見出し画像

スリリングな状況をコミカルにたくましく、ミュージカル化でポップなエンターテインメント性さらにアップ…★劇評★【ミュージカル=SPY×FAMILY(森崎ウィン・唯月ふうか・池村碧彩・岡宮来夢・朝夏まなと・山口乃々華・木内健人・鈴木壮麻出演回)(2023)】

 夫、妻、娘…。どこからどう見ても「家族」だが、3人は、それぞれに自分にとって都合のいい場所としてこの家族というかたちがあっただけで、その理由はとてもクールでドライだ。それがなんともポップで小気味よい。おそろしいほどのスリリングな状況を切り抜けていかなければならないのに、それが時にはコミカルで人生を生き抜いていくたくましさにもつながる。涼やかな目と究極の優しさで最もデリケートなフィールドを駆け抜ける森崎ウィンのスマートさと、正反対の両面を高い次元で両立させる唯月ふうかの演技は、小粋な音楽ともあいまって、なんともおしゃれな作品に仕上がった。大人気漫画でアニメも好調なコンテンツのミュージカル化作品として大きな注目を集めているミュージカル「SPY×FAMILY(スパイファミリー)」という物語は、人の心を読めるアーニャの大らかなキュートさも手伝って、またひとつエンターテインメント性を高いレベルに引き上げた。演出はG2。(写真は舞台「SPY×FAMILY」とは関係ありません。単なるイメージです)

 ミュージカル「SPY×FAMILY」は2023年4月11~16日に兵庫県西宮市の兵庫県立芸術文化センター KOBERCO大ホールで、5月3~21日に福岡市の博多座で上演される。それに先立って3月3~29日に東京・丸の内の帝国劇場で上演された東京公演はすべて終了しています。

★序文は阪清和のエンタメ批評&応援ブログ「SEVEN HEARTS」でも無料でお読みいただけます。舞台写真はブログでのみ公開いたします。

★無料のブログでの劇評は序文のみ掲載し、それ以降の続きを含む劇評の全体像はクリエイターのための作品発表型SNS「阪 清和note」で有料(300円)公開しています。なお劇評の続きには作品の魅力や前提となる設定の説明。森崎ウィンさんや唯月ふうかさん、池村碧彩さん、岡宮来夢さん、朝夏まなとさん、鈴木壮麻さんら俳優陣の演技に関する批評や、G2さんの演出や舞台表現に対する評価などが掲載されています。場合によってはスタッフワークに対する評価に言及する可能性もあります。

【注】劇評など一部のコンテンツの全体像を無条件に無料でお読みいただけるサービスは原則として2018年4月7日をもって終了いたしました。「有料化お知らせ記事」をお読みいただき、ご理解を賜れば幸いです。

 なお、主要キャストのうちロイド、ヨル、ユーリがダブルキャストで、アーニャは4人キャストであるため、数えきれないほどの組み合わせが組まれていますが、今回劇評を執筆・公開するのはミュージカル「SPY×FAMILY(森崎ウィン・唯月ふうか・池村碧彩・岡宮来夢・朝夏まなと・山口乃々華・木内健人・鈴木壮麻出演回)(2023)」と、ミュージカル「SPY×FAMILY(鈴木拡樹・佐々木美玲・福地美晴・瀧澤翼・朝夏まなと・山口乃々華・木内健人・鈴木壮麻出演回)(2023)」の2つの組み合わせの回だけに限定させていただきます。ご了承ください。
 この組み合わせではカバーできないアーニャ役の井澤美遥さんと増田梨沙さんのファンや関係者の皆さま方には大変心苦しく感じております。人気公演のため取材機会も限られます。また別の機会に取り上げますので、なにとぞご容赦ください。

 ミュージカル「SPY×FAMILY(鈴木拡樹・佐々木美玲・福地美晴・瀧澤翼・朝夏まなと・山口乃々華・木内健人・鈴木壮麻出演回)(2023)」も既に観劇取材を済ませており、近日中に当ブログに掲載いたします。掲載が住みましたら、直ちにここにリンクを貼りますので、今しばらくお待ちください。

★エンタメ批評&応援ブログ「SEVEN HEARTS」と「阪 清和 note」の更新(投稿)は、主にTwitterでお知らせしています。公式アカウント「阪 清和★Seven Hearts」をフォローしていただき、今しばらくお待ちください

 2パターンの組み合わせを両パターンとも購入してくださる方には特にご了解いただきたいのですが、2つの劇評はあらすじ説明など一部で重複している部分があります。ご了承ください。

 なお、ブログにはどちらの出演回バージョンも同じ8枚の写真を掲載します。今回劇評を公開する2つの組み合わせ以外の写真もありますが、ご了承ください。

★ミュージカル「SPY×FAMILY」公演情報

ここから先は

6,502字
この記事のみ ¥ 300

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?