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やっぱり関西は楽しい

「技能実習生のやる気がすごくて、来る前に日本語の勉強をめっちゃやってて、普通に話せるんですよ」

大阪府某所で建設系の会社の役員を取材した時に、こう言われました。小学校レベルの漢字は、だいたい読めるそうです。

「じゃあ、放出なんかも」

「いや、放出はさすがに無理ですね」

場が笑いに包まれました。その席にいた5人のうち4人は関西出身なので、私の発言の意味が理解できます(横浜育ちのOさんごめんなさい)。

「日本語を勉強してきてたら、ドヤ顔で『ほうしゅつ!』って読みそうですね」

「そうでしょうね」

放出というのは大阪では有名な難読地名で、「はなてん」と読みます。知識として身につけていないと絶対に読めません。

「ちなみに…」

話の流れで聞きたくなったことがありました。

「ここで働いてたら実習生も関西弁になるんですか?」

「なりますね。『なんでやねん』とか言うてますよ」

「そうですよね、やっぱり」

話しながら私は、やっぱり関西がええわ、と思いました。北海道から沖縄まで全国各地で取材した経験がありますが、先方のノリの良さは関西が断トツのように思います。

もちろん、私が関西育ちなのも取材がしやすい大きな要因でしょう。普段はほぼ標準語で話す(と自分では思っている)私ですが、相手が関西弁だとこちらも関西弁になります。関西人にとっては、標準語のインタビュアーより関西弁のインタビュアーの方が話しやすいのは間違いありません。

将来的には関西を拠点にしてもいいのかな…と思わなくもないのですが、すると関西仕込みのトークに希少性がありません。自分の経験を生かすには日本全国をフィールドとするのがベストで、その拠点として適切なのは首都圏かな、という気もします。

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