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(詩)宿雨の夜は

宿雨の夜は 冬の水面に

ラヴェルのごとき音符を映し

聞こえる音色は とうとうと

駆け巡るのでありました


水の重さに耐えかねて

飛べなくなったスズメたちも

エサをあきらめ巣に戻り

静かに耳をすますでしょう


雑色の雨は 私たちには

到底抱えられないのです

ただただ黙って 打ちひしがれて

生きていくしかないのです

その中に浮かぶ 眩い音色を

選びぬくしかないのです・・・

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