲しいと思うのです。
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これは個人的な話になってしまうんですが、私がずっと思い描いている景色があります。「聞いてきいて、あのレストラン美味しかったよ!」と同じノリで、「聞いてきいて、昨日したセックスがすごく幸せで!」って会話がカフェとかで当たり前にされている風景。性のことを楽しくオープンに話せることで、セックスに一人で悩んでしまう人がいない世界であればいいなと思うのです。
この文章を通してやり取りすることも、その一歩になったらいいなぁと思ってます。
もし一人で悩んでどうしたらいいかわからない、という方はお気軽に連絡をください。一緒に悩んで考えさせてもらえたら嬉しいです。
素敵なヘッダーのイラストはミオさんから。
いつもあたたかなイラストをありがとうございます。ファンです。
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