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喫茶水泡
2022年4月17日 01:36
くるりの『春風』を口ずさむ季節になった。普段から花を愛でる方だと思う。花見といえば桜だけど、毎年だいたい同じ時期に咲いてくれる花は桜だけではない。2月末には梅を3月頭にはミモザを3月末には桜を4月頭にはスミレを4月末には藤を愛でる今年は早くも藤が咲いている。ちょっとした野暮用で初めての場所に自転車で行った帰り道、通ったことのない道で実に良い藤を見つけた。思えば春の花には随
2022年4月16日 00:08
考えないで開脚する人はもちろんロダンの考える人のパロディである。パリにはロダン美術館というそれはそれはありがたい美術館がある。私の大好きなMarvelous Mrs. MaiselというアマゾンプライムのドラマのSeason2で、主人公ミッジの母親が講座を受けに行く美術館としても知られている。そういうわけで、開脚する人のパリ里帰り編である。素敵なパリ旅行のうちの開脚する人に関する部分のみを
2022年4月3日 14:00
喫茶店のマスターにヨーロッパで何をするのか聞かれて、美術館に行くのが好きだと答えた。私の好きな美術館のまわり方は、超特急で一巡する。そのあと、気に入った絵をもう一度10分くらいよく見る。見たあとに感想も蘊蓄もいらんので、できれば一人でまわりたい。一番好きな画家を聞かれて、ゴッホだと言うと、マスターは「切り落とした片耳、送ってこやんといてや」と言ったので、「送るときは着払いにします」と答えた
2022年4月5日 16:08
旅でいちばん大事にしているものそれは「余白」です。若くないなあとか、優雅やなあとか、よくいろいろ言われますが、10代のときから無茶はしないタイプです。予定を詰め込む人とは仲良くなれる気がしません。一度の滞在ですべてを見ること、知ること、食べることは不可能だと割り切り、ホテルの近場をうろちょろするだけでも満足してしまう人間です。そんな私ですが、仕事の都合で時々過酷な旅を強いられます(そして
2022年4月9日 16:33
何も見ずに地図を大まかに描けるほど台北の街が好きです。食べ物がおいしいとか、日本からのアクセスがいいとか、人が優しいとか、もう散々書き尽くされていることは横に置いておいて、私が好きなところを何回かに分けて書きます。今日は「足元編」です。靴と靴下です。仕事柄、スーツを着なければならないことが、年に数回は確実にあります。スーツを着るだけでもテンションが下がるので、靴だけでも明るくいきたいと
2022年4月10日 18:04
近くの川の土手で昼寝をしていると、実にいろんな音が聞こえてきました。少年たちが滑るスケボーの音おじいさんが土手を登る「よいしょ」お弁当を食べる一家団欒の笑い声軽快なコンガのリズムいろんな人が集まって、それぞれが思い思いに過ごせる場所がある街って成熟していていいなあと思います。そんな街として一番に浮かぶのが、もう20年近く前に行ったローマです。高校生のときに母と2人で行ったヨー
2022年4月12日 21:18
映画に出てくるパリの街と音楽が好きで、高校生の時から何回も見たフランス映画『アメリ』この映画に出てくる、実家の庭の小人の置物をCAの友人に託して世界各国で小人の写真を撮ってもらってお父さんを元気付ける小話がとても好きです。私もよく置物や人形を旅行に連れて行きますが、大きすぎるのは悪目立ちするし、何よりも面倒くさがりの私にとっては写真を撮るためにカバンからいちいち取り出さないといけないとなる
2022年4月13日 19:26
プラハからウィーンまでの移動は列車を予約していました。ホテルからプラハ駅まではタクシーを予約していて、プラハ駅で少しゆっくりしようと思っていたのですが…時間になってもタクシーが来ない。ホテルの人がどうにか連絡してくれて、どうやらめったにない渋滞が起きていて遅れているということがわかりました。30分ほど遅れて到着した運転手さんは、我々の乗る列車の時間が迫っていることを知り、ほんまに通っていいん
2022年4月14日 22:23
※今日の旅行記は開脚する人の視点です。私の中で彼はダンディズムに憧れる42歳男性で、私のことを主人と呼んでいます。ウィーンといえば「音楽の都」やねんけど、うちの主人はどちらかと言えば音楽より食を重視しよる。現地のあいさつの一つや二つ覚えればいいものを、やれやれまったく、「スープはズッペか…」などと出発前にチェックするのは食べ物の名前ばかりである。まあ、なんてったって彼女にとってウィーンは「カフ