湯質泉質ランキングガイド
私の実家も入会している日本秘湯を守る会の会員宿の紹介と、会の内情や会員宿だからこそ分かること、会員だから言えない内容を解説します。
江戸時代から続く温泉利用の変遷や、湯船の由来・風呂敷の意味など温泉にまつわる内容を分かりやすく紹介するのと、温泉効果は薬の無かった時代の頼みの綱であり、温泉を様々な健康法としてに使われてきた温泉利用を解説します。
温泉分析書の見方を知り、ご自分でも温泉分析書を読み込むことが出来るようになることで湯宿探しが楽しくなります。また入浴によるお湯の触感や、お湯の香りを嗅覚だけで味わうのではなく、飲んで味覚で楽しんだりと五感で楽しめるように解説します。
人それぞれのこだわりのある源泉掛け流しの定義や、源泉掛け流しだからする苦労、こだわるべき温泉のあり方や、また湯宿がこだわる湯船の造りや素材、湯船の深さ、洗い場の造りなどは意味のある造りであることを解説します。
お風呂場に掲示されている温泉分析書を基に、源泉掛け流し専用サイト「湯質泉質ランキングガイド」の使い方と湯宿探しの基準について解説します。
今回はお客様のために鮮度の良いお湯を提供したいと考える湯宿の、考えられた湯船の構造について解説させていただきます。 昔から四角の湯船に外れなしと言われ、泉質が良いとされる湯宿の湯船は不思議と洗い場より下がった小さめの四角の湯船が多いものです。 その理由を、例として群馬県 四方温泉 積善館の湯船で解説させていただきます。 ここのように湯船をあまり大きく作らず程々の大きさの湯船が数あることで、 お湯が湯船にたまるまでの時間を短縮することが出来るのです。 つまりお湯が湯船
今まで私は「源泉掛け流しとは」や「肌に合う泉質の違い 」、「湯船の構造」等の温泉のノウハウ的な内容を記事にしておりましたが、今後は表現に規制が出るとは思いますが温泉の効能について記事にしていこうと考えております。 そこで基本となる私の考える「温泉」の本来の姿としては、 1.塩素使用はNG 2.鮮度の良い源泉掛け流し 3.充分な掛け流しが出来る湯量 4.温泉の成分と成分量が重要 この4つの内容を分析すると、あることと関連することに気づかされるのです。 1.塩素使
今回は温泉場が「アジール」となった成り立ちと温泉との関わりについて解説させていただきます。 映画「テルマエ・ロマエ」でもローマの戦士が温泉で傷を癒しているシーンがありますが、 国内外でもその当時から温泉場や湯治場は戦争している両国が侵してはいけない「聖域」だったようです。 アジールとは「平和領域」や「避難場所」を意味し、無法行為を禁じている中立地のことを言います。 戦争中でも温泉場や湯治場を「アジール」とした背景としては、 地下から自然現象として湧出する温泉が、心身
今回は温泉の鮮度について解説させていただきます。 通常だと人や生き物ではない温泉は「劣化」していくと考えがちです。 しかし温泉の「鮮度」がなくなっていく場合に、 温泉を生き物としてとらえて、温泉が「老化」していくと使うことがあります。 これは源泉から湧出してからの時間的な経過を加味した使い方で、 源泉本来が持つ泉質の特徴が低下して、その効果がなくなる場合に使われる言葉なのです。 しかし例外として、炭酸泉のアワアワがすぐ抜ける場合などがあります。 これは時間の経過
今回は泉質割合と成分量の特徴について解説させていただきます。 温泉の泉質の割合についてご説明させていただきますと、 一番多いのは単純泉の32.37%、次は塩化物泉の27.20%、そして意外に多いのが硫黄泉の8.11%です。 この3つの泉質の合計が67.68%となり泉質のほとんどの割合を占めていることになります。このように数字で見ることにより他の泉質の希少性が見えて くるのです。 また泉質が含まれる成分量にも違いもあり、その違いを料理に例えると、 一品料理(特定の成分が
今回は胃腸病に効果のあると言われている代表的な湯宿について解説させていただきます。 日本三大胃腸病の湯としてあげられるのは、 宮城県 峩々温泉 群馬県 四万温泉 大分県 湯平温泉を言うのだそうですが、 その中でも胃腸病の湯で有名なのは峩々温泉なのではないでしょうか? 峩々温泉は「かけ湯百回」と言って熱いお湯をお腹に掛ける湯治作法が昔から有名です。 峩々温泉は日本秘湯を守る会会員宿で、ここの館主とは実家の兄とも交流のある方です。 温泉分析書を見ると、含有成分量として
今回は何故サイトのタイトル名に温泉とうい文字を使わなかったかについて解説させていただきます。 私の知る限り本物の源泉掛け流しは、保健所の問題もあり中小の湯宿でしか実現出来ないように思えます。 それらを残すべく「今まで誰もやらなかったやり方」で、旅行者や観光業界へアプローチすることを考え、源泉かけ流しの湯宿 施設だけを集めて、 源泉・泉質に特化したサイトを立ち上げました。 そこでサイトのタイトルの「湯質泉質ランキングガイド」にあえて「温泉」という文字を入れなかったのは、
今回は実家の館主でもある父に言われた湯船の深さの基本について解説させていただきます。 私がこだわる湯船のベストの深さは約80cmで、座面として広めの段が付いている湯船です。 その理由としては、段に腰をかけてお湯から心臓が出る高さで、そして腰をずらすと肩まで浸かる深さだからです。 一般的な多くの湯船は浅いため、肩までお湯に浸かるためには湯船の底に身体ごと寝そなければなりませんが、 父曰く、お客様の身体を湯船の床に触れさすのは、肌がゴミや垢に触れることになり大変失礼なこと
今回は温泉の成分と効能について解説させていただきます。 一般的には温泉の効能については興味をしめしますが、成分についてはあまり興味をしめされないようです。 しかし成分と効能は密接な関係があるのです。 お風呂場に掲示している効能はあまりにも漠然として、本当のところはどうなんだと言いたくなりますね。 やはりご自分で泉質を見て効能を判断できるようになるのベストでしょうね。 湯守人 Kentがお風呂場に掲示している効能のあいまいさにつて解説させていただきました。
今回は湯宿の裏方とも言える主人の仕事について解説させていただきます。 湯宿では、館主となる主人は陰に隠れた存在ですが、ちゃんと仕事をしております。 一番大切な仕事は、湯守としての湯量の調整とお湯の温度の管理で、 気候や天候により変化する「生きたお湯」の安定供給です。 また銀行との交渉や家と屋敷の庭の管理、また池に注がれる水の管理等様々あります。 実家でもそうでしたが、お手伝いさんが多い時で二人居て家族や女中さんたにの食事や洗濯などをメインで行っておりました。 主人
今回は鉄イオンが含まれるのになぜかお湯の色が透明な理由について解説させていただきます。 以前の記事で鉄イオンが多く含まれることにより、お湯の色は赤褐色に変化すると記載させていただきましたが、何とそれを覆えす透明なお湯があるのです。 例として上げると、秋田県 玉川温泉、山形県 蔵王温泉 、川原共同浴場、 大分県 塚原温泉火口乃泉などとなります。 これらのお湯は、鉄イオンが100mg前後も含まれるのに透明なお湯なのです。 鉄分が含まれるお湯は酸化する前は透明なお湯で、酸化
今回は湯屋側としては知られたくないお湯を循環している湯船の見分け方について解説させていただきます。 循環風呂は大きく分けて4タイプあり 1 源泉投入無し湯船内循環 2 源泉投入湯船内循環 3 源泉投入加温循環 4 塩素投入湯船内循環 等があります。 そこで循環風呂の見分け方ですが、 1 湯口から塩素臭(これは問題外で完璧循環) 2 分析書の温度が42度以下 (源泉投入の加温循環で湯量が多けければ鮮度が良い場合もありますがやは り循環) 3 湯口からお湯が
今回は「湯量」と「温度」と「泉質」について解説させていただきます。 以前実家のお湯の「湯量」と「温度」と「泉質」について記事にしたが、今回はこれらを解説させていただきます。 また以前にもお湯の「ハリ」と「アタリ」について記事を書いておりますがこれも湯量や湯船の深さに関係があります。 そこで「ハリ」は入湯した際のお湯の重さや肌への抵抗感を言い、 また「アタリ」は入湯した際のお湯の圧迫感を表す言葉です。 私が「湯量」にこだわる所以はお湯の「アタリ」が分からなくなる為なのと
今回は一般的にはあまり気にしないお湯の湯船での滞留時間について解説させていただきます。 湯船が大きいのに湯量が少ない場合は、お湯が湯船に満ちるまでに時間が長く掛かります。 つまり同じお湯が湯船に溜まっている滞留時間は長くなるのです。 そして湯船が大きいだけに入浴する人数も多いことなどから、 源泉の鮮度は劣化していると考えられるのが通常です。 理想とするのは、上記画像のように湯船が小さくても湯量が多いことが大切です。 つまり湯船が小さいことで入浴する人数も減ることや、
今回は癖になるぬる湯とはどういうモノかについて解説させていただきます。 ぬる湯フアンが挙げる代表的な県は、やはり山梨県でしょう。 活火山である富士山の近くなのにぬる湯なのは、富士山が高温の温泉を作らない山だからです。 またぬる湯フアンの共通認識として、ぬる湯に名湯が多いのはお湯に手を加えずそのままで提供していることからも理解できます。 江戸時代の熱湯の代表格は草津で、ぬる湯の代表格は有馬とお湯は必ずしも熱いのが当たり前ではありませんでした。 当時の銭湯は蒸し風呂から
今回はお湯の泉温(温度)からくる温泉の定義と温度別の区分けについて解説させていただきます。 · お湯の泉温(温度)は源泉の湧出口で測った温度で決まります。 42度以上が高温泉 34度以上42度未満が温泉 25度以上34度未満が低温泉 25度未満が冷鉱泉となり、 通常入浴している温度は高温泉となります。 そして42度未満を「温泉」と定義するのは源泉数27000本中42度以上が12000本が影響するのでしょうか? 温度が高かったり低いかったりすると、どこかお湯から拒