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勉強できるような授業にして
ある日,次のような話を保護者である方々から聞きました
「前の学年の先生は,
ふざけている子どもに出ていきなさいと行って,
本当に出て行かせてくれてたんですけど,
今年の先生は,出て行けと言うくせに,
出て行かせないってうちの子,言うんです」
「いつもあの子がうるさいねん
勉強の雰囲気が壊れるって言うやないの
何とかして欲しいねんけど……」
これらは,保護者の声です
どうお考えになりますか
どちらも,我が子のみに視点がいった強い声なのでしょうねでも裏を返せば,
本音でもあるんですよね
その本音をまとめると,
「先生,うちの子が,勉強できるような授業にしてよ」
なのかなと,聞きながら考え込んでしまいました
実はこの言葉に似たようなことを,
若いころに保護者から言われたことがありました
だから,ずっと残っている一言なんです
当時は,ど正論なので,
「がんばります」
としか答えられませんでした
子どもたちが,落ち着かないからといって,
授業を放棄するわけにはいかないです
そして当然の話なのですが,
教師の経験値や成育歴の差によって,
各先生方の授業の精度には差があります
これはそれでいいんです
でも,このままじゃダメなんですよね
子どもにかかわる仕事だけではなく,
どのような仕事に就いたとしても,
勤めあげるためには,
その仕事の技術の向上と,
時代に合わせた新しいことを取り込み,
創作していくことは,必要でしょう
だから,子どもたちが,
前のめりになるような授業をいかに仕組めるか……
これは,永遠のテーマです
子どもは毎日進化しているから
いや,
先生たちが進化させているのだから……
昨日のやり方で飽きてしまったり,
取り組まなかったりするのは,当たり前なのです
魅力的な授業を作り上げることができるのか
これを考え抜き,形にしていくことは,
孤独な作業です
そのための場所,
先生方お一人お一人に,
自身の学びの場は,ありますか……