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【読生感想文】 アンマーとぼくら 【有川 ひろ】

なるほどこうなりますか、と。

有川さんに地方を書いてもらうと、
作品読むだけでホンマに観光した気分になれるのホンマ得した気分やわ笑

ステップファミリー的な「家族」を描く部分が多いんやけど、
付随して沖縄の各名所の詳細な描写がとにかく多い。
そして全くクドくない。これ大事。

正直なところ、さほど沖縄自体には今は興味無いかなーと、
そう思いながら読んでみたんすわ。

決してゴリゴリに沖縄情報が飛び込んでくるってわけではなくて、
なんかちょうどええ具合にストーリーに絡めながら、
主人公と同じ感覚で少しずつ沖縄要素を教育されていく感じなんすわ笑

家族的な部分としても、
子供から見た親に対する色んな想い、
大人になってから改めて感じること、
沖縄の人ならではと思われる羨ましくなるような独特な価値観、
ひとつひとつの仕草や動作から読み取れる関係性や感情、
色んなことが濃やかに表現されていて、
もはや活字が美しい笑

ストーリー的にも序盤から謎的な要素を散りばめつつ、
いつのまにか謎なんてどうでもよくなるほど、
家族の会話や心理描写に夢中になっていく。

ちゃんとオチ的なモンもあるし、
お話としてもしっかりしてる。

構成も、「一日目」「二日目」「三日目」、
たったこれだけの三章構成。


これは良い。これは良いぞ笑

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