文学青年
Hontoは
辞めたい
詰めたくなった
こんな生活にも
廃れた自分にも
荒んだ気持ちにも
気持ちよかった
美味しかったという記憶は
あるんだよな、残念ながら
誠じゃなくたって
幾らでも金を遣えば
手に入るような幸せに
羨んだ美しさは感じなくても
優しさが生温い体液でも
サラサラしていない
長くなった髪にも
あなたが信じてる神様にも
その格好良くない愛情にも
自分が求めたような感覚は
存在していない
それは最初の一言めに
挨拶をする前から知ってる
どうでもいい訳じゃなかった
Hintoは
好きになれない理由を
持っている、盛っていた
以ていただけの
於いてあっただけの
言葉にできないから
誰も知らないと嘯く
嘘でもなければ
冗談としても笑えないような
雨天決行になった運動会の日
晴れていない空の気持ち
素直さにも滲んだ青色を
水の色を口に含んでも
うまく吐き出せないように
唾も飛ばせないセンチなし
梨ならよかったなとか
二十世紀を睨みつけて
黒目が段々寄っていく感じ
内側に交差した瞬間に
通り過ぎていった時間
声を掛けられない
たまごの殻
黄身のカケラに
白身のダマリに
二度とは味わえない沈黙を
ペロリと平らげたのが
君だったから
理由なら別に
気にしなくても
気の所為にはならなくても
僕は移り変わった
人は優しいなんて云わない
言葉遣いが似合わなかった
自分にはその格好
そんな真似はできない
したくないまま
したくなかった
最後まで
変わる必要がなかった
どんなに
今、落ち込んでいても
Ponto
Warito
Isshoに
過ごせた
彼のような