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tapioca
2019年2月23日 04:50
オルフェウス君の声は僕の琴線に共鳴したそれは何を証明することもなくただ君も僕もそして人も獣も命という孤独を抱えて生きていることを僕に教えてくれた冥府の住人達に孤独はあったのか?その残像を見ているのかはたまたそれ自身になってしまったのか寂しさが渦巻く言葉の羅列を眺めながら僕は音を探っていた彼の音は不当に澄んでいたまるで種を抜き取られた後の果物のようにあっさりとし
2019年2月22日 18:15
人を傷つけた拳は血を流すけど人を傷つける言葉を使った喉はどうなるのだろう人を傷つける言葉を打った指はどうなるのだろう僕達は血塗れで生きている少しずつではなく掛け違えるように取り落とされ狂ってしまったパーツをどうやってあるべき場所に戻せるというのだろうか束の間の静寂と安寧は破壊の予感に侵襲され憎しみと愛は同じ質量で人生にのしかかると身体で学んだ全てが許されること
2019年2月21日 21:34
僕はずっと意義や意味や中身や手応えを探し求めてきたそれはある時には感じられある時には気配もなかった無数にある正しさの基準に合わせて生きようとしていたら僕はいつか時間に酔って上下も左右もわからなくなっていたただここにいる僕を僕は見つけることが出来ずに空虚な胸のうちに何か詰め込もうと必死だった人を傷つけたことも自分が傷ついたこともどうもよくわからず誰かの涙のワ
2019年2月18日 21:46
「隠れることは楽しいけれども、みつからないことは悲惨なゲームなのである」ーーーWinnicott, Communicating and Not Communicating.見て見て、ねぇこっち見てでも近寄らないでただ見つけてそして微笑んで「そこにいたのね」私の名前呼んで駆け寄ったら抱き締めてまた隠れたらまた私を探して追い掛けない程度に私が見つかりたい時に私を見つけて
2019年2月17日 01:52
私はあの日彼の本音から逃げ出した私の前に身体も心も精神も全てで存在して私だけを見てくれた彼の真っ直ぐな瞳を見ることが出来なくて逃げ出した何故そうしてしまうのかわからなくていつも怖かった足りないものは何なの?不要なものは何なの?まるで見当もつかずそしてあの頃はその問いかけを口にさせてくれる人もいなかった誰の名前も思い出せない夜の中研ぎ澄まされた正気と狂気の真ん中で
2019年2月16日 20:53
君とランチした僕は本日のオムライス君はデミグラスソースのオムライス完璧なオムライスが運ばれてきた形、味、色、盛り付け…何もかも完成されていた僕達は夢中でオムライスを食べながら色んな話をした君が生きている世界の話君が関わっている人の話君が歩いていく未来の話僕は君の言葉を通して会わなかった間の君の人生を見てた完璧なのはオムライスだけじゃなかった僕と君がいるそれだけで
2019年2月15日 23:04
制止されるのと待ってくれるのと似てるけど違うあの人は僕から逃げるために僕を制止して閉じ込めたでもあなたは僕が辿り着くまで丘の上で待っててくれるそこは小鳥が唄い空が広がり星がキラリ落ちてくる願いが叶う丘あなたがおいでって待ってる僕は子犬みたいにあなたの所へ駆けてゆくそしてあなたは僕がそのうちに旅立つことをもちろん知っている離れても同じ道を歩くならいつだっ
2019年2月15日 17:33
明日もし世界が終わるか僕が世界から消えてしまうとしたら君は今僕に言ったことを後悔したりしないのだろうかそう思ってしまう時大抵答えはノーだ君はその想定をしていないか僕のことはどうでもいいか僕を殺そうとしたのだ一期一会なんて言えばカッコイイけど実際世界は明日終わるかも知れないし明日も命がある保証なんて誰にもできないなのに君は今僕になんて言った?耳を疑うような最悪
2019年2月15日 00:41
前だけ向いて生きていくことが時の流れに沿って正しいとかつて思っていた僕が向いている方が前なら正しい前はどっちなの?狂った磁石持って迷子になった標識のない道の途中あなたに出会って世界が弾けるように広がったそんな出会いを繰り返してずっと歩いてきた星を辿るように後ろ振り返れば誰かの寂しさが落ちている皆時の中で絆を失ってゆく愛の守り方がわからなくてあなたの声がする
2019年2月14日 22:05
足枷を愛する君は道連れを探してるそこは輪廻の泥沼独りで行くのよその扉の向こうは君だけが通れる時の道私を殺したら気は済むのかしら?私が死んでも悲しみも苦しみも寂しさも少しも減らないというのに「人は計算が出来ない」と彼女は言ったどんな残酷なルールでも愛してしまったら逃げられなくなる解なしの方程式解き続けて迷路で追いかけっこする迷子たち悪さえ愛した無邪気な心は大
2019年2月14日 01:16
サーカスナイト流しながら思い出すあの夜のこと僕が越えた沢山の夜のことどこにも辿り着かない触れ合うこともなかった孤独がふたつ一人よりずっと悲しい夜だった何故なんて誰に問いかけてもわかりはしない少しずつ一つずつ消えていく命をどんな祈りで見送ればいいのか僕は一人ではやっぱりわからない死にたい僕を見つけたあなたの心に宿った僕の寂しさはもう消えただろうか誰も誰かを背負ったり
2019年2月13日 19:38
ワタナベ君は直子の遺書を受け取ってしまったそして彼女は死んだ私は昨晩たぶんあなたに遺書を託そうとした私の代わりにこれをある人に渡して欲しいとあなたはそれを受け取らなかったけど叩き落としもしなかったし見ない振りもしなかったただそれを持った私の白い手にそっと心で触れた死にたいだけの私のもう書くものが遺書以外なかった私の冷たく凍った指先この冬に勝てない私を桜を見る
2019年2月13日 18:19
あの日君と通りすがりの猫を見た禅を感じる風景の中一匹の猫が僕らの前を横切ったどこへ行ったのだろうどこに住んでいるのだろう僕も君も猫みたいだと思ったあれは完全な瞬間だったねぇどうして狂おしいほど懐かしいのだろう君の声に救われてゆくのだろう生きていけると思ってしまうのだろうこのあたたかい気持ちはどこから来るのだろうあなたの中から?それとももっと遠くから?それとも私の中か
2019年2月12日 23:16
私にしか出来ないことあなたにしか出来ないこと自分に気付くこと自分の脚で立つこと私があなたにしてあげられることあなたにして欲しいこと背中にそっと手を置くことただ隣にいること二人にしか出来ないこと一人では出来ないこと孤独を重ねること一つにはなれないと確かめることそばにいればいるほど違う生き物なんだって思い知るそれは狂おしく悲しく寂しい一つになることを夢見た心にとって