人間観察のプロに認めてもらえた
「こういう採用関係の取材を専門でされてるんですか?」
先週の取材で聞かれました。採用サイトの制作を請け負っている会社のライターなので、そう思われたのかもしれません。
「いや、採用だけじゃなくて、研究者の先生とか高校生とか、いろんな方を取材してます」
「いつもこのコンビなんですか?」
私の背後には昵懇のカメラマンK氏がいます。
「いつもというわけではないんですけど、まあ多いですね」
「いいコンビなんだろうなぁって思いながら見てました」
この方は30代後半の女性で、営業一筋15年のベテランです。取材を受けながらでも、我々のことをしっかり観察しているのはさすがだと思いました。
「まあ、それなりに長い付き合いなんで。北海道も沖縄も行きましたし」
私が背後を向くと、K氏が笑顔で頷きました。
「いいですねぇ」
「ほとんど日帰りですけどね」
「でも楽しそう。憧れる仕事のひとつです」
私はとても嬉しくなりました。私もK氏も純粋に好きでこの仕事をやっているのは間違いありません。人間観察のプロは我々のそんな姿勢を見て、憧れると言ってくれたのでしょう。自分の生き方を認めていただけるのは、非常にありがたいことです。
もっとも、このようなコメントは直接的な利害関係がないからできることかもしれません。自社の営業からすると、浮世離れしている人間は何かと扱いにくいような気がするのです。