Masaru Seo

メディアの現場で働いています。

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最近の記事

今年は選挙の年。政治家にどんどん陳情をしよう

「政治家って利権ばかりで、庶民のことなんか考えてないでしょう」という紋切り型の意見がメディアでもよく出てきます。 ぼくは仕事柄、政治家に会う機会が多く、知り合いもたくさんいます。で、そういう話を聞くとちょっと違うなあと。 たしかに多くの場合、政治家に一番影響力があるのは票をもっている人です。二番目はお金を持っている人。だから経済団体のトップとか医師会の会長とか組織の偉い人の意見を、政治家はよく聞いているんですよね。 実際、経済団体にしても、医師会にしても、政治家のために

    • 総裁選報道を「競馬新聞の予想記事」にしないために

      党員でもないぼくには自民党総裁選の投票の権利がない。だけど、総裁選びは総理選びでもあるから、当然、気になる。 それは誰しも同じだろう。早速メディアには競馬新聞的な勝ち馬予想や、「誰と誰が密かに会っていた」なんて永田町ディープスロート的な読み物が溢れている。もちろん、それも個人的にはおもしろい。だけど、本当に知りたいのは、「この人は総理になったら、なにをやってくれる人なのか」ということだ。 昨年9月、アメリカで開催されたオンラインニュースメディアのカンファレンス「ONA」に

      • 官邸の三権分立は違っていたのね、ほんとに

        これから書くことはほんとの話なんです。虚構新聞じゃなく。 Twitterでこれを知ってびっくりしました。まさかと思って、調べてみました。 下は衆議院のサイトに出ている三権分立の図です。学校で習いましたよね。 http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_annai.nsf/html/statics/kokkai/kokkai_sankenbunritsu.htm 国家の権力は立法が国会、司法が裁判所、行政が内閣、3つの独立した機関に分かれ

        • もし、いまネットがなかったら

          情報はテレビか新聞でしか知ることはできない。 中国やニューヨークがどうなっているかはNHKBSの国際報道だけが頼り。 家にこもっても、本を読みつくしてしまったらもうやることがない。 リモート会議はできないから、せいぜい電話会議じゃ出社するしかない。 学校が休みになったら一人で家では勉強のしようがない。 専門家だって世界の医療情報や論文をすぐに知ることができない。 ネットのない時代にこのウイルスが蔓延していたら、そう考えると、 いまの不安も少しやわらぐ。

          偽のメッセージに騙されないで

          「日赤医療センタードクターから」 で始まる日赤病院の状況についてのチェーンメールじみた情報が流通しはじめている。 良識ある人はシェアしないでほしい。シェアしてしまった人は、事実と確認できるまでいったん削除してください。 今回のフェイクニュースの特徴は、メッセンジャーやLINEという「閉じたネットワーク」を悪用していることだ。ソーシャルメディアと違って、外からはチェックされにくく、親しい人から送られてくると信じ込みやすい。 311の直後はTwitterによるフェイクが多

          偽のメッセージに騙されないで

          感染防止に入試の延期、再試験の導入検討を

          新型コロナウイルスを過剰に恐れる必要はない。正しく恐れること、つまり知識を深め、慎重に判断し、リスクを低減していくことが重要だ。 拡散防止のため、われわれ個人ができることは、「手洗いを丁寧に頻繁に行う」、「咳や熱など発症の疑いがあればマスクをする。もちろん出勤はしない」だろうか。リモートワークなどもふくめて出勤しないですむ環境づくりも重要だろう。 もちろん、政治や行政でしか解決できない問題もある。その中で気になっているのは、このあとに控えている入学試験だ。 受験生にとっ

          感染防止に入試の延期、再試験の導入検討を

          新潮45をこえていこう

          『新潮45』の休刊について、言いたいことがあったけれど、ちょっと落ち着いてからにしようと思っていた。 記事の中身や編集部の方針、そして休刊の是非については、ネットでも雑誌でもいろんな意見があふれている。ぼくも同意見、というより、目を開かせられる論考もいくつもあったので、いまさら触れるつもりはない。 書きたかったのは、新潮45編集部をはじめとする新潮社の編集者仲間へのメッセージだ。そこで、今回、noteをはじめてみた(それぞれの人と飲み屋で話せばいいのだけれど、しばらく禁酒

          新潮45をこえていこう