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Q.「どうしても読めない、入り込めない」と思った文章はありますか?


質問をいただきました。


「読む」に関しての相談です。

どうしても読めない、入り込めない作品が時々あります。

たとえば直木賞、芥川賞の作品や本屋大賞で盛り上がっている作品など、まわりが面白いと思っている作品がなぜか1ページ目で挫折してしまいます。1行目ですでに頭に入ってこないというか、目を泳がせているだけというか。
逆に1行目から引き込まれる物語は、翌日仕事なのに2時間しか寝られなくても平気で読んでしまったり。

セトさんは今までで「どうしても読めない、入り込めない」と思った文章や作品はありますか?

もしあった場合、とくにお仕事でしたらどうしても読まないといけない場面の方が多いかと思いますが、どのように内容を頭に入れていますか?

(一部内容を編集させていただきました)

文者部屋美さん、ありがとうございます。


答えていきます。

なんか誤解を招きそうなので、まず、パーソナル編集者というサービスについて簡単に説明をします。こちらは書籍の編集ではなく、個人のSNSの編集などのサポートをするサービスです。

note社でディレクターをやっていたみずのけいすけさんがはじめたサービスで、ぼくは業務委託を受け参加させていただいています。

サービス内容については、こちらの記事を読まれるとよくわかるかと思います。


月1回のセッションでは、書く相談だけでなく、自身のキャリアのことなど本当にいろいろな話をします。

編集という仕事が文章に向き合い、よりよい文章を目指していくものであれば、パーソナル編集者はそれに加えて人に寄り添い伴走していく、コーチングのような要素のあるサービスです。



さて本題です。

「どうしても読めない、入り込めない作品はありますか」ということですが、ふつうにありますね。

買った本を読んでいて、読むのがしんどいと思って途中で読むのをやめてしまうことはありますよ。こういうとき、どこか罪悪感がありますよね。

でも、みんなあまり言わないだけで、やってそうな気がします。好みの問題なので、当たり前にある現象なんじゃないでしょうか?



で、「仕事で読めない文章を読まないといけない時どうするか」ですが、頭に入るまで、何度もくりかえし読んでいます

「読んでどうだったか」を伝えるのが仕事ですからね。あと、もともと文章を読むのが超おそくて、じっくり理解しながら読むタイプです。

じっくり読んでから、フィードバックを送るわけですが、パーソナル編集者の仕事をする上でふたつの前提に立つのを大切にしています。


ひとつ目は、一発で最高のアウトプットができる人はいないという前提です。

村上春樹も、一発であの小説を書いたわけではないはずです。客観的な意見などを取り入れながら文章を作っていくわけですよね。最初は読みにくい文章であっても、それが当たり前なんです。そこから形を変えていくものなんじゃないかと。


ふたつ目は、noteやXで個人が書く文章については、まず書いた人自身が満足することを優先したいという前提です。

パーソナル編集者の仕事では、ぼくはあくまで編集者で、編集長は書いた人自身なんですよね。

ぼくの好みに合わせていくことはしません。どんなときも、まず書いた人自身が満足できる文章であるべきだと思っています。


これらの前提に立ち「どんなフィードバックがほしいですか?」と、かならず聞いた上でフィードバックを送るようにしています。

だいたいこんな感じで、読んで、伝えるということをしていますね。


質問を受け付けています。こちらの記事のコメント欄でも、XのDMでも構いません。匿名を希望される方はマシュマロでも大丈夫です。お待ちしています。





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セトショウヘイ
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