No.Nine
自分の書いた詩を
ひと(他人)の作品のように
声にだして読みあげていると
ある事に気がついた。
今頃
今更
のはなしなのだけれど。
無意識な発想から
生みだした作品にも
メリットと
デメリットは
存在(共存)してた。
何も
深く考えたイメージ
構成を練った形跡が
何処にも
見当たらないのは
自分にも
間違いのない正確だった。
性格だけを
示そうとした訳じゃない。
優しさ、残酷さではない。
どちらかというと
僕の性質の方だった。
すべては
幼さ(自我)にあったように。
別の理由も
もう一つもありそうな気がした。
表現は
必ずしも年齢(キャリア)や
スキル(技術)だけには依存しない。
なら、やはり
成長(進歩)はない。
かも知れないという可能性が
自分の中にも自然に芽生えた。
メリットは
確かにあったのだから。
あとは
身の丈に合った等身大の自分で
少し修正(推敲)を掛けるだけで
充分に事は足りた。
最悪の状況は未然に。
こんな僕にだって。
陽あたりのわるい
真っ暗い部屋ん中
たったのひとり
赤いLEGOで遊んでいても
時間は楽しめた。
失敗は防げる筈だった。
『のにね』