No.60 鬱を抜け出す 私のケース⑤〜体のケアをする〜
鬱状態を終わらせるため、そこから抜け出すため、何か助けになるようなものはないだろうかと探しました。
心のことの講座、住環境のことの講座の次は、体をメンテナンスすることに意識が向きました。
なぜかというと、当時の私は講座の受講中は元気だけれど、それが終わるとドッと疲れてぐったりしてしまうのです。
そしてそうなると回復にしばらく時間が必要でした。
私の体は私が思っているよりもまいっている。
ちゃんと自分の体のメンテナスをしよう。
そう思いました。
時間をかけてこうなったのだから、回復するには同じように時間をかける必要があるのかもしれない。
現状にもっとしっかり向き合って、心だけではなくて体のことも丁寧に扱う必要がある。
「できるだけ早く心身ともに元気になりたい」という考えを捨て、
時間がかかる
時間をかけよう
今まで後回しにしてきた私自身のケアに、私が必要としているだけ本気で向き合おう
必要ならばお金もかけよう
そう腹を括りました。
新しいマインドセット。
母であり、主婦である私にとって、家族が最優先でした。でも、私自身が元気でないと、大切な人のサポートはできない。
鬱になり、思うように動けなくなってからそのことを実感しました。
セルフケアをし、自分を大切にすることは、私個人のためだけではない。
その時に私にとってなぜ「自分を大切にすること」が大事なのか、その意味が腑に落ちました。
その後出会ったのが「オイルマッサージ」
上質の特性オイルを使い全身をマッサージすることで、リンパや血液の流れを促すとともに、溜まっている老廃物もきれいにし、体の気を流し、体に気を補充し、全身を整えていくというものでした。
フルコースで3時間だったか、4時間だったか、そのマッサージセラピーを数ヶ月に渡り受け、体が少しずつ力を取り戻していくのがわかりました。
しばらくして、セラピスト育成の活動もしていたその先生から、オイルマッサージの手法を学ぶ講座を受けたのですが、その時に私に大きな変化が起きました。
私の場合、施術を受けるより、施術をしている方が俄然元気になるのです。体の中からどんどん力が湧いてくる感じがしました。そしてもの凄く楽しい。
オイルマッサージ。それまでは(多分まったく)興味のなかった分野で意外でした。
何回か講座を受け、特に実践のクラスを続けていくうちに、私の体はすっかり元気になっていました。
エネルギーが満タンに補充されたような感じ。
こんなに楽しいこと、これを仕事にしたい。
そう思った私は、更に上のコースに進み学びを深めました。
コースが修了。
よーし! やるぜぃ
わくわく意気揚々としていた私。
どうなったと思います?
原因は全く覚えていませんが、右腕を痛めました。痛くてマッサージが出来ない状態に…
残念でたまりませんがどうにもなりません。
一年経ち、痛みがなくなり、
よーし、もう一度やり直すか!
どうなったと思います?
左腕を痛めました。
前回より痛い。骨が折れなかったのが奇跡。
これってやるなということ?
それから数ヶ月経ち、ケガも完治している。
諦めきれない私は、
再度トライしてみようか。だってやりたい。
気持ちが準備に向かい始めました。
どうなったと思います?
再び左腕を痛めました。
前回より重症。
どいういこと?
やるなっていうこと?!
こわっ
やめた方がいいということか。
何かのお告げか。
でも残念。やりたいのに、オイルマッサージ…
だけど、やめておこう。
私はその道を諦めました。
心も完全に元気になりそうだったけれど。好きなのだけれど。やりたいのにな。でもこの道には進まない。進めない。なにか違うのか? なにが? こんなことってあるんだ。
なんとも残念な体験でした。
でも、このオイルマッサージのセラピスト側を学ぶ過程で、私の体は完全回復!
力を取り戻しました。
ただ、心はしょぼんと沈み、あまりにもガッカリした為、また鬱の時の感覚が生き生きとしてくる感じがしました。
うわ…また戻ってきている。
私はいつになったら前に進めるんだ。
どうすればいいんだー!
その時に
「過去を終わらせる」
自分の中から声が聞こえたような気がしました。
続きは次回に!
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も幸せな一日でありますように。