シジン・シンイチ(1975→)

昭和50年生まれ。東京在住。無職。 昨年、大阪から引越してきました。 十七歳から二十四歳まで七年間、 ひきこもりの生活を経験しました。 詩作を始めるきっかけになりました。 2002年に一冊の詩集を発表しています。 この度、詩作を再開しました。 実際にはプロの詩人を目指しています。

シジン・シンイチ(1975→)

昭和50年生まれ。東京在住。無職。 昨年、大阪から引越してきました。 十七歳から二十四歳まで七年間、 ひきこもりの生活を経験しました。 詩作を始めるきっかけになりました。 2002年に一冊の詩集を発表しています。 この度、詩作を再開しました。 実際にはプロの詩人を目指しています。

最近の記事

冬が来る

格好いい彼氏さんだね 笑顔がとても素敵な 東京に住みだして 初めてのような 軽々しい気持ちになっていた 自分が 男性だということを 話しだす前に あなたは女性だった ごく普通 当たり前のこと ようやく時間がたって 普通のひとに近づけたのかも たぶん、その位でもいいんだ しんどくなったり つらくなったり 誰かのために 自分のために ホントは必要のない 傷みを背負っていたのかな・・ 『どうしてなんだろう?』 別に、全部 自分が悪いとも思わないけど すくなくとも

    • 吾輩

      誰かには 理解されたくない 青白く醒めた感覚 歪みと曲がりを 積み重ねるように ただ底に置く 幾層にも 重ねては 重ねては 草臥れたのは掌 日は沈まずとも 陽は暮れる もういいよと 姿の見えない 名前を呼んだ先にも 遠くなる記憶にも 生活の緩さにも 理由は 理は 由は 在るなら 存在感となるなら 君が傍に居なくとも 静かな部屋にだけ 静寂の中 内側にも 鼓動は響く 響くならと 呼吸をやめようと 試したのは その生緩さではなく 罪を憎んだ 神童たちに 赦され

      • 達者

        何だか 難だか 何故だか 眠れないような 気がしたけれど 昨夜と 全く同じ 室温だった 僕が感じた血の色 ニンゲンらしさは 肌寒かったから 愛、哀、相 藍も変わらず 『i』も まだわからず 誰かじゃなくて 僕の事じゃない?それ 面倒臭い生活にも 正確さは どんなに あなたが欲しくても 性格なんて よくわかんない、別に 秒間を 見詰めただけ ただ それだけの 美しさにも 腕時計とは ひと味違った 光沢感を 今が 何時(いつ)なのかは 誰にも聞かれなくて

        • 体温計いる?

          慌てると 最近は最近ではなくなるから やめておいた方が良いよね 今ならまだ 間に合うかもしれないし とか思ったりもする 毎日、毎日、新聞は読まない テレビも部屋にないのに 傍で、僕の隣りで あなたは今日も笑っていた 多少の皺は仕方がない お互い歳には勝てないよ 笑顔がどんなに可愛くても 君の指先にある望まれない 覗いたりしなくてもいい色 暖かい温かさは 退屈じゃとても足りなくて 対応できない体温の変化に 予定よりも早く 真冬はすぐ傍に遣って来ていて 涙は頬を流れなくたって 哀

          Degree Celsius

          キライだけど スキなところもある それじゃいけない 付いていけなくなったなら ニンゲン 楽しめなくても 仕様がない 自分には 理由がなくなったら 生きる資格なんて 誰も持っていなくても 明日には また さらに 気持ちはラクになる 別別で 良いじゃないか? 他の人なんだから ピタっと 来なくても その誰かは ウチを訪ねてくる もう一度 名前を尋ねてくるから ため息 しかでなくても 皆 同じ理由でも 暗いのは 闇だけじゃない 孤独を 寂しいのは 生きる理由には

          甘口

          やらないだけって 言ってたのに 遣っといてなんて ひと言も わたしは 言わなかったけれど 何もしないで居てね 次、今度は 絶対に 忘れたように 後ろを向いたまま 眠っていたら 朝には ちゃんと 時間通りに 起こしてあげるから たとえば 黙っていても 話せなくても わたしは あなたを愛したわ ホントを許せなくても 甘口だから スキだったから

          姫君

          悪気が なくても やっぱり 良くは 欲は 好くは ないよ 其れって もう わかった? 儲からないのね 簡単には

          傍ら、側に

          問題点はまだまだ多い 課題点は日に日に増えていく 僕というひとは 自分自身からは 魅力的には見えなくても 昨夜、生まれた負の感情を 今朝、受け流していくために その想いを糧にして 一体、どうしたら、本当の僕は 明日が来ることを楽しみになるのかを そのことばかり、その言葉借りを 寝る、眠る寸前まで幾ら考えても 求められた答えは出なくても あなたは僕の顔を観てくれたし あなたは僕の話を聴いてくれる 他に必要な物事がないくらいに 満たされていく瞬間にも 自身の罪はこびりついてしまう

          宙色

          宇宙のはなしを 一度、聴いてみたいと君が言うから ぼくはよく考えてからものを言った すると、期待に添えなかったようで 他のを、別のはなしを聴きたがった 何故だかわからないけれど、謎謎だ ぼくがその日 その朝、君にしたはなし、物語は 実際のところ 他人や世界の外側のはなしではなく ぼくの内側、身体のなかで起きている bigbang(宇宙の誕生日)の物語 つまりはぼくというニンゲンのはなし 誕生日のepisodeだったんだ つまらないと思うのは君の勝手だけど 細胞の分裂するペース

          遣り方

          子供の頃から いつも 他の人を眺めては 自然を感じとっていた 目の前の対象 人物像には 性格的な悪さはない 悪さをするのは 生物的なもの 単なる 子供だという事情 大人の概念は 出会う前から 実際に解るもの 初めてのような 不思議な感覚に 自分の至らなさ 弱さを 感情的ではなく 感覚として 痛感するだけで 僕の魂は 昨日も貫通した 鼓膜を撃ち抜かれたという感覚 瞳の奧 ただ 置かれただけの臆病さにも 自分だけの 特有な個性 独特な孤独は在った それは 名前の

          あなたが 傍に居るから 僕は生きている 訳・意味・理由でなくても あなたが要るから あなたが居るなら 僕は 傍に居たいと 昨夜も 今朝も 今夜も また同じ様に あなたを 切に想う 幸を願う 『至れり尽くせり』 そんな人生を 贈りたいから 愛なんて 底になくても 優しさ 易しさが 自分にあるなら 後悔する時間は短くなる そのこと 自分は もうわかっている 僕は あなたを知っている 美しさは それぞれに 印象が異なる だから、良い 自然のなかで 夜は眠

          死神チック

          害悪だと思うなら 排除した方が良き 自分にとって 損得勘定ではなく 自尊感情で生きても 失敗や挫折は避けられず 明日は明日の風が吹く 未来はいつも 新しそうに見えたけど 希望的な 生命の輝きではなくても 必ずやってくるなら 優しいだけの微笑みが たとえば 死神 自身の素顔だったとしても 落ち込む理由には 足りたり 充たされたりはしないから 充分には ある程度の満足感は 今すぐに欲しくても その足りない部分を 補えるのは 自分であ

          申の惑星

          基本的な話をしよう ごくごく 炭酸飲料 缶ジュースでも飲みながら まずは 猿にもわかる基礎編から 僕は或る日 本当に 本は1冊も読まなかった 他人の書いた文章には 求めた答え 大正解が載っていなかったから 何一つとして 参考、ヒント、ハックにはならない 戯言だった 独り言だった 君の 感情を 吐きだしただけの 吐露っトロ 暴露本も 1冊、あったっけ? 珍しく、レアに プレミアは 付かなかったけれど 貴重な時間をどうもありがとう 個人的には無駄だった そのコ

          はっぴいえんど

          怖かったなら 現実感にも 様々な日々の事象や 温暖化の異常気象にも 事実とは異なる テレビの報道にだって やっぱり責任はある 世の中 無責任で済む 今まで 勝手に活きれたのは俺くらい 小さく纏まるなと 何度も提案したが 誰一人として聴き入れずに ウンザリしていたところへ 窓際から吉報はやってきた 孤独が消えてなくなる瞬間 死別ではない方の良いやつ あなたの知らない世界 世界地図はまた色が変わる 大きさ、サイズが同じでも 中身はって言うか カタチが前とは違うのね 南

          Bend Down

          最も 最高に ヤバい状態 誰も彼もに対して のべつまくなし 節操、節度が無く 愛情に溢れる 優しさにも溺れる 全ての言葉遣いに 人柄そのものに 甘ったるさを感じる 甘くて 心が 蕩けそうになる 気持ち良すぎる 幾ら何でも美味すぎる 自分の限界を 遥かに越えて ホント 知らなきゃよかった それは 他人だった 感情だった あなただった 僕にとっての 小さな、些細な、機微 ささやかなる希望、未来 あたらしさは 時々 後ろを向いたから そして、罪となる 存在感に比

          Mrs.Camellia

          バカにされたと 怒るかどうかは そちら側の センスの問題に拠る 先端が ちょうど円くて トンガってなくても 鋭利ではなくたって そんなに 君達は 質(たち)が悪くなくたって やっぱり 僕の目には 魅力的に映ったし 別に 誰も悪くはないから 明日が 楽しみじゃなくても ラクさと 落差なら ちゃんと 手に入ったから ただ その場は 詑(あさはか)に笑っていたら じゃがいもの スナック菓子を 大口を開けて 幾つか頬張って 得意げに食べてたら また 誰かに後ろから 左