天は二物もそれ以上も与える
「天は二物を与えず」なんて昔はよく聞いたような気がするけれど、最近はもうこの言葉を超えた存在がいっぱい登場している。
“二刀流”という言葉が必要ないくらい今シーズンの大谷の活躍はほんと、漫画の世界を超えていて、見ているだけで、いや実在して毎日プレーしているんだと知っているだけでこっちまでエネルギーが湧いてくる。
ピッチャー、バッターだけでなく、走塁もして、外野だって守る。
今日サヨナラ勝ちして、ホームベースから回転するように寝転がり、天を仰いでガッツポーズするシーンなんて、映画のラストシーン? と思いながらただただ拍手してしまった。
何より、相当なプレッシャーだろうと思うのに、楽しそうに終始笑顔でプレーしているのが超人的だ。聞けばとにかく野球が好きだから毎日試合に出たい=今のスタイルらしい。
平野歩夢は夏冬両方のオリンピック出場を決めた。
以前仕事で彼のストーリーを書くために色々調べたのだけれど、スノーボードとスケートボードは似ているように見えて全く違う技術を要するらしい。オリンピックが一年ズレたこともあり、両方の競技を同時並行してやり、どちらでも世界のトップレベルでオリンピックの代表になるって尋常なことじゃないだろう。下手すれば両方崩れてしまいかねない。
福岡堅樹はラグビー日本代表から医者の道へと転身した。
具体的に何科に進むかはまだ決めてないと言うことだが、なんにせよ患者にパワーを与えてくれる医師になることは間違いないと思う。
我がイチ推しのド・ギョンスだってすごいんです。
アイドルとしてデビューし、メインボーカルを務めながらダンスだってこれでメインボーカルの人!? というくらいだし、演技すれば韓国を代表する俳優に選ばれるほど。
それでいて「僕は何もできない」「将来は農夫になりたい」と言ってしまう謙虚、素朴さ。
天はほんと、二物どころか与えるところには惜しみなくいくつもお与えになる。
大事なのは与えられたものにしっかり気づいて育む才能なのかもしれない。