世田谷MAX

自由に、ご自由に。

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最近の記事

啄木と私

石川啄木が好きです。 多分時代に合ってたんでしょうね。 現世の物差しじゃクソ弱音インキャ野郎ですから。 僕はなぜかすごい好きなんです。 あの卑屈で、暗くて、後ろ向きな謳がどうもキュッと心を締め付けるんです。気持ちいいのです。 人は善く生きる為に、前向きな目標や人物像を意識して精進するのが良いはずなのでしょう。 ただ本音は違うのだと。 人の不幸は蜜の味なんて昔から言いますが、人は本来自分より下の人間を見る事で自分の葛藤や欲求を昇華させたいんだと。そう思うのです。

    • プールサイドが消滅した際、プールの中で余生を過ごすと覚悟を決めた時に必要な手順

      そんな事あるかバカ

      • 0から1を作る

        ある日息子が私にこんなことを言ってきました。 すごい。お父さん、この僕のためのイスはどうやって作ったの。 私は戸惑うことなくこう答えました。 木を削って釘を打ち付けて作ったんだよ。 すると息子は繰り返しこう質問してきました。 お父さん、その木と釘はどうやって作ったの。 私は答えに戸惑いながらも、丁寧に答えました。 他の人が切ってくれた木を、お金を払って買ったんだ。釘も一緒だよ。 息子はさらにこう訊ねました。 お父さん、他の人とお金はどうやって作ったの。 私

        • カメラ後記

          すっげー長いことガラスの容器でお前らのこと見てきた。ジャラジャラと身につけたおっちゃんに買われた時、やっと自分の仕事が出来るって喜んでたんだ。でもそのおっちゃん、マジで空しか見せてくんねぇ。つまんねぇ。あと時々ちんこ撮ってるのなんなん。

          やっちゃん

          その地域の家族ぐるみで仲良いグループってメンバーに絶対「やっちゃん」って呼ばれてる人いるよね

          やっちゃん

          イチローは積分ができない

          頑張ればできるよ! みんな最初から出来たわけじゃないんだよ! 頑張ればできる!君はすごい可能性を秘めてるんだ! 誰にだって得手不得手はあるんだ!見つかるまで頑張ろう! 間に受けてきた。大物になれると信じて。 なんだってやった。ひたすら励んだ。だが80年なんてたかが知れてた。 ライト兄弟は生まれてすぐ製図に走ってないし、エジソンはあの豆球作るのに生まれてから何年も努力し続けた。あとマリックはイリュージョンで生まれたわけじゃない。 離岸流に飲まれるほどもがき苦しみ、鞭打っ

          イチローは積分ができない

          中年は睡蓮にカエルを見るか。

          伝説などではない。 今となっては語り継がれ、この国でモネの偉大さを象徴する逸話となっただけである。 当時の記憶は定かではない。 かつて睡蓮という作品を拝んだのかも知れないが、その場の質問にそう答えた気もするし、心当たりがないといっても過言ではないのだ。 あやふやに薄れゆく記憶は母親が最後まで証人となってくれていた。 最後まで私を励ましてくれた母親のシワまみれな両手は、今もなお墓の下で祈り続けているのだろうか。 あの日の記憶は真実か捏造か。本当に朧げなものなのだが、そ

          中年は睡蓮にカエルを見るか。

          じょうしきじん

          松本人志が道端を全裸で歩いただろうか。 岡本太郎が無賃乗車をしただろうか。 蛭子能収が吊り革で懸垂をしただろうか。 奇人なんてものは奇人で有り続ける為に、ひと通りの常識はわきまえているものである。 それが理想だと思っていた。そう願っていた自分がいたのかもしれない。しかし現実は違った。 常日頃から「社会人として」と謳い続けていたヨシヒト部長は、酔い潰れて皆で囲った鍋に脱糞したのだ。 大いに盛り上がっていた宴は羽目を外しすぎたヨシヒト部長のせいで、意外にも大興奮に拍車がか

          じょうしきじん

          つまりまつり

          つまり彼は表向きの職業をハウスクリーニングにする事で本職の殺し屋を続けられているのだ。 銃の整備不良でこの前の仕事をしくじったらしい。 標的の住むマンションは古く、家族もこのひどく臭う水場に気にも留めていないようだった。 その有様に苛立ちを隠せなくなった主人も、まさか自分の命を狙う者と玄関先で談笑するなど到底思っていなかっただろう。 一度のミスで標的を延命させたものの、それも今日まで。 この排水溝を始末した後、再び彼は手を汚すことになる。 ちなみに殺し損ねた原因は彼の整

          つまりまつり

          寒天の観点

          寒天を乾燥させて、水で戻して、また乾燥させて、繰り返していくと段々、水に混じった不純物が寒天の中に潜り込んで、そうやって乾燥させても抜けなくなって、うんこ色の寒天が出来上がる頃には、こいつは意識を取り戻して、そいつは柳田をツーシームで打ち取って、あいつは食べ物を探しに山を降りて、どいつもこいつも歳をとっていくんだろうなぁ。cv.秋本治(3-17×)

          寒天の観点