資本主義って本当に良くなった?効率重視が引き起こすガチ問題~②食編~
前回のお話では、産業革命以降、私達が効率性を追求してきた結果、実はたくさんの問題を作り出してきたことをお話しました。「資本主義って本当に良くになった?効率重視が引き起こすガチ問題~①生産編~」
今回のテーマは「食」。スーパーの棚に並ぶ見た目も鮮やかで揃った野菜や果物は、一見すると私たちの生活を豊かにしているように思えますが、その裏には想像以上の問題が隠れています。
農業の機械化が変えたもの
最近の農業は機械化が進み、人手をかけずに大量の作物を生産できるようになりました。これは食料供給の安定やコストの削減に大いに寄与しています。しかし、効率的に機械化を進めるためには、扱いやすい形や、同時期に収穫できる作物を作る必要があり、そのために化学肥料や農薬が使用されてきました。この結果、消費者だけでなく、生産者の健康にも悪影響を及ぼしています。農薬、肥料、そして添加物の使用が普及するにつれ、それが癌、神経系の障害、うつ病や発達障害の増加に直結していることがデータでも明らかになっています。
畜産の現実
畜産もまた、効率化を重視した生産の典型例です。動物たちは扱いやすく、増産がしやすい品種が選ばれ、飼料の消費も少ないものが好まれます。多くの動物は適切な空間や自然な環境で生活することなく、密閉された空間で生涯を終えます。動物たちは光を浴びて散歩したり草を食べたりすることもなく、日向ぼっこをして虫や鳥たちと遊ぶこともできません。彼らはただ思い鎖に縛られ、遺伝子組み換えの作物を与えられ、病気になりやすいので、食事には抗生物質が混ぜられています。
また、大きく早く成長するようにホルモン剤を使用されますが、国産は場合は禁止されています。育てる人たちが危害が及ばないよう、角や尻尾は麻酔も使わずに、幼い時に切り取られることが一般的です。これらの条件により、動物たちはストレスや病気に苦しみ、その結果、私たちが消費する肉や乳製品にも影響を及ぼしています。
環境への影響
効率化による大規模な農地管理は、土壌劣化、水質汚染といった環境問題を引き起こしています。自然とのバランスを崩し、生態系の循環を止めるような農業や畜産は長期的には持続可能ではありません。
増え続ける食品ロス
大量生産と消費は、必要以上の食品を生み出し、結果的には大量の食品ロスや食品廃棄を生じさせています。規格外(B級)、賞味期限や消費期限の「決まり事」の設定も在庫の過剰を生み出し、それが廃棄にも繋がっています。
開発途上国は自分たちの土地で自分たちの食料を作る代わりに、先進国の需要に応じて作物を生産しています。しかし、先進国では消費しきれずに、多くの食品が廃棄されています。このような流れを変えることで「食糧難」という問題は比較的簡単に解決することが可能になります。
輸入食品の問題
遠くの国から輸入される食品は、輸送中のカビや虫を防止するために添加物と言う名の危険な農薬が使われています。日本でさえも禁止されている農薬ですが添加物ということになると使用が許可されていることがあります。
まとめ
資本主義のもとで進む効率化は、便利さをもたらす一方で、無視できない多くの問題を抱えています。持続可能な農業へのシフト、化学依存からの脱却、地産地消の強化が急務になります。
地球からの恵みを無駄にすることなく、自然の循環に沿って生活することが、私たちには求められています。
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