パーソナル編集者になって半年が経ちました。
2024年6月から、個人のクリエイターの情報発信に寄り添う「パーソナル編集者」のお仕事をしています。
早いもので、このお仕事がはじまってから半年が経ったので、振り返り記事を書きました。
■うっとりしてしまうほど、いいサービス
「パーソナル編集者」は元noteディレクターのみずのけいすけさんが主催するサービスです。
思わずうっとりしてしまうほど、いいサービスです。
筋トレに例えると、だれもがプロのボディビルダーを目指したいわけではなく、健康のためちょっとだけ運動の習慣を身につけたいというニーズも当然存在するわけです。
パーソナル編集者の月1回のセッションでは、どうすれば読まれるようになるかを考える時間も、書けなくて悩んでいる時間も、どちらも等しく価値があり、どちらの姿も肯定することが大切だと考えています。
そしてすごくいいと思うのが、クライアントの方々が「パーソナル編集者をどう使おうか」と自分なりの活用法を考えてくれている点です。こちらの強制ではなく、クライアントの自主性がサービスの真ん中にあるのがとても素敵です。
■「SNSでは本名・顔出しNG」という人にも申し込んでほしい
かつて、ぼくはふつうの公立の学校の先生でした。
パーソナル編集者になる前はnoteでは本名・顔出しなし、仕事のことも一切触れず活動してきました。noteのコメント欄を通してだれかと交流するということはあっても、フォロワーの方と会ったことはありませんでした。
ネットで本名も顔も明かして活動できる人って、じつは限られた人たちなんですよね。
パーソナル編集者になってからは顔も本名も公開して、noteやXで関わりのある人たちとリアルの場で出会うことが増えました。
はじめてオフラインイベントに参加したとき驚きだったのが、みんな自己紹介のとき名刺のQRコードを読み取り合うんですよね。自分の名刺に自分のSNSのアカウントのQRコードを印刷しているんです。
公務員だったときはSNSのフォロワーが多い人にあこがれがありましたが、「フォロワーの多い人は、だいたい仕事でもSNSを使っている」という、考えてみれば当たり前の事実に気づきました。
「SNSでは本名・顔出しNG」という、ふつうの会社員・公務員の方々にも、パーソナル編集者を申し込んでもらえるとうれしいです。かつて自分も同じ立場だったからこそ見える視点があるのではと思っています。
■読まれるnoteへの病的なこだわりが仕事になった
次に、ぼくの「読まれるnoteの書き方」への探究心の話をします。
素性を明かさないようなアカウントでも、考えていたのは「どうしたら読まれるnoteが書けるか」でした。読まれるための試行錯誤のプロセスをマガジンにまとめていて、ここに収録したnoteはもうすぐで合計50本になります。
そんなこだわりを長年ひとりでやってきたので、みずのさんからはこんな言葉をいただきました。
パーソナル編集者になった今も、読まれるnoteの書き方を狂ったように考えています。noteはXのようにアルゴリズムをハックするのが実質できない、というかできなくて好きなのですが「どうすればその人の魅力が最大限に伝わるコンテンツを作れるか」をずっと考えています。
それを探求していくのが楽しいです。
その人のいいところや強みを伸ばすというのは、学校の先生をやっていたときもかなり意識していたことです。仕事は違っても、アプローチの方法は変わらないと思います。
なので、「読まれるようになりたい」そんな正直な願望がうれしいのです。そんな言葉を聞くと、腕まくりをする自分がいます。
承認欲求を見せると何かと煙たがられる世の中ですが、ぼくの前でそれを隠す必要はないと思っています。正直な、ありのままの姿を見せてほしい。そんな思いで、日々クライアントの方々のお話を聞いています。
■教育現場で培った「待つ力」を活かせている
特別支援学校で採用されたぼくですが、中学校に赴任したことがあり、学習につまずいていたり、教室になじめなかったりする生徒の個別の相談支援を3年間やっていました。また毎週のように保護者面談があり、保護者の方の悩み相談も受けていました。
あのとき培った「ただひたすら耳を傾ける」「受け止めて肯定する」というカウンセリング力が、今パーソナル編集者の仕事でしっかりといかせています。
とくに「待つ力」が重要な仕事だなと思います。シンプルなことですが、心に余裕がなかったりすると、これがなかなかむずかしいのです。
書けるようになるまで待つこと、相手の発言を待つこと、そんな「待つ」瞬間がパーソナル編集者の仕事には多くあります。
■どこまでいっても編集長はクライアント自身
だいたいメディアの場合編集長がいて、世に出す前にもろもろのチェックをすると思いますが、パーソナル編集者が扱うのは、個人の情報発信です。この場合、編集長はクライアント自身であり、どこまでフィードバックを繰り返していても、最終の判断はクライアント自身に委ねるようにしています。
「クライアント自身が満足できているか」と慎重に確認しながら日々の業務にあたっています。
「パーソナル編集者側に権限が偏っているな」と思った場合には、「編集長はあなた自身ですよ」と伝えることもあります。
「クライアントが受け身になりすぎないように」と考えるときに使う神経は、学校の授業で生徒たちの主体性を引き出そうと試行錯誤していたあの神経と全く同じです。
■これまで鍛えた筋肉が使えている仕事です
こんなふうに、これまで学校で働いてきたこと、noteでやってきたことの経験がいかせている仕事です。誘ってくれたみずのさんに感謝です。
最近は「ツドイの編集学校」にも通っていて、日々研鑽を積んでいます。2025年は、さらにパワーアップしたいです。
最後になりますが、パーソナル編集者へのお申し込みは、こちらのお問い合わせフォームから、goodbuff inc.にご連絡をお願いします。
最後まで読んでいただきありがとうございました!