【デスペ6問】関数従属性の集合表現(データベーススペシャリスト)
このNoteには、関数従属性の集合表記を集めました。
要素同士の従属性を→で図示すると、理解が捗ります。
このNoteは、データベーススペシャリスト独学合格、IT専門学校の先生の経験を基に書いています。
それでは始めましょう!
候補キーを答える問題
まずは「大元」を探す問題からいきましょう。
正規化でいえば、主キー(の候補)探しです。
正答はア。
{A, B}が与えられれば、A→B, A→Cによって、Cが決まります。
確認のためにDやEが決まるかを確認します。
Dを決める従属性の記載はなかったです。Eを決めるには{C, D}が必要ですが、Dが与えられないので求められません。
正答はウ。
A→{B, C}よりAが候補キー
{C, D}→Eにおいて、CはAから求まりますが、Dが求まらないため、Dが候補キー
以上より、ウ{A, D}が候補キー。
正答はエ。
ア:問題なし。A,Bが与えられればA,Bが求まるため。
イ:問題なし。Bは、問題文よりA→Bで求まります。
ウ:問題なし。Bは、問題文よりA→Bで求まります。
エ:問題あり。Aを求める術ががありません。もし問題文に「何か→A」があれば求まりましたが。
集合論の問題
意識はしないですが、例えば掛け算にも法則があります。
交換法則:2 × 3 = 3 × 2
結合法則:(2 × 3) × 4 = 2 × ( 3 × 4)
分配法則:2 × (3 + 4) = 2 × 3 + 2 × 4
集合にも同じように、反射率・増加律・推移律・合併律・分解律など、法則(特性)があるのです。
とはいえ、覚えると大変。私たちは数学者を目指しているわけではないですからね。
「考える」で対応しましょう。
正答はエ。
ア:A→{A, C}ですが、B→Cの記載はありません。
イ:BがAの一部なので、B→一部のCですが、C全体を決められません。
ウ:BがAの一部分なので、A→Bです。
エ:正しい。Aから、和集合(BまたはC)が求まるので。
数学的な図解については「過去問道場さん」を見てくださいね。
難しい問題
AMIIには複雑な関数従属性が出て、なかなか一発で解けない場合もあり、選択肢から絞り込むテクニックを用いることもあります。
しかし、データベーススペシャリストでは「正規化できるぐらいの関数従属性の理解」があれば充分。ひとまず「AMIIで正解が引ければOK」と考えてください。
ここに載せた2問は、少しモヤっとしますが、その程度の理解でデスペ的には充分。正規化の問題、午後問題には充分な理解です。
正答はウ。
{A, B}→Cより、{A, B}を候補キーになる線で考えてみます。
{A, B}→Cより、AとBが候補キーになりそう。
{B,C}→Dは、Cは上記でA,Bから決まるため、Bのみ候補キーになりそう。
D→{A, E}より、Dは上記でB, Cから決まるため候補キーにはならなそう。
以上より、{A, B}が候補キーなら、C, D, Eが求まりそうです。
ただし、D→{A, E}なので、Aが候補キーでない場合もありそうです。
{B, C}→Dより、{B, D}を候補キーにする線で考えてみます。
{B, C}→Dは問題なし。Dが新たに求まります。
D→{A, E}は問題なし。AとEが新たに求まります。
{A, B}→Cについて。そもそもCは{B, C}で与えられているので問題なし。
以上より、{B, C}が候補キーでも、D, A, Eが求まりそうです。
D→{A, E}より、Dを候補キーにする線で考えてみます。
D→{A, E}より、AとEが求まります。
{A, B}→Cについて、Bが必要そうです。
{B, C}→Dについて、Cは上記で求まりますが、Bは必要そうです。
以上より、DのみではA, Eは求まりますが、Bが必要そうです。よって候補キーは{B, D}。
以上より、候補キーは{A, B}, {B, C}, {B, D}の3パターンが考えられます。
従属性は図示しても分かりやすいので「過去問道場さん」も覗いてみてくださいね。
正答はイ。
W={A→{B, C}, {A, D}→E, {A, C, D}→E, B→C, C→B} から従属性を挙げてみます。
A→{B, C}
{A, D}→E
{A, C, D}→E
B→C
C→B
この中で「→A」の形だけないので、A始点で考えてみます。
A→{B, C}:問題なし
{A, D}→E:他にDを求める術がないため問題なし。
{A, C, D}→E:CはAから求まるので不要、Dを求める術がないため問題なし。{A, D}→Eで充分。
B→C:CをBから求めなくても、A→{B, C}でAから求まる。
C→B:BをCから求めなくても、A→{B, C}でAから求まる。
以上より、{A, D}があれば他は求まりそうです。
{A, C, D}→Eは不要なので、Zは不要となり、選択肢はアとイに絞れます。
XとYの片方だけで良いのか、両方なのかを考えます。
X={A→B, B→C, C→B, {A, D}→E}
Y={A→C, B→C, C→B, {A, D}→E}
A→{B, C}から、A→BかA→Cの片方を残しています。
CやBはB→CかC→Bで決まり、BやCはAから決めるしかありません。よってXとYの2パターンともOK。どちらかが間違い、ではなかったです。
よって正答はイ「XとY」。
p.s. 普段は >> 専門学校とIT就職のブログ << をやってます。
でわでわ(・ω・▼)ノシ
この記事が参加している募集
学習方法・問題特集のNoteは全て無料提供を続けます▼ もしご覧になったNoteが有益だったり、私の志に共感されたりしましたら、サポート頂けますと励みになります▼ もちろんコメントでも結構です(・ω・▼)ノシ