関東憲兵隊司令部の編成表①
「関東憲兵隊司令部」の建物は、満州国の首都・新京中心部にあった。新京のメインストリートは「大同大行」とよばれ、関東憲兵隊司令部の建物は、その通りに面して建っていた。道路を挟んだ向かい側には、「関東軍司令部」の建物が建っており、関東軍の建物と関東憲兵隊の建物は、地下トンネルでつながっていた。
大木繁中将は、昭和十八年八月に、国内外の憲兵組織のトップである「憲兵司令官」に就く。その後、昭和十九年十月に、満州国を任地とする「関東憲兵隊司令官」に就く。
大木繁中将が「満州国・新京」に着任した当時、「関東憲兵隊司令部」は規模が縮小されていた。背景には「満州特別警備隊」の編成がある。この新編成にともない、関東憲兵隊から多くの憲兵が満州特別警備隊へ派遣されていた。
以下は昭和二十年八月一日における関東憲兵隊司令部(新京)の組織編成表である。
司令部
司令官 中将 大木 繁
高級副官 中佐 松永 親弘
副官 大尉 中村 久太郎