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「できない」のに「できる」と過度に期待されやすい、隠れアスペルガーの目指すべき働き方

隠れ発達には、定型発達の人たちのような「明らかなる障害」となる症状はみられることがないですが、普通に働いているように見えて、実は「自分にムチを打って何とか仕事をこなしている」という状況に置かれている人は少なくありません。

特にアスペルガー症候群のグレーゾーン、隠れアスペルガーに当てはまる人たちは、冷静で大人びた雰囲気や地頭の良さから、なんとなく「仕事ができそう」「人より優秀だ」と思われやすく、過度な期待を寄せられたり、無理のある仕事でも「この人なら大丈夫」だと任されてしまう傾向にあります。


私も看護師になりたての頃は、できないのに「できる」と思われて任される仕事も多く、過度なプレッシャーからうつになってしまいました。

すぐに「これ以上は無理だ」と判断されていれば少しは楽になっていたと思うのですが、激務な環境だったためゆっくり学ぶことができず、自分を追い込む結果となってしまったのです。

では、どうすれば自分を追い込むことなく、仕事をこなせていたのでしょうか。


今回は自分自身の経験を振り返りながら、「自分を守る働き方」についてまとめてみました。

なぜか「できる」と過度に期待を寄せられる人の特徴

なぜか「できる」と思われてしまう人には、以下の特徴があります。

・堂々としていたり、人より大人びている印象がある

まず「できる」と思われる人は、決まって堂々としていたり、人よりも大人びた印象があります。

また落ち着いた雰囲気があるから「できる」と思われている部分もあります。


人間誰しも、このような落ち着きを持っている訳ではありません。

例えば下に妹や弟がいる人は、自然と人の面倒を見る立場、大人の次に下の兄弟(姉妹)を守るべき立場に立っているため、自然と落ち着いた雰囲気が身についているもの。

私にも妹が二人いますが、落ち着いていると言われる理由はそれもあるかもしれません。

・何か問題が起こっても冷静でいられるが、人を頼るのが下手

「できる」と思われる人は、何か困りごとがあっても(良くも悪くも)落ち着いている傾向があります。

ここで「良くも悪くも」という言葉をあえて使っているのは、本人も意図せず冷静に振る舞ってしまっている部分があるから。


今まで人に甘えたり、誰かを頼る習慣がないと、人は「自分がしっかりしなくちゃ」と思い人に甘えたり、頼ることができなくなります。

これは回避型愛着にもよく見られますが、誰かを頼ることができない状況で今起こっている問題がスルーされてしまうと、問題が大きくなってから初めて露呈されることがあります。

・愛想が良く、人に良い印象を与えやすい

人当たりが良い人も「できる」と思われやすい傾向にあります。

単純に最初の印象が良いため、「この人なら大丈夫だろう」と思われてしまうのかもしれません。

また「愛想が良い人」「優しい人」かつ「努力を惜しまない人」は、人に頼まれたことを簡単に断ることができません。

「自分が少し我慢すれば済むこと」「これで周りが助かるなら頑張ろう」と、それがたとえ自分に無理がある仕事であったとしても請け負ってしまうことがあります。

・物事の本質を理解するのが得意

隠れアスペルガーは物事の本質を理解することが得意なため、要領良く仕事をこなすことができます。

また地頭が良く、内容を理解するスピードも早いため「何でもできる」と思われやすかったりもします。


ただ、このタイプはプライドが高いという側面もあるため、自分の弱みを人に打ち明けたり、自分の弱点を認めて誰かにフォローしてもらおうという柔軟な考え方を持ちにくいため、何でも自分でこなそうと多くの仕事を抱え込んでしまうこともあります。

そこに誰かが気づいて上手くフォローしてくれれば良いのですが、プライドが高いがゆえに隙がなく、周りに人が入ってサポートする体制が整いにくいのが特徴です。

能力以上に評価され、過度な期待を持たれた人が得られる結果

人は過度に期待を寄せられると、「この期待に応えなきゃ!」と自分一人でその壁を越えようとします。

それが自分の能力でカバーできれば問題ないのですが、それを超えてしまった場合に精神的にも身体的にもかなりのストレスがかかることになります。


私の場合、自分の限界が分からなかった新人時代は、言われたことは何でも「YES」と答え毎日夜遅くまで残業していました。

同期のTさん(仮)のように「私には限界です!」「先輩、助けてください」「○○さん、わからないので教えてもらってもいい??」って言えれば良かったのですが、人に甘えたり頼るのが下手で周りにサポートを求めることができなかったんですよね。

そのくせ「無理なら無理って言ってね」「本当にできるの?大丈夫??」と言われても、何か上から物を言われたり、馬鹿にされているような感じがして、「大丈夫です!」「やります!」って答えていたんです。


今思えば、それは不安型愛着特有の「自己肯定感の低さ」によるものだったのですが、当時は何もわからずに無我夢中で働いて、結果うつになってしまいました。

燃え尽き症候群、うつにならない「自分を守る」働き方とは??

新人の頃に「うつ」になって初めて、私は働き方について深く考えるようになりました。

毎日泣きながら家に帰りながら、ふと「自分は何のために働いているんだろう」と考えるようになったんです。


仕事が自分にとっての生きがいで、どんなに辛いことがあっても「乗り越えたい」と思うのであれば、仕事に立ち向かうべきですが、

・仕事をしていても何の面白みも感じない
・何のために仕事をしているのか分からない
・何のために生きているのかもわからない
・働いていても辛いことしか印象に残らない 
・人権を無視した理不尽な対応に耐えるのがつらい 
など

このようなことを感じているのであれば、仕事を無理に続ける必要はありません。


なぜなら、この状況下で働き続けることにはかなりのリスクが伴うから。

メンタルが強い人であれば、きっとそんな環境下にいても難なく乗り切ることができるかもしれませんが、隠れ発達のような人より繊細なタイプには不向き。

「こんな事で簡単に辞められない」「ここで仕事を辞めたら負けだ」「自分のやる気が足りたいだけだ」と思う人もいるかもしれませんが、ここで自分の気持ちを無視してしまうと本格的に精神が崩壊し、燃え尽き症候群やうつになりかねません。


「自分を守る」働き方とは、「自分の気持ちを無視しない」働き方とも言えます。


「今の仕事を辞めても、次の仕事が見つからないかもしれない」なんて考える必要はありません。

むしろ、そういう心配がある人は働きながら転職先を探しても良いくらい。


試しに転職先を探してみると、本気で仕事を辞めたいと思っている人ほど、他に良い仕事、良い職場があることに気づくもの。

まずは目先の仕事だけでなく、もっと広い視野で「自分に合った仕事、自分に合った働き方とは何か?」を考えてみることが大切です。



それでも「自分に合った仕事が分からない」「自分に合った働き方が知りたい」という方は、まずは自分の特性や本来求めている生き方を探求してみてください。

自分を知ることで、もっとストレスフリーに働くことができます。

何なら、今よりも生き生きと働ける環境に飛び出した方が収入も上がりますよ!^^


自分の特性を深く知りたい方は私のセッション「個性&才能ミイダス講座」を受けてみて。

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