-フォールン•ブリッジを読んで-我が職場に思いを馳せる/兼業公務員への道88日目
こんにちは!まいこです。
先日、
FIREサラリーマン みかん🍊ブログさん
の記事で紹介されていた一冊の本。
内容が気になり読んでみた。
御田寺 圭さんの書かれた
「フォールン・ブリッジ
橋渡し不可能な分断社会を生きるために」
という本だ。
著者の御田寺 圭さんは
Noter「白饅頭」さんとしても
活躍していらっしゃる方だ。
みかん🍊さんの記事の内容を拝見し、
「社会問題が自分ごとになる本」
という書評に
とても興味をそそられて、
購入してみた。
読んでみて、
なるほど確かに、
社会問題を自分ごととして
考えずにはいられなくなる本だな。
と思った。
本書では、中盤以降
少子高齢化と人口減少によって
引き起こされる
世代間の問題について
御田寺 圭さん特有の切り口で
論じられている。
その記事を読みながら、
わたしはなぜか
自分の職場で今起きていること、
これから先、起こるであろうことに
思いを馳せていることに気がついた。
そこで、
自分の職場の状況と照らし合わせ
色々と考えさせられたことを
記事にしてみたいと思う。
上のグラフは、
日本の1950年以降の生産年齢人口と
将来の予測だ。
私が就職した西暦2000年は
65歳以上人口が1,851万人
人口比率17.4%であった。
2025年推計値では
65歳以上人口3,677万人とほぼ倍増し、
人口比率は30%を超える。
以後徐々にその割合は増加し、
20年後の2045年には、
65歳以上人口3,919万人
人口比率は36.8%と
3人に1人は高齢者という世の中になると
予測されている。
以降、人口減少の影響もあり
40年後の2065年には、
65歳以上人口3,381万人
人口比率38.4%となる見込みとのことだ。
人口減少に伴い
2045年以降、高齢者人口割合の上昇カーブは
緩やかになるが、
高齢者の占める割合の高い社会が
今後40年以上続く見込みだ。
更に、
2013年から、
段階的に年金の支給年齢が
引き上げられたことに伴い、
定年後も、働き続ける方が増えている。
公務員職場でも、
この年金制度改革をきっかけに
再任用制度が導入され、
定年後も、再任用職員として、
業務につかれている方が
たくさんいらっしゃる。
また、
これは公務員だけに限らない話になるが、
2021年4月
「全世代型社会保障改革」の一環として、
「改正高年齢者雇用安定法」が
施行され、
2025年4月1日以降は、
原則として65歳までの希望者全員を対象に
継続雇用が義務化されることになり、
また、70歳までの雇用が努力義務となる。
公務員職場でも、
2031年までに65歳まで、
定年が段階的に引き上げられる。
2024年現在は、
61歳まで延長され、
定年後も、再任用職員として
多くの職員が引き続き
65歳まで勤務されており、
65歳以上の職員も、非常勤職員として
引き続き勤務される方も増えてきている。
今後は、ますます、
会社組織の中でも
60代以上の世代の皆様と共に歩む機会が
どんどん増えていくんだろう。
わたしが就職した約25年前は
定年退職した方々の多くは、
セカンドライフを満喫されており
同じ職場で再度働くケースは非常にまれだった。
当然組織も年功序列で、
若者、中堅、管理職が
バランスよく配置され、
若手職員に対する教育の仕方も
代々受け継がれているものを踏襲することで
職員が育っていたように思う。
しかし、
現在わたしが所属している職場では
部署によっては、管理職、中間管理職を除き、
大半が退職後の再任用職員という職場もある。
周りの職員皆、
40代から60代で、
たったひとり20代の職員が配置される。
というようなこともある。
今後は70歳まで、
働くのが当たり前というような
環境になるかもしれない。
一方、組織の形態は
25年前と変わったかというと、
大きくは変わっていない。
給与体系も年功序列で変化する部分が
ほとんどを占める。
そして、60代を境に給与は下がる。
どの世代の職員も
自分のパフォーマンスを
発揮しやすい組織の形や
給与体系になっているのかなって
最近思う。
これから先、
公務員の職場は
どんなふうになっていくんだろう。
という、モヤモヤ感が残る。
今の職場の姿は
若い職員が
希望を持って働くことができる姿を
映し出せているんだろうか?
そして、将来も65歳、70歳になっても
公務員として働きたいと
思える職場なんだろうか?
と考えてしまう。
30代、
40代の
先輩の姿を見て、
どんなふうに感じているんだろうか?
50代、
60代の
大先輩の職員に対して
どのように感じているんだろうか?
私の世代では
転職市場が活発ではなかったし、
公務員はつぶしが効かず転職は厳しいという
価値観を持っている人が圧倒的に多かったから、
転職する人も限られていた。
(このことが良いか悪いかはまた別の話)
でも、若い世代の人たちはどうなんだろう?
民間企業では、
優秀な人材を獲得するために、
職場環境や人材へ投資を進める流れで
今後も力を入れる企業が増えていくことは
必至だと思う。
しかも、国は人材の流動化に対して
税金を投資し、後押ししている。
そのような中、優秀な若い職員ほど、
これから先も引き続き公務員として
働き続けることを選択するのだろうか?
とふと思う。
公務員の仕事は、
住民と直接対話しサービスを提供する
仕事とともに
行政施策の企画、立案、予算編成など
住民サービスの中身を決めるという
重要な仕事も担っている。
そういった観点でも、
若い世代の優秀な人材が
公務員職場から離れていく
ということは、
好ましいこととは言えないと思う。
もちろん、
公務員組織の中枢の方達は、
これまでも、そしてこれからも、
社会の年齢構造の変化や
ライフスタイルの変化に対応するための
方策を考え、
変えようとされているのかもしれない。
でも、
公務員社会は変化のスピードが
民間より遅れがちなため
大丈夫なのかな?
なんて思ってしまう。
復職後は、
一職員としていろんなものやいろんなことを
見聞きすると思う。
休職期間中に私が在職していた頃とは
変化していることもあるかもしれない。
今、働いている人が
どんなことに悩み
どんなことに働きづらさを感じているのかに
注意深く目を向けてみようと思う。
もしかしたら私にもなにかできることが
あるかもしれない。
また、
わたしも20年後は、68歳だ。
3人に1人が高齢者。のうちの1人だ。
今の社会構造を踏まえて、
わたしは高齢者として、
どんな高齢者でありたいのか。
そのことを自分自身に問い続けていきたい。
みかん🍊さん、
素敵な本を紹介していただき
ありがとうございました。
今日も読んでいただきありがとうございました!
素晴らしい1日をお過ごしください。