退職エントリ:新卒入社11ヶ月で辞めて得たもの
まず実感したのは、朝、起きて社用携帯を確認しなくていいんだ、と気づいたこと。
私は昨日、新卒で入社した会社を辞めた。
約11ヶ月間だった。
傍から見たら短い、でも自分にとっては長く尾を引く鉛のようなこの期間で学んだことを綴っていこうと思う。
得た学びたち
・利他精神は大切に、という教育に対しての問い
でも自分は、まず自分のことからじゃない?と思った。自分を大切に出来ない人は他人を大切に出来ない。自分が怒られてまで他人に手を貸すのは本当に正しい?
・たとえ仕事で否定されても、それが自分自身の価値の否定では無いこと
この考え方が案外大切で、そして実践するのが難しいと思った。
私は仕事に対してのマイナス評価を、自分自身に対しての評価だと捉えてしまう傾向にあった。
もっとも、線引きをするには難しいくらいの直接的な表現を相手からされたのだけれど。
伝える側も、あなたの価値の否定ではない、と一言付け加えてくれてもいいのにと思う。
・出来ない自分を受け入れるマインド
上記と少し似ている。
正直学生時代には感じなかった挫折感で、これな社会人かと思った。
そこで上手く立ち回れない自分に対して、大丈夫と思える強さが少しだけ足りなかった。
私はずっと、心の隅でごめんなさい、と思いながら務めていた。かなりしんどかったし、自分自身を愛してあげよう、と思える環境ではなかった。
でも過酷な中頑張っている自分を認めてあげることが大切なんだなと思った。
(正確には、褒められてあげていた部分もあったけどしんどい要素が強くてカバーできていなかった)
・上司の言うことが100%正しいとは限らない
その人は、その人の軸で生きてきているのだから、そのまま鵜呑みにする必要は無い。
いくら自分より数年長く生きていたとしても、自分自身が上司のコピーになるわけではないのだから。
あと、上司の話している言葉が信頼できるかどうか、価値観が合っているかが大切だなと思った。表面上でなく、例えば「はたらくってつまりどういうことだと思いますか」と切り込んだり、「どういうマインドで、何を終着点として仕事に取り組んでますか」と本音を聞けたらより良かった、と思う。
・心理的安全性の担保
心地よい、ここに居て良いと思える、と実感しなければ続かないなと思った。
「うちはアットホームでいいだろ」の押しつけが苦しかった。社内で当然とされている悪い風潮の押しつけ、それに染まらない人に対しての冷遇のようなもの。
どう感じるかは人それぞれなのに、たとえ上司が自己満足していてもその考えに染めるのは違うでしょ、と思った。
新しい考え方を受け入れる柔軟性をもってみてはいかがでしょうか、とぜひ提案したいところだ。
次はもっと、無理しなくてもその組織に居られて、ゆるく繋がれる関係がいい。
もちろん自分も受け身でなく、輪に入るための、相手を知ろうとするアンテナは張っていこうと思う。
・真面目すぎるのも毒
週5フルスロットルでがんばるのは難しいよな、と思った。肩の力を抜いて、簡単なタスクのみを行う日があってもいい。
新卒として入社する以上はやる気を買われていると思ったし、何でも引き受ける精神でやっていたけれど
ふと、やっても自分の数字にならないことや雑務ばかりをやっている感覚があった。
そういう役割をする人も時には必要なんだろうけど、やりたいと思った人がやればいいし、たとえ自分が担わなくてもなんとかなるって今なら思う。
まとめ
渦中にいたときは見えないけど、ふと1歩下がると分かることってあるんだなと感じた。
自分にとっては大きな学びばかりだし、社会ってこんなに一面もあるんだな、くらいに捉えて次に活かせたらいいなと思う。
退職したことも、良い意味でそんなに深く受け止めず、人生アルバムでいったら苦いページ、くらいで捉えられたら前向きに進めると思う。
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