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まじめな人に推薦したい本① あやうく一生懸命生きるところだった


『あやうく一生懸命生きるところだった』

2020年にダイヤモンド社より出版された同書。タイトルはもちろん、おケツ丸出しでぐでーんとしてる人の上にネコちゃんが乗っかっている表紙も印象的です。

※ネタバレを含みますので、これから読む予定の方はスキップ願います。


本来わたしはめんどくさがり屋で怠け者なのに、長年「真面目に一生懸命頑張らなくては」の呪いが解けませんでした。や…正直に真面目に話すと、今でも解けてないし、困ったことにいつ解けるかも未定なんです。ひぇっ

ところで、一生懸命とは…

「一生懸命」は、「一所懸命」が変化した語である。「一所懸命」は、中世、武士が領主から賜った土地を生活のために命がけで守ろうとすることをいった言葉である。近世になり、単に命がけで物事にあたる意に転じた。それに伴い、「一所」が類音の「一生」と混用され、「一生懸命」に変化した。現在では「一生懸命」も「一所懸命」もともに用いられるが、「一生懸命」が口頭でも使用されるごく日常的な言葉であるのに対し、「一所懸命」はやや硬い文章語である。「一生懸命」と似た意味の言葉に「必死」「一心」「一途」「真面目」がある。weblioより引用

ふむふむ“一生懸命”と“真面目”ってやっぱり似た意味の言葉なのね。そして命がけで物事にあたる意と。

これまで生きてきた中でわたし『一生懸命頑張ります!』なんて恐ろしいこと何回口にしてきたかしら。命は1つしかないのに、何回命がけの頑張ります宣言をしてしまったことか。


というわけで、ハッとしたところ&それな!とうなづいた部分につき、メモをとりながら読みました(真面目!)ゆえ

ハッと&それなメモに基づいて本文を一部引用し、感想を添えたいと思います。

※引用元『あやうく一生懸命生きるところだった』

努力は必ず報われる訳じゃないし、見返りはいつだって気まぐれだp31

真面目にコツコツは素晴らしいことだし、努力は報われてほしいけども…必ずいいタイミング思い通り報われるもんでもないもんね。遭難した時に対照的な行動をとった男女の例がとてもわかりやすかったです。切ないけど現実でも起こりうることかなぁと。切ないけど


みんなが正しいと信じる価値観に同意しない者への暴力。なぜまわりに倣わない?説明してみろよ。p44

なぜ部活に所属しないの?

なぜ持ち家にしないの?

なぜこのサプリメントを飲まないの?

なぜ結婚しないの?

たまーに遭遇するおしつけがまCモンスター(以下、OGCという)からよく放たれるこの○○しない“理由を説明しろよ”シリーズ。何が正しいか問題は一生向き合っていくことになりそうだし、自分の正義が世界の正義だと信じて疑わない系のOGCの圧は本当に怖い。


人生とは自分の思い通りにならないどころか、どんなに思い悩んで何かを選択しても、その選択自体が無意味になる瞬間があるp71

あと3年頑張って会社辞めようと思ってたら会社が倒産したり、想定外のタイミングで健康状態が変化したり、実家に帰らざるを得なくなったり、目に見えないウイルスが蔓延して移動のハードルが上ったり…

真面目に考えてしっかり頑張れちゃう人にとって、リスクをとって実行した選択が無意味になることって結構キツいことだと思うんです。もちろん誰にとってもきついし辛いことだろうけど、真面目な人には特にガツーン!とくると思う。わたしはガツーン!と来てチーンってなる。


僕が自由を売って集めたお金が、今、再び自由を買うために使われているp96

まさにこれ!すぎてちょっと笑っちゃった。わたしは会社員のレールから降りていまちょっと時間に余裕のある生活をし始めたのですが、長年しがらみとストレスに溺れ、時間に追われつつ体調不良を飼い慣らしながら自由を売って集めたお金を溶かしながら生きながらえてて。

自由を売って来た時間と同じだけの自由時間を確保したいところだけど、そうは問屋が卸さないので、束の間の自由時間を噛み締めまくってます。


1人の時間を望むのは、それだけ人間関係に疲れている証拠p110

うん。疲れると一人になりたい。大人になるにつれて一人になりたいタイミング増えたかも。十分な一人時間を確保しないと、人間が嫌いになってしまいそうな予感すらあります。ひとり時間があるからこそ、家族や友人と過ごす時間が楽しい。


散歩とは優雅なムダ足だ。p129

というわけで、楽しめるだけ優雅なムダ足をあちこちに向けられたらなぁと思う今日この頃です。

今の環境的にも真面目な生き方への切り込み方もポップで面白かったので、真面目な人や疲れすぎているにオススメしたい本です。

#推薦図書

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