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未来展望委員会は「混沌」から始まりました

私のいうこと、白板に書くことをすべて、ノートに書いてください
 
社会文化研究家の池永先生に加わっていただいた摂津倉庫未来展望委員会のメンバーは、まず、このミッションを与えられました。入社2年目から入社5年目の女性社員4名は、大学の講義でも体験したことのないような「知的千本ノック」を週2回うけつづけています。先生の言葉を記したノートは2年で10冊以上にものぼっています。この「note摂津倉庫未来展望委員会」は、その私たちのノートの現在進行形の物語でもあります
 
今、私たちはどこにいるのでしょうか?
現在を漢字で表現すると「混沌」です
 
摂津倉庫未来展望委員会は、この文字から始まりました。社会文化研究家の池永先生は、会議室の白板に立ち、「混沌」という2文字を書かれました

©ikenaga.hiroakii

「混沌とは、すべてが入り乱れて無秩序で区別がつかない様(さま)のこと。沌はふさがり水が濃く淀み溜まっている様、混は、水が流れて丸くまとまる様をいい、つまり混沌とはカタチをなしていないけれど、新たな枠組みに向けて、まとまろうとしている状態のことをいいます」

©摂津倉庫未来展望員会

「先生、混沌とは、『ごじゃごじゃしている』という訳ではないんですね?」と未来展望委員会のいちばん若いメンバーが質問した
 
そうです。混沌とは次に向けた過渡期で、未来に向かっている段階です。その向かっていく未来は現在とは違う未来ですが、まだそのカタチは見えない。その見えない未来に向けて、さまざまな事柄がおこっていて、さらに続々とおこります。それも、今までならばあり得なかった事柄が突然おこる。先生は、白板に、事件・震災・戦争を書かれた。知っていることもあれば、知らないこともありました

©ikenaga.hiroakii

2001年米国同時多発テロ、2008年米国リーマンショック、2011年東日本大震災、2016年英国EU離脱、2020年世界コロナショック、2022年ウクライナ紛争・エネルギー食糧危機…

©摂津倉庫未来展望員会

次から次へと、ブラックスワンが現れる、そんな時代環境になっています
 
「ブラックスワンって、黒い『白鳥』という意味ですか?」
 
ブラックスワン現象とは、多くの人が「おこるはずがない」と思っていた事態が現実におこり、予測できないくらいの強い衝撃を与えるほど影響が大きな出来事がおこることです。それが続々とおこっているのが現状です
 
「ブラックスワンは、どうして現れるのですか?」
 
ブラックスワンは黒い白鳥ですが、突然変異的に出現するわけではなく、その出現は読めないわけではありません。ちょっと難しい言い方ですが、大事なことなので覚えておいてください
 
時代には、基本潮流があります
物事には、必然があります
それを正しく読んだら、それは観えてきます
 
「先生、よく分かりません」
 
現在の市場・現場で起こっている「構造」を読み解き、現在につながっている「過去」をつかむと、「未来」が観えてきます。みんなにまずお伝えしたいのは、未来を展望する秘訣は「構造をつかむ」ことです

©ikenaga.hiroakii

「先生、だから未来を展望するためには、現在をつかむことが大切なんですね」
 
そうです
では、未来社会を展望していきましょう。まず現在に埋め込まれている「過去」と「未来」を掘りおこしていきます。現在を分解します。現在のなかにおこっている現象や変化を、「コロナ禍前」と「コロナ禍中」「コロナ禍後」の仕分けします。この基準で、現在を3つに分解しました

これが「構造化」です

①   コロナ禍前から、おこっていること
②   コロナ禍を契機に、おこっていること
③   コロナ後に、おころうとしていること

©ikenaga.hiroakii

未来を展望するため第一歩は、現在を分解して、構造化することです。この図の詳細の説明は、次回「note③摂津倉庫未来展望委員会」で報告します(明後日の9月12日(木)に発信します)
 
最後に、池永先生にご指導いただき摂津倉庫グループ若手社員中心に作成した「コロナ禍後社会を考えるー未来展望・2030年社会はどうなる?」冊子をご希望の方は当社にご連絡ください
【摂津倉庫広報室 (kouhou@settsu-soko.co.jp)まで】


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